子どもの数、40年連続で減少 日本は割合でも最低水準。子育て支援を子育てをしながら働く女性の立場から考えてみると・・。


子どもの数、40年連続で減少 日本は割合でも最低水準(朝日新聞デジタル)

朝日新聞デジタル

子育て支援を子育てをしながら働く女性の立場から考えてみると・・。


皆さん、15歳未満の子どもの数ってご存じですか?

 

答えは1493万人。

 

これは前年より19万人も少ない数です。

少子高齢化社会と言われてずいぶん経ちますが、日本の子どもの数は40年連続で減少し続けていて、これは世界の中でも最低の水準なんだそう。

 

なぜ日本で少子高齢化が進んでいるのか。

 

今回はその理由について、子育てをしながら働く女性の立場から考えてみようと思います。

 

実感としてあるのは、まだまだ多くの企業が男性中心の制度設計であるということ。

 

育休、時短勤務は制度としてこそ存在していますが、やはり、女性のための特殊な制度のようにとらえられており、これをちゃんと利用できている男性はどのくらいいるのかな?と感じます。

 

男女雇用機会均等法が施行される前、女性は男性と同じように働くことが出来ませんでした。

でも当時の女性が声を上げたことで少しずつ少しずつ制度が整えられていき、今は表面上は男女が平等に働ける社会になりました。

 

それでも現実としてあるのは、「子どもが発熱したが会社を早退するのが難しい」とか、「子育てとの両立のために時短勤務したいが残業が発生してしまう」といった声。

 

しかも、こういった悩みを抱えているのは圧倒的に子育てをしている女性に多いような気がします。

子どもは夫婦で協力して育てているはずなのに、です。

 

男性中心に制度がつくられた企業で働きながら子育てもして、疲弊している女性。

 

本当は子育てをしている女性だけでなく、男性も同じように、仕事と子育ての両立を意識しながら働く社会になれば、仕事を持ちながら出産をする夫婦も増えるんじゃないかな、と考えています。

 

また、働き方として、“会社”で“決められた時間”働くというのが今の主流のスタイルですが、例えば働く場所を自分で決められるとか、時間ではなく成果で評価されるとか、そのような制度の導入がもっと進むと、仕事と子育ての両立がしやすくなるとも思っています。

 

 

以前manaleaでご紹介した株式会社シンプルメーカーは、スタッフ全員が子育て中の女性でリモートワークをしています。

(インタビュ―記事「ママエンジニア×リモートワーク 子育てしやすい社会の実現を目指すIT企業」

 

元々は子育て中の女性以外の方もいたそうですが、コロナ前の2018年に全従業員をテレワークにしたところ優秀な子育て中の女性エンジニアからの応募が多数あり、”スキルがあって働きたいと思っているのに、時間的な制約などから働けない女性がいる”ことを知った社長が、自社で積極的に採用することにしたそうです。

 

「子育てをしながら働いている女性はとてもモチベーションが高く限られた業務時間内で成果を出そうとする」、「仕事に対する責任感が非常に強い」という話がとても印象的でした。

 

子育てをしているという属性だけで判断せず、株式会社シンプルメーカーのように人の持っているスキルややる気で採用を考えるような会社がもっと増え、働く場所や時間にとらわれないような仕組みが進めば、仕事と子育ての両立がしやすくなり、結果、少子高齢化の動きも変わってくるのではないかな、と感じました。

 

“はたらく”と”子育て”の両立を図る過渡期である今、一子育てをしながら働く女性としてどんな働き方をしたいと思っているのか、声を上げることも大切ですよね。

 

 

 

 
 
毎週1回、スタッフブログで「はたらく」を「ひろげる」につながるニュースや時事問題を紹介していきたいと思います。

NEWSポストセブン 
日本の企業組織は共同体型であり、社員は共同体の一員として働いている?

 
 
週休3日制度の導入に向けて、政府の議論が本格化しているそうです。
すでに導入している企業もあると、いつかのニュースで聞きました。
 
マナレア読者の皆さまは、この制度の導入をどう考えますか?
今回は週休3日制度について、子育てをする女性の立場から色々と考えてみたいと思います。
 
週休3日と聞いて頭に浮かぶメリットはやっぱり、時間的余裕が生まれるということ。
それにより、子育てと仕事の両立が図りやすくなるのでは?という期待がありますよね。
 
一方で、その分お給料が減るのであれば、人件費削減の対象となってしまうのかな?その場合、働ける時間に制約がある子育て女性という立場がマイナスになるのかな?という不安が残ります
 
また、仕事でスキルを得てステップアップしていきたいと考えている場合、働く時間が短くなることで、仕事を通じた教育の機会が失われるということもあるかもしれません。
 
子育てと仕事の両立のために(もちろんそれ以外の理由もあると思いますが)週休3日制度を自分で選択するのか、
それとも会社の都合で週休3日制度を選択することになってしまうのか、その違いはとても大きいと思います。
 
