発酵料理家 岩田 麻奈未 オフィシャルブログ

発酵料理家 岩田 麻奈未 オフィシャルブログ

調味料に頼らず、素材の味わいを活かす「調味料のいらない季節のお料理教室」。
時間と微生物の力を借りて、体にやさしい旨みを育てる「発酵のあるくらし教室」。
どちらも、40代・50代からの暮らしにぴったりな、
無理なく続けられる心と身体を“整えるごはん”です。

今年はタイミングを逃してしまっていたお味噌仕込み。

 

もう今年は難しいかな…と思っていたのですが、

急に冷え込んだこのタイミングで、ようやく11キロのお味噌を仕込むことができました。

 

 

 

さすがに11キロともなると文明の利器にも頼ります笑い泣き

大豆のほっこりとした香りを感じながら
もくもくとつぶす時間

 

大豆の温かさ、麹の香り…

ただ黙々と手を動かしているだけなのに、不思議と心が落ち着いていきます。

 

季節の手仕事には、どこか“無になる力”があるように感じます。

 

今年3月初めに入院した父。

「絶対に退院させたい」という気持ちと、
「このまま病院にいたほうが体調は安定するのではないか」という気持ち。

 

答えのない事柄に悩むのはナンセンス!

行動あるのみ!!という前向き過ぎる性格ではありますが…笑い泣き

 

さすがに、ずっと心が揺れています。

 

人生100年時代とはいえ、父は今年89歳。

これから先の時間を、どう過ごしていくのか。
家族として、何ができるのか。

そんなことも、全部吹き飛ばして、えいや!!と投げ込む作業は

無になる大切な時間。

 

無になりながら、少しずつ心を整えていく。

季節の手仕事には、そんな力があるように思います。

 

毎年同じ大豆、同じ麹、同じ塩で仕込む味噌。
でも、出来上がる味は毎年少しずつ違います。

 

気温や湿度、その年の空気や、自分自身の状態。
きっといろいろなものが重なって、味になるのでしょうね。

 

日々の暮らしも同じだなと思うのです。

 

毎日ごはんを作って、片付けて、考えごとして。
同じことを繰り返しているようなのに、去年と今年の自分は少し違う。

その積み重ねが、“年齢を重ねる”ってことなのかもしれません。

 

料理や発酵、季節の手仕事は、私にとって「ちゃんと生きる」に戻る時間。

考えすぎる頭を、一回静かにするための時間です。

 

 

さて。
11キロのお味噌。

今年はどんな味になるのでしょうか…

 

美味しく育ちますように♡