【大和生活法】
第十五:自分は自分に対してやましいことはないか。
疚しい やましい とは、
“自分に恥じることがある”、や”不満”や”不愉快な感情”のことを言いますね。
そういった、言わばネガティブな感情は、マインドフルネスの先生は、
悪玉菌という例えで教えてくださいました。
とっても分かりやすい例えだと私は思いました。
これまで、こころの構造と機能を根本から理解すると、
自分を抑え付けていたのは自分自身だった
ということに氣がついてきます。
腸内環境で例えると、
腸内環境とは、プロビオティックなど何の菌が腸内に生息していて、
その菌たちの善玉・悪玉・日和見菌がどのバランスで活動しているのか、
ということを言います。
予備知識ですが、
腸内環境内の常在菌の配分は、
善玉菌:悪玉菌:日和見菌=3:1:6となっていて、
実は、善玉菌や悪玉菌の割合よりもはるかに日和見菌(中立の立場)の割合が
多く存在します。
つまり例えば→ 悪玉菌を増やすような食べ物を摂取することで、
日和見菌は、悪玉の力を貸すように作動します。
逆に、善玉菌を増やすような食べ物を摂取することで、日和見菌は、善玉の力を
貸すように作動します。
ここで、残念ですが、知っておきたいことがあります。
悪玉菌は、砂糖や油が大好きで、”どんな環境でも”混沌と増えていきます。
一方、善玉菌は、”一定のクリーンな環境のみ”でしか繁殖しません。
マインドと似ています。
マインドも悪玉メンタルファクター(意識を構成する要因)があって、
それが繁殖すると、混沌と増えて、無意識のうちにパターン化が起こってしまい、
悪玉心の流れを形成していってしまうのです。
マインドにおいても、善玉心の繁殖を促すには、
先ず悪玉心をある程度きれいにして、環境を整えることが必要なのです。
でも、なかなかそれが出来ない
というお声をたくさん聞きます。
それは、自分の中の欠乏部分を埋めるために注がれる甘くて、
とても落ち着く言葉や行動(相対的なモチベーション)に意識が向いて、
結果、そのことが悪玉心のエサとなっていることに気がついていないからなのです。
ここで言いたいのは、全部一度に止めた方が良いとか、
改善した方が良い、とか言いたいわけではなくて、
認めるのは痛いけれど、そこに気がつくと大きな変化が起きる
とうことをお伝えしたいのです。
仏教哲学の教えでは、
感覚はポジティブなもの(スッカ)、ネガティブなもの(ドゥッカ)、
ニュートラルなもの(ウペカ)の3つに分けれれると言います。
文中に書いた、善玉菌:悪玉菌:日和見菌と同じですね。
この3つの感覚のバランスをうまく行かせるには、
正直であることがすごく大事だと言われます。
第十四の課題で挙げた、ヨガ・スートラの八支則の中での
ヤマ/yamas「他人との関わり合いの中で、慎むべき行為のこと」
アヒンサー(非暴力)、サティヤ(正直)、アスティヤ(不盗)、ブラフマチャリヤ(禁欲)、アパリグラハ(不貪)のうち、ここでは
サティア(正直であること)ですね。
仏教でももちろん正直であることは口すっぱく言われることの1つです。
正直ってどういうことなのは、考えてみたいですね。
ただ他人に対して嘘をつかない、とか嘘がないとかだけではありません。
自分に対して正直であることとなっていますが、
深く深く考察してみると、
自分の悪い部分やあざとい部分、やましい部分という、
目をつぶりたくなるような悪を正直に受け入れる
ということが本当の正直なのですね。
日常茶飯事に起こる、悪玉と善玉とのせめぎ合い
さて、私も今日もこれと楽しみながら向き合い、
今日という素晴らしいひとときを充実させて過ごします。
皆さまも良い週末を
では、また明日♪
万菜美