自分でちゃんと考えて選択をしないと、マミートラック(※)が生まれる危険性も含んでいると思います。
 
(※マミートラックとは、子育てしながら働く女性が、子育てと仕事の両立をしていく中で昇進や昇給などの機会を得るのが難しくなること)
 
もし、教育の機会が減るなどした場合、例えば自ら勉強をして知識を得るとか、あるいは副業を通して新たなスキルを得るとか、何かしらのアクションを起こすことでカバーすることができるかもしれません。
 
そうなると、会社が副業を認めているのかを、事前に確認しておくといいのかもしれませんね。
 
実は私も、パラレルワークをしているワーママの1人です。
 
前職のシステムエンジニアや学習塾で働いていた経験を活かした“教育やプログラミング、システム系に関わる仕事”と、フリーペーパー編集ライターの経験を活かした“文章を書く仕事”を両立しています。
 
まとまって働く時間が取りづらいワーママだからこそ、いくつかの仕事を掛け持ちするパラレルワークのスタイルが意外と合っているな、と感じています。
 
様々な種類の仕事をすることで、自身がスキルアップしているのを実感することもあるので、「はたらく」を「ひろげる」のにもこういったスタイルで働くのはいいかもしれませんね。
 
もちろん、子育てはそれだけで充分な仕事量なので、週休3日制度を利用して、時間的にゆとりのある生活を選択するのもありだと思います!
 
子どもが小さいうちは夜まとまった睡眠時間を確保することもできないし、大きくなってきても勉強や習い事などまだまだお母さんの出番が多いのは私も一児の母としてよく分かるので。
 
社会が、女性が子育てをしながら働く過渡期である今、自分はどんな風に子育てをして、そしてどんな風に働きたいのか、自分自身でよく考えて行動するのが一番大切ですよね。
 
 

 

 

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復職をスムーズに!LinkedInが「主婦・主夫」を職種に追加 (cosmopolitan.com)
COSMOPOLITAN
 

ビジネスSNSの「Linkedin」が機能をアップデートしたキッカケとは…?


 

アメリカ発のビジネスに特化したSNS「LinkedIn(リンクトイン)」が、プロフィール欄に「主婦・主夫」という職業を登録できるようにしたそうです。

このニュースについて、マナレア編集の母として、私が感じたことを書いてみようと思います。

 

その前にLinkedInについて少し説明を。

 

LinkedInは2003年にアメリカでリリースされたビジネス用SNSです。

SNSというとFacebookが有名ですが、Facebookはプライベート利用がメインなのに対し、LinkedInは利用シーンをビジネスに絞っています。

仕事に関係のない投稿は削除されることもあるんだとか。

 

日本でもサービスを展開していて、転職活動の際に活用されています。

ビジネス上の人脈を構築したり、情報収集をしたり、企業からダイレクトにスカウト連絡が届く機能もあるそうで、今後さらに広がっていくと考えられている注目のSNSです。

 

 

そんなLinkedInが、プロフィール欄に「主婦・主夫」を追加したって、すごい大きな意味があると感じました。

 

私の場合、息子を出産してから3年間は海外で集中して育児に取り組んでいました。

元々、仕事をするのが好きなタイプの私でしたが、それより何より息子の存在は大切で、預けて働くという選択肢は候補に挙がりませんでした。

(もちろん人によって事情は違うので、預けて働くことを否定している訳ではないです。あくまでも私は育児に集中したかったということです)

 

私はこの3年間、毎日息子と向き合ってたくさんの経験をしたのに、これを履歴書に反映させると空白の期間になってしまいます。

この期間の出来事について、採用面接の際に質問を受けることもありません。

 

社会的な仕事をしていなかったのだから当然と言えば当然なのですが、私はこの期間、仕事に活かせるスキルを育児から獲得したと思っています。

もしこれを履歴書に経験として書けるのなら、子育てをスキルとして企業にアピールすることができます。

 

履歴書に空白の期間があることが産休・育休後の転職や再就職に不利になると感じているお母さんは多いと思うので、これが軽減される(と期待される)LinkedInの取り組みは素晴らしい!と感じました。

 

日本ではまだまだ子育て期間=キャリアの空白期間という扱いですが、LinkedInが生まれたアメリカでは、この期間にもお母さんがスキルを得ていることに気が付いたのかもしれないですね。

 

企業が子育て期間をブランクとして扱って、優秀なお母さんを採用するチャンスを失っているなら、それはすごくもったいないことです。

 

例えば、子育て経験のある方が採用者であれば、その期間の重要さやそこで得ることが多いのは分かってもらえると思うので、様々な立場にある人が採用に関わるといいんじゃないかな、と思っています。

(子育てだけでなく、介護や家庭環境など、考慮すべきことはたくさんあるので、多様な人材が採用に関わり、たくさんの視点から物事を見ることは大事ですよね)

 

今回のLinkedInの取り組みは小さな一歩ですが、この積み重ねで少しずつ企業や社会の意識が変わり、誰もが自分の意志で子育てや仕事を選択できる社会になるといいなぁと感じました。

