この数年、多くの方々とのお別れがありました。(自分が、じじい、になれば仕方がない)

親しくして頂いた方々、思い出多き人々との辛い別れがありました。

アナログじじいは、写真を撮る習慣がないので、多くは紹介できませんが、

今年の一月、雪の降った日のことを載せて頂きます。

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今年の1月22日、銀座のバーデンバーデンで、

東宝現代劇の一期生、内山恵司さんのお別れ会がありました。

内山さんには、帝劇のような大劇場から観客が二十人しか入れないアトリエでの、

稽古などを案内して頂きました。

師と仰ぐ、宮口精二さんの墓参りなども一緒させて頂き、貴重な話も伺いました。

出演された多くの芝居のことについては、拙が紹介せずとも、実績が物語って

おります。(菊田賞、二回受賞)

劇団の主催する偲ぶ会や、お祝いに出席させて頂き、感心させられることは、

毎回、大物の役者さん方が必ず出席なさることです。

司葉子さん、山本陽子さん、浜畑、上村夫妻、

今回、出席された土田早苗さんは、八歳の時に内山さんと共演されたそうです。

そして、竹下景子さん、わたしらの所まで挨拶にこられて、

細に気を配られる方でした。

松平 健さんは、二次会の庶民的な居酒屋で最後までお付き合いを

なさったそうです。

皆さん、本当に義理堅い方々でした。

 

その後、拙は吉原朝馬師匠と、古今亭 志ん駒師匠のお通夜へ向かいました。

一日に、大変お世話になった方の、偲ぶ会と通夜です。

しかし、折からの大雪、タクシーは動きません。

途中、高田の馬場で立ち往生している、林家種平師匠と合流。

またまた、とんでもないことになってしまいましたが、話が長くなるので、

ここまでにしておきますが、

この朝、拙の子供の頃のピアノの先生が亡くなってしまいました。

翌日が、先生の喜寿のお祝いのピアノの発表会の予定で、

拙も、58年ぶりで「乙女の祈り」を弾く予定でした。

大雪でタクシーも拾えず、電車もストップ、家には病気の同居人と

老犬がおり、どうしても、帰らねばならぬ状況。

線維筋痛症を患っている拙にとっては革靴を履いて歩くのは苦痛でしたが、

歩いても歩いても、目標の駅に着けず、不思議な体験をしました。

昔のように酒を呑んでいたら、凍死してしまっていたでしょう。

 

私は、投資家と言われるほどの規模ではありませんが、

「古老の投資家、家まで数十メーターの所で 凍死  !」

なんて、新聞の小さな見出しが頭に浮かびました。

 

残念ながら、まだ、生きております。不悪 !