以前【Rhythmic Training(リズミック・トレーニング)】というリズム練習本をご紹介しました。

 

下差し

 

 

 

この本は、ジュリアードの「Ear Training」(直訳は「耳の訓練」ですが、主に聴音)のクラスで使われています。

 

 

私も今年、バイオラ大学音楽学部で、自分の「初見試奏」のクラスで使ってみていますが、だんだん良い効果が出てきた気がします。

 

 

例えば1年生の3回目のクラスで、この様な宿題を出しました。

 

 

 

下に書いてある音符は強弱を表します。

 

拍子記号は「4分の7」です。4+3の複合拍子なので、「強〜弱〜中強〜弱〜強〜弱〜弱」という重さになります。

 

 

使い方

 

《使い方1》

図のように自分で指揮しながら、上の音符を、「ラララ…」などで「強、中強、弱」をつけて歌う。ジュリアードはこの使い方です。

 

 

《使い方2》

私が自分で考えた方法ですが、下の音符を強弱をつけながら左手で弾き、上の音符を強弱をつけながら右手で弾く。

 

クラスは全員がピアノ専攻生なので、強弱などを歌に反映させるより、音に反映させられるようにしたかったので、この方法を考えました。

 

 

C-Major和音の音を使って

  • 右手 G
  • 左手の強 C
  • 左手の中強 E
  • 左手の弱 G

 

実際にはこのように・・・

 

下差し

 

 

効果

 

実際の曲を弾かせる時、拍子感が薄い学生に、「リズミック・トレーニングでやった事を思い出して。」と言うと、以前よりずっと早く拍子感が音に現われるようになっています。

 

 

以上、ご参考までに。

 

 

河村まなみ