 

文:平野 優子

 

 

Mさん 

コーヒーショップ店員

結婚を機に出産育児を考慮し退職

子ども(0歳9か月)

 

経歴 仕事 出産・育児
2008 コーヒーショップAにアルバイトとして入社  
2011 大学卒業を機に店長に  
2016 コーヒーショップAを退社
コーヒーショップBにアルバイトとして入社
 
2017 店長に  
2018 コーヒーショップBを退社  
2020   第1子、出産

―これまでの経歴を教えてください

 

学生の頃からコーヒーショップAのアルバイトをしていたんですが、バリスタとしてのお仕事に魅了されて、大学卒業後は、そのままその会社に就職しました。

それまでの経験を認めてもらい、入社後すぐ店長として店舗も任され、他店舗スタッフのバリスタトレーナーもやっていました。

 

お店に来てくださるお客様も、一緒に働くスタッフも大好きでしたし、スタッフみんなの提供するコーヒーのクオリティを常に高く保つことにやりがいを感じていましたね。

 

ただ、店舗の営業時間は23時まで。店長は、独身の人がほとんどでした。いづれは結婚して子育てすることも考え始めていたので、今の職場だとワークライフバランスを取るのが難しいとずっと感じていて…

もっと自分の培ってきたことを活かしたい思っていたので、8年勤めた会社から、同じ業界で転職をすることにしました。

 

そんな時に見つけたのが、病院内にあるコーヒーショップBのスタッフ募集で、福利厚生とキャリアステップの制度がしっかりしていると聞いていた会社でした。

店舗の営業時間も20時まで。ここだったら夜遅く帰ることもないので迷わず応募し、ありがたいことに、私の今までのキャリアを聞いて店長候補として入社させてもらえることになりました。

 

 

―どのような職場環境でしたか?

 

飲食店って会社の福利厚生が整っていても、現実には店舗の中にお休みを取りにくい雰囲気があったりするんですが、 転職先の会社は、比較的取りやすい会社でした。

 

子育てに対する制度も整っていて、社員にもアルバイトにも、お子様を育てている方が沢山いたんです。子どもの体調不良による突然のお休みなどは、他店舗と協力し合う体制ができていて、安心して働ける環境だったのが理由のひとつだったと思います。

 

特に、私が配属された病院内の店舗は、店長ご自身も子育て中のママで、子育て中のスタッフに理解がありました。「子育ては大事」「困ったときはお互い様」「子どもの用事で休む=ネガティブなことじゃない」という雰囲気を店長が作ってくれていましたね。

店長からたくさんのことを学び、入社から1年した頃、私がその店舗の店長になりました。 

 

 

―店長として、仕事と子育てを両立するママスタッフにどのような思いがありましたか?

 

ただただ「すごいなあ」って。そんなスタッフを、同じ女性として応援したいし、前店長が作ってくれていた雰囲気を大切にしたいと思いました。

でも、GWやお盆休みの時期だけは、どうしても人出不足になってしまうんですよね。私は店長なので、そういうときには必ず出勤するのですが、それだけでは穴は埋まらず…。 

「本当は家族との時間を大切にして欲しいのに」と思いながら「誰かシフトに入ってくれー」という思いでした。

 

スタッフみんなお互い様の気持ちがあるので、色々犠牲にしてシフトに入ってくれるスタッフもいて、「ありがたい」気持ちと「申し訳ない」気持ちがどっちもありました。

そんな中、結婚することが決まりました。

 

 

―ご結婚が決まり、心境に変化はありましたか?

 

ママスタッフが仕事と子育てを両立している姿を間近で見てきて、とても尊敬をしていました。だからこそ店長として、どうしても出勤できない長期休暇や、突然のお休みなどは、みなさんを応援したい気持ちで「いいよ、いいよ」ってカバーしてきました。

 

でも結婚し、出産や子育てが自分にとって現実的になった時に、気持ちに変化がありました。

 

「応援したい」という気持ちも、困ったときは「いいよ、いいよ」っていう気持ちも、もちろん心から思っていたんですが、店長や社員の立場の人が最終的にはカバーしているっていうのが現実ではあるんです。

 

今度は、自分がカバーしてもらう立場になるのかと想像したら、同じような負担をかけてしまう人に申し訳なさすぎて、「このまま飲食の仕事をすることは難しい」というのが正直な思いでした。

 

いくら、制度が整っていても、飲食は現場ありき。

人手が足りなくなってしまったら、最後は誰かが負担を感じてしまう。

 

自分が店長を経験したことで、逆に「私が子育てすることになって、穴を空けてしまったら、誰かにしわ寄せがいってしまうのが申し訳ない」という気持ちが大きくなっていきました。

 

ずっと飲食で仕事してきているので、独身スタッフが子育てしている人のお休みとかを良く思わない人も見てきました。自分の次に店長になる人が子育てに理解があるかもわからないし、「困ったときは、いいよ」って、みんながみんなそう思うわけじゃない。

 

そこで結婚を機に子育てを見据えて退職を決意しました。

退職後、子どもを授かり、現在は専業主婦として子育てに専念しています。 

 

 

―将来について、理想の「はたらく」スタイルはありますか?

