アメリカは各大学【種々の奨学金】を用意しています。申請不要、申請必要の両方があります。しっかり調べて、もらえるものは全部もらいましょう。ちりも積もれば・・・結構大きくなることもあります。
ちなみに奨学金(スカラシップ)は返済不要です。
アメリカの学生ローンは留学生は基本的には使えません。
在学中にアルバイトができるか、時々質問されますが、留学生の学外でのアルバイトは基本的に違法です。学内のアルバイトは殆どがその州の最低賃金のレベルか、それより高いのは夜の清掃などで、音楽学部の学生には練習時間などが減ることになります。それよりも、しっかり受験準備をして奨学金をもらった方が、金額もずっと大きいし、入学後の勉強に集中できます。
さて、音楽学部受験の場合、大きく分けて2種類の奨学金をもらえる可能性があります。(1)音楽学部からの奨学金と、(2)大学からの奨学金です。
(1)音楽学部からの奨学金
オーディションの成績と学部のニーズ、予算で決まります。例えば、ある楽器が学内オーケストラに不足中なので是非入学してほしい、という場合は奨学金が上昇したりします。でもこれは運の範囲ですね・・・
この奨学金は申請不要です。通常、一度決定されたら、その額が卒業するまで、あるいは4年間もらえます。
もし二つの楽器が弾けるなら、両方の奨学金がもらえる場合もあります。例えば、ピアノ・メジャーとバイオリン・マイナーを専攻し、バイオリンはオーケストラに参加することで奨学金が出るというケースもあります。
オーディション対策は後日書こうと思います。
(2)大学からの奨学金
各大学によって奨学金の種類や金額は違いますが、その学校のウェブサイトに行って、Undergraduate scholarships とタイプして調べることができます。
学校によって多少違いますので、まずは私が勤めているBiola University (バイオラ大学)の例を紹介します。奨学金の一覧は以下で見ることができます。
留学生対象の奨学金は以下の通りです。
A. Freshman Academic Scholarship
高校の成績によります。英語訳の成績証明書を送ります。バイオラの場合は、自分がアメリカ式の成績算出法GPAに直せなくても、学校で直してくれて、それに見合った奨学金をくれます。金額は$10,000から$20,000です。これは年額で、卒業するまで毎年、自動的にもらうことができます。短大からの編入の場合は、別の表を見て下さい。
B. International Student Grant
留学生対象の奨学金です。要申請です。学生個々のニーズによってだいたい年額$500から$3000支給されるようです。
C. FirstGen Scholars Program Scholarship
FirstGenとはFirst generationの略で、ご両親が大学を卒業していない学生への支援奨学金です。毎年$3,000もらえます。要申請、申し込み締め切り日があります。入学後そのグループのミーティングに出席しなければなりません。
D. Church Matching Scholarship
もし自分が出席している、あるいは関係のある教会があなたをサポートしているなら、年額$1,300までならそれと同額を支給。要申請、毎年更新が必要です。
以上がバイオラ大学が留学生に支給する可能性のある奨学金になります。
奨学金の実例、実技試験の選曲、その他の受験対策は後のブログをご覧ください。