 

飲食の仕事が好きだったので、本当はまたやりたいと思っているんですが、やっぱり現場のスタッフに迷惑をかけてしまうんじゃないかなって思うと、今後やるんだったら自営業かなと思っています。

 

自分自身がもどかしい思いを抱えていたので、将来お母さんたちが働きやすい環境を整えたいな、スタッフのための託児所付きのカフェみたいな、そういう働く場所を作れたらいいな、と思っています。 


次回は、ランジェリーショップの副店長をやっていたけど、退職を決意した方のインタビューです。みなさんのご意見、ご感想をお待ちしています。

 

Hさん

国内高級ミセスブランドの販売員を経験した後、国内ミセスカジュアルブランドの生産管理に転職。その後、医療事務にキャリアチェンジしましたが、そこも退職…。正社員と子育ての両立の難しさに直面しました。

子ども(9歳) 

経歴 仕事 出産・育児
2000 新卒正社員で、国内高級ミセスブランドの販売員として就職  
2004 国内ミセスカジュアルブランドの生産管理に転職  
2013 商品センター勤務に異動 第1子出産後、9ヶ月の産休
2017 13年勤めた国内ミセスカジュアルブランドを退職  
2018 医療事務として正社員で3年勤務し、退職。それ以降、主婦業に専念  

ー販売員としてのこれまでの経歴を教えてください

 

幼い頃から洋服が大好きだったので、アパレルを扱う会社に就職したいと強く思っていました。当時50社近く面接を受けたと思いますが、採用してくれたのは国内高級ミセスブランド一社だけでした。

 

平凡な家庭に育ってきた20歳そこそこの私が、母親よりも年上で裕福な女性を相手にお洋服を販売するのは、難しさもありましたがやりがいもありました。

 

しかし厳しいノルマやスタッフ間の不仲により、転職を決意しました。

 

 

ー問題なく辞められましたか?

 

当時、お付き合いしていた男性がいたんですが「その彼と結婚します! 」という理由で辞めました。実際その会社の店舗では『結婚したら退職する』というのが通常だったので、特に非難されることなくすんなり辞めることが出来ました。 

 

 

ー『結婚したら退職するのが普通』、だったんですね?

 

そうなんです。特に新卒の販売員は、“結婚するまでの腰掛け“的な感覚の人が多かったと思います。

 

その意識は会社の方にもありました。大きな会社だったので、当時、新入社員を1000人程度採用していましたが、会社としても、『販売員は、辞めて当然。残れるような優秀な存在が見付かったらラッキー』くらいにしか思ってなかったと思います。

 

バリバリ働いて成績を出していたのは、40〜50代の独身女性スタッフと、一家の生活を支えなければならない主婦スタッフなど。『仕事命‼ 』的な女性スタッフばかりでした。だから正直、この会社で子育てすることは全く考えられませんでした。

 

仮に出産したとしても、小さな子どもを抱えながら彼女たちと同じようなスタンスで働くことは無理だと思いました。

 

 

ー退職して、どのような業界に転職したんですか?

 

アパレルは好きだったので、アパレル業界でもメーカーの本社スタッフを希望しました。 事務職だと、販売職と違って子育てもしやすそうだと思ったのも理由です。

 

ハローワークでアパレルの事務職を探したところ、たまたま新卒の時に最終面接まで行った会社が採用の募集を出していたんです。

 

それで応募して面接に行ったところ、人事の方も私のことを覚えてくださっていて。トントン拍子に採用が決まりました。

 

その会社で9年、生産管理事務として正社員で働かせていただいたのですが、その間に結婚と出産を経験しました。 

 

 

ー新しい会社の事務職は、仕事と子育てが両立しやすい環境でしたか?

 

産休・育休を取って、戻ってくる女性社員もちらほらいたので、比較的両立しやすかったと思います。経験者に聞くと、それぞれ細かい問題はあったようなので「両立しやすかったです! 」と断言は出来ませんが、それでも随分融通を利かせていただいたと思っています。

 

ただ、私の場合は、産休後に異動を言い渡され、家から2時間かかる商品センター勤務になりました。片道2時間と知ったとき、正直「辞めようかな・・」という想いが頭をよぎりました。でも洋服の仕事に関わっていたかったし、そこで働く人々もみんな良い人ばかりだったので、挑戦してみることにしました。

 

でも通勤に片道2時間は、かなり負担が大きかったです。

定時で上がっても、最寄り駅までダッシュ、乗り換え2回、駅から保育園へ自転車でダッシュ…、それでやっとギリギリお迎えに間に合う、という感じだったので…。

 

4年ほどそんな生活を続けましたが、私の体力がもう限界で・・。

自分の年齢のことも考え、転職するなら早い方が良いと思い、今度は住んでいる近場で職を探すことにしました。

 

学生時代に小さなクリニックでアルバイトした経験があったので、その経験から条件に合う仕事を探した結果、医療事務として正社員で採用してもらえるところに出会いました。 

 

 

 

―しかし、そこをすぐに退職してしまったのは何故でしょうか?

 

子どもの「小学校入学」が大きな理由です。いわゆる「小1の壁」でした。

保育園の時は最長19時まで延長保育してもらえましたが、学童では最長でも18時まで。

会社に時短勤務の相談もしましたが、私は中途採用だったので無理だと言われてしまって。

子どものお迎えに間に合わなくなってしまったことが、仕事を辞めた最大の理由です。 

 

 

ー将来について、理想の「はたらく」スタイルはありますか?

 

仕事を辞めて主婦業に専念していたら、それはそれでとても楽しいんですよね(笑)

私は子どもを9ヶ月から保育園に入れていたこともあり、子どもとゆっくり過ごす時間がほとんど無かったんです。

 

今は、ゆっくり食事を作る時間も、じっくり子どもの宿題を見てあげる時間も、今日学校で何があったか目をキラキラさせて話す子どもにちゃんと向き合って耳を傾けてあげられる時間も、心の余裕もある。

 

「正社員で働いていなかったら、私自身の存在価値がない」と思っていましたが、しばらくは子ども中心のスタイルでのんびり生活していきたいです。

 

子育てをしている女性にとって安定のある正社員は希望ですが、正社員であるがゆえに、転勤の命令も、勤務時間も、就業規則通りに働かないといけなくなってしまいます。 もっと子育てをしている正社員の働き方が、男女問わず柔軟であれば良かったのにと思いますね。 


次回は、カフェの店長をしていたけど離職した方のリアルインタビューをお届けします。

みなさんのご感想、ご意見をぜひお聞かせください。

 

 

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ネット業界、未経験も採用拡大 求められる3つの資質 (NIKKEI STYLE)

NIKKEI STYLE

技術スキルが必要なのは一昔前。今は接客力が求められるなら、私でも大丈夫?

 


コロナで不景気になったと言われている現代ですが、実はコロナ禍で中途採用に積極的な業界があります。

 

それはIT・インターネット業界です。

 

なぜネット業界での採用が増えているのか? 私たち子どもを持ちながら働く女性にとって、それは朗報となるのか? 

 

ニュース記事の内容と一緒に考えてみようと思います。

 

最初の緊急事態宣言が出た昨年春から秋にかけて、ネット業界も例外ではなく中途採用人数が前年比3割程減少したそうです。

 

それが秋以降状況が一変。

 

・ステイホームによりパソコンを触る時間が増えたことでネット広告業界が拡大したこと

・テレワークによりクラウド経由でソフトを提供するSaaS型サービス需要が増加したこと

 

これら需要の拡大に加え、

・コロナの影響がある程度見通せるようになったこと

・昨年採用を控えた反動で採用に積極的な企業が増えたこと

により、コロナ前と比べて1~2割増、過去5年間で最高水準の採用数にまでなっているようです。

 

IT・インターネット業界と聞くと、”プログラミングスキル”とか、”ネット構築スキル”とか

、理系寄りの仕事をイメージしがちですが、このニュースによるとそれは一昔前のこと。

 

現在ネット業界で求められているのは、下記のような資質を持った人材なんだそうです。

 

① 変化対応力:変化が激しい業界なので柔軟性が必要。

② 自走力:新しいサービスを世に送り込むのに、これ!といった答えがない中、自分なりに考えて業務に取り組む姿勢が大事。

③ 会社のビジョンへの共感

 

プログラミングなどのITスキルは必須ではなく、未経験にチャンスがあるのが現在のネット業界のようです。

 

最近は小規模企業や個人事業主が顧客になるケースが多く、ITスキルよりも顧客に寄り添う力が求められているのがその理由。

クライアントの規模が小さくなっていることから、より個人や素人目線に立てる人=接客販売経験者が必要とされているんですね。

 

記事の中でも「旅行会社社員やアパレルの販売員などがネット企業に転職し即戦力として活躍することは十分可能だと思います」と言っています。

 

今回このニュースを聞いて、感じたことがありました。

 

子育て中の女性とネット業界のお仕事は親和性が高いんじゃないかということ。

ネット業界はその特性から、在宅勤務やテレワークなど、働く場所や時間を選ばない自由度の高い仕事でもあります。

長時間会社で働くのが難しい子育て中の女性こそ目指すべき業界なのではないか、と感じました。

しかも、ネット業界で求められている資質の①変化対応力、②自走力って、まさに子育てをしながら育まれるスキルですよね!

 

そんなことから「子育て中の女性×接客販売経験×ネット系スキル」は今後ますます需要が増加すると予想されるので、

少しずつでも勉強をしてみるとか、ネットに関する経験を積んでみるとか、将来に向けて行動しておくといざ働こうと思ったときに困らないと感じました。

 

 

 

 

Sさん 

コスメセレクトショップ販売員

販売員歴5年で退職

子ども(0歳4か月) 

 

経歴 仕事 出産・育児
2014 コスメセレクトショップに契約社員として入社  
2020/3 退職  
2021   第1子を出産

 

 

―販売員としてのこれまでの経歴を教えてください

 

オーガニックコスメのセレクトショップがオープニングスタッフを募集していて、ずっと興味があったショップだったので迷わず応募して、販売員になりました。

 

オーガニックコスメの「科学的ではない、自然な香りが好き」というのが最初のきっかけだったんですが、お客様に商品をご提案する際には、使い心地だけでなく使用されている成分の効能などの理解の深さが必要でした。

覚えることは多かったんですが「面白い!」という気持ちが大きかったです。

 

セレクトショップの取り扱いは、コスメだけでなく、ハーブティーなど幅広く、商品の知識を得ていく中で「植物療法」という言葉に出会って、「お薬」ではなく肌や身体を整えていく方法があることを知り、オーガニックやアロマの世界にどんどん興味が湧きました。

 

アロマのことをもっと知りたいという気持ちから、民間のスクールに通ってアロマセラピストの資格も取得したんです。

 

 

学んだ知識を活かして接客することによって、お客様が肌や身体にちょっとした不調がある時に相談に来て下さるようになって、お客様の身体の内側と外側からのアプローチを一緒に考えるコンシェルジュのような存在としてお仕事ができて、「相談してよかった」って言ってもらえることが何より嬉しかったですね。

 

 

 

―お仕事と子育てが両立しやすい環境でしたか?

 

ただその会社では、子育てに対する制度が整っていなかったため、子どもが産まれてもフルタイムの選択肢しかありませんでした。

 

店舗に2人子育て中のスタッフがいましたが、時短の勤務ができなかったので大変そうでした・・・。

 

私も子どもが産まれたら子どもは保育園に入れてフルタイムで働こうかなって思っていましたが、本当は時短勤務ができたらいいのになって思っていました。

 

大好きなお仕事だったのですが、そう感じていたタイミングで夫の転勤があり、妊娠も分かったので5年勤めたそのオーガニックコスメのセレクトショップを退職しました。

 

 

 

―今後お仕事に復帰するとしたら、心配事はありますか?

 

子どもの夜泣きがあったりして寝不足のまま働くことになったら自分の体力は持つのかな…とか、子どもの発熱などで仕事中いつ呼ばれるかの不安だな…とか。

家のこととお仕事と、時間のやりくりがうまく出来るかな…と思うところはたくさんあります。

 

 

―将来について、理想の「はたらく」スタイルはありますか?

 

土日休みには憧れますね。パソコンとかは苦手なんですが、もしパソコンとかが出来たら「事務の仕事」とかの選択肢もあるのかな、とは感じています。

 

今それを「学ぶ」となったら腰は重いけど、おばさんになって接客は難しいかなと考えると、 今の時代、パソコンだったり、ネットが使えないといけないのかな・・「学ばなきゃいけない時」が来るんだろうなとは思います。

 

ただ、接客しかしたことがないし、何よりお客様と直接対話することが好きなので、今のところは、また接客販売の仕事をしたいなって思います。

 

理想は、またコスメの販売のお仕事がしたいです。

 

平日の午前中に出勤して15時か16時には帰れるような時間帯で働けたらいいなと思います。お家のことをやりつつ、お仕事をバランスよく出来たらいいですね

 

そんな働く選択肢があれば、せっかく培ってきたオーガニックコスメの知識や経験をあきらめなくてもいいのになと思ってしまいます。

 


 

取材のあとがき

 

平日16時で退社できる販売職なんて、何を夢物語をと思うかもしれません。しかし、現実には、以下のような実験を始めた企業もあります。

 

アダストリアと新静岡セノバが営業時間フレックス制を開始 採用難が続く販売員の“働き方改革”に | WWDJAPAN

あの「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」や「ニコアンド(NIKO AND…)」を展開するアダストリアと新静岡セノバ(商業施設)が協力して「ささえあう 働く時間プロジェクト」がスタートしています。

 

このプロジェクトの主な柱は

(1)営業時間のフレックスタイム制度

(2)年5日のパワーチャージ休暇制度

(3)館内一部での営業時間短縮の試験運用を開始

 

事務職などのフレックス制と比べると、まだまだ固定的ですが、それでも店舗に務める方のシフト自由度は随分と増すことが考えられます。

 

「はたらく」を「ひろげる」ことで、あきらめることがない世界をつくりたいですよね。ぜひ成功して全国のSC(ショッピングセンター)に広がってほしいです。

 

 

次回は、カフェの店長をしていたけど離職した方のリアルインタビューをお届けします。 

みなさんのご感想、ご意見をぜひお聞かせください。

 

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子どもの数、40年連続で減少 日本は割合でも最低水準(朝日新聞デジタル)

朝日新聞デジタル

子育て支援を子育てをしながら働く女性の立場から考えてみると・・。


皆さん、15歳未満の子どもの数ってご存じですか?


答えは1493万人。


これは前年より19万人も少ない数です。

少子高齢化社会と言われてずいぶん経ちますが、日本の子どもの数は40年連続で減少し続けていて、これは世界の中でも最低の水準なんだそう。


なぜ日本で少子高齢化が進んでいるのか。


今回はその理由について、子育てをしながら働く女性の立場から考えてみようと思います。


実感としてあるのは、まだまだ多くの企業が男性中心の制度設計であるということ。

育休、時短勤務は制度としてこそ存在していますが、やはり、女性のための特殊な制度のようにとらえられており、これをちゃんと利用できている男性はどのくらいいるのかな?と感じます。


男女雇用機会均等法が施行される前、女性は男性と同じように働くことが出来ませんでした。

でも当時の女性が声を上げたことで少しずつ少しずつ制度が整えられていき、今は表面上は男女が平等に働ける社会になりました。


それでも現実としてあるのは、「子どもが発熱したが会社を早退するのが難しい」とか、「子育てとの両立のために時短勤務したいが残業が発生してしまう」といった声。

しかも、こういった悩みを抱えているのは圧倒的に子育てをしている女性に多いような気がします。

子どもは夫婦で協力して育てているはずなのに、です。

男性中心に制度がつくられた企業で働きながら子育てもして、疲弊している女性。

本当は子育てをしている女性だけでなく、男性も同じように、仕事と子育ての両立を意識しながら働く社会になれば、仕事を持ちながら出産をする夫婦も増えるんじゃないかな、と考えています。

また、働き方として、“会社”で“決められた時間”働くというのが今の主流のスタイルですが、例えば働く場所を自分で決められるとか、時間ではなく成果で評価されるとか、そのような制度の導入がもっと進むと、仕事と子育ての両立がしやすくなるとも思っています。



以前manaleaでご紹介した株式会社シンプルメーカーは、スタッフ全員が子育て中の女性でリモートワークをしています。

(インタビュ―記事「ママエンジニア×リモートワーク 子育てしやすい社会の実現を目指すIT企業」


元々は子育て中の女性以外の方もいたそうですが、コロナ前の2018年に全従業員をテレワークにしたところ優秀な子育て中の女性エンジニアからの応募が多数あり、”スキルがあって働きたいと思っているのに、時間的な制約などから働けない女性がいる”ことを知った社長が、自社で積極的に採用することにしたそうです。

「子育てをしながら働いている女性はとてもモチベーションが高く限られた業務時間内で成果を出そうとする」、「仕事に対する責任感が非常に強い」という話がとても印象的でした。

子育てをしているという属性だけで判断せず、株式会社シンプルメーカーのように人の持っているスキルややる気で採用を考えるような会社がもっと増え、働く場所や時間にとらわれないような仕組みが進めば、仕事と子育ての両立がしやすくなり、結果、少子高齢化の動きも変わってくるのではないかな、と感じました。


“はたらく”と”子育て”の両立を図る過渡期である今、一子育てをしながら働く女性としてどんな働き方をしたいと思っているのか、声を上げることも大切ですよね。



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子どもの数、40年連続で減少 日本は割合でも最低水準(朝日新聞デジタル)

朝日新聞デジタル

子育て支援を子育てをしながら働く女性の立場から考えてみると・・。


皆さん、15歳未満の子どもの数ってご存じですか?


答えは1493万人。


これは前年より19万人も少ない数です。

少子高齢化社会と言われてずいぶん経ちますが、日本の子どもの数は40年連続で減少し続けていて、これは世界の中でも最低の水準なんだそう。


なぜ日本で少子高齢化が進んでいるのか。


今回はその理由について、子育てをしながら働く女性の立場から考えてみようと思います。


実感としてあるのは、まだまだ多くの企業が男性中心の制度設計であるということ。

育休、時短勤務は制度としてこそ存在していますが、やはり、女性のための特殊な制度のようにとらえられており、これをちゃんと利用できている男性はどのくらいいるのかな?と感じます。


男女雇用機会均等法が施行される前、女性は男性と同じように働くことが出来ませんでした。

でも当時の女性が声を上げたことで少しずつ少しずつ制度が整えられていき、今は表面上は男女が平等に働ける社会になりました。


それでも現実としてあるのは、「子どもが発熱したが会社を早退するのが難しい」とか、「子育てとの両立のために時短勤務したいが残業が発生してしまう」といった声。

しかも、こういった悩みを抱えているのは圧倒的に子育てをしている女性に多いような気がします。

子どもは夫婦で協力して育てているはずなのに、です。

男性中心に制度がつくられた企業で働きながら子育てもして、疲弊している女性。

本当は子育てをしている女性だけでなく、男性も同じように、仕事と子育ての両立を意識しながら働く社会になれば、仕事を持ちながら出産をする夫婦も増えるんじゃないかな、と考えています。

また、働き方として、“会社”で“決められた時間”働くというのが今の主流のスタイルですが、例えば働く場所を自分で決められるとか、時間ではなく成果で評価されるとか、そのような制度の導入がもっと進むと、仕事と子育ての両立がしやすくなるとも思っています。



以前manaleaでご紹介した株式会社シンプルメーカーは、スタッフ全員が子育て中の女性でリモートワークをしています。

(インタビュ―記事「ママエンジニア×リモートワーク 子育てしやすい社会の実現を目指すIT企業」


元々は子育て中の女性以外の方もいたそうですが、コロナ前の2018年に全従業員をテレワークにしたところ優秀な子育て中の女性エンジニアからの応募が多数あり、”スキルがあって働きたいと思っているのに、時間的な制約などから働けない女性がいる”ことを知った社長が、自社で積極的に採用することにしたそうです。

「子育てをしながら働いている女性はとてもモチベーションが高く限られた業務時間内で成果を出そうとする」、「仕事に対する責任感が非常に強い」という話がとても印象的でした。

子育てをしているという属性だけで判断せず、株式会社シンプルメーカーのように人の持っているスキルややる気で採用を考えるような会社がもっと増え、働く場所や時間にとらわれないような仕組みが進めば、仕事と子育ての両立がしやすくなり、結果、少子高齢化の動きも変わってくるのではないかな、と感じました。


“はたらく”と”子育て”の両立を図る過渡期である今、一子育てをしながら働く女性としてどんな働き方をしたいと思っているのか、声を上げることも大切ですよね。



毎週1回、スタッフブログで「はたらく」を「ひろげる」につながるニュースや時事問題を紹介していきたいと思います。


子どもの数、40年連続で減少 日本は割合でも最低水準(朝日新聞デジタル)

朝日新聞デジタル

子育て支援を子育てをしながら働く女性の立場から考えてみると・・。


皆さん、15歳未満の子どもの数ってご存じですか?


答えは1493万人。


これは前年より19万人も少ない数です。

少子高齢化社会と言われてずいぶん経ちますが、日本の子どもの数は40年連続で減少し続けていて、これは世界の中でも最低の水準なんだそう。


なぜ日本で少子高齢化が進んでいるのか。


今回はその理由について、子育てをしながら働く女性の立場から考えてみようと思います。


実感としてあるのは、まだまだ多くの企業が男性中心の制度設計であるということ。

育休、時短勤務は制度としてこそ存在していますが、やはり、女性のための特殊な制度のようにとらえられており、これをちゃんと利用できている男性はどのくらいいるのかな?と感じます。


男女雇用機会均等法が施行される前、女性は男性と同じように働くことが出来ませんでした。

でも当時の女性が声を上げたことで少しずつ少しずつ制度が整えられていき、今は表面上は男女が平等に働ける社会になりました。


それでも現実としてあるのは、「子どもが発熱したが会社を早退するのが難しい」とか、「子育てとの両立のために時短勤務したいが残業が発生してしまう」といった声。

しかも、こういった悩みを抱えているのは圧倒的に子育てをしている女性に多いような気がします。

子どもは夫婦で協力して育てているはずなのに、です。

男性中心に制度がつくられた企業で働きながら子育てもして、疲弊している女性。

本当は子育てをしている女性だけでなく、男性も同じように、仕事と子育ての両立を意識しながら働く社会になれば、仕事を持ちながら出産をする夫婦も増えるんじゃないかな、と考えています。

また、働き方として、“会社”で“決められた時間”働くというのが今の主流のスタイルですが、例えば働く場所を自分で決められるとか、時間ではなく成果で評価されるとか、そのような制度の導入がもっと進むと、仕事と子育ての両立がしやすくなるとも思っています。



以前manaleaでご紹介した株式会社シンプルメーカーは、スタッフ全員が子育て中の女性でリモートワークをしています。

(インタビュ―記事「ママエンジニア×リモートワーク 子育てしやすい社会の実現を目指すIT企業」


元々は子育て中の女性以外の方もいたそうですが、コロナ前の2018年に全従業員をテレワークにしたところ優秀な子育て中の女性エンジニアからの応募が多数あり、”スキルがあって働きたいと思っているのに、時間的な制約などから働けない女性がいる”ことを知った社長が、自社で積極的に採用することにしたそうです。

「子育てをしながら働いている女性はとてもモチベーションが高く限られた業務時間内で成果を出そうとする」、「仕事に対する責任感が非常に強い」という話がとても印象的でした。

子育てをしているという属性だけで判断せず、株式会社シンプルメーカーのように人の持っているスキルややる気で採用を考えるような会社がもっと増え、働く場所や時間にとらわれないような仕組みが進めば、仕事と子育ての両立がしやすくなり、結果、少子高齢化の動きも変わってくるのではないかな、と感じました。


“はたらく”と”子育て”の両立を図る過渡期である今、一子育てをしながら働く女性としてどんな働き方をしたいと思っているのか、声を上げることも大切ですよね。