毎週1回、スタッフブログで「はたらく」を「ひろげる」につながるニュースや時事問題を紹介していきたいと思います。


復職をスムーズに!LinkedInが「主婦・主夫」を職種に追加 (cosmopolitan.com)
COSMOPOLITAN
 

ビジネスSNSの「Linkedin」が機能をアップデートしたキッカケとは…?


 

アメリカ発のビジネスに特化したSNS「LinkedIn(リンクトイン)」が、プロフィール欄に「主婦・主夫」という職業を登録できるようにしたそうです。

このニュースについて、マナレア編集の母として、私が感じたことを書いてみようと思います。

 

その前にLinkedInについて少し説明を。

 

LinkedInは2003年にアメリカでリリースされたビジネス用SNSです。

SNSというとFacebookが有名ですが、Facebookはプライベート利用がメインなのに対し、LinkedInは利用シーンをビジネスに絞っています。

仕事に関係のない投稿は削除されることもあるんだとか。

 

日本でもサービスを展開していて、転職活動の際に活用されています。

ビジネス上の人脈を構築したり、情報収集をしたり、企業からダイレクトにスカウト連絡が届く機能もあるそうで、今後さらに広がっていくと考えられている注目のSNSです。

 

 

そんなLinkedInが、プロフィール欄に「主婦・主夫」を追加したって、すごい大きな意味があると感じました。

 

私の場合、息子を出産してから3年間は海外で集中して育児に取り組んでいました。

元々、仕事をするのが好きなタイプの私でしたが、それより何より息子の存在は大切で、預けて働くという選択肢は候補に挙がりませんでした。

(もちろん人によって事情は違うので、預けて働くことを否定している訳ではないです。あくまでも私は育児に集中したかったということです)

 

私はこの3年間、毎日息子と向き合ってたくさんの経験をしたのに、これを履歴書に反映させると空白の期間になってしまいます。

この期間の出来事について、採用面接の際に質問を受けることもありません。

 

社会的な仕事をしていなかったのだから当然と言えば当然なのですが、私はこの期間、仕事に活かせるスキルを育児から獲得したと思っています。

もしこれを履歴書に経験として書けるのなら、子育てをスキルとして企業にアピールすることができます。

 

履歴書に空白の期間があることが産休・育休後の転職や再就職に不利になると感じているお母さんは多いと思うので、これが軽減される(と期待される)LinkedInの取り組みは素晴らしい!と感じました。

 

日本ではまだまだ子育て期間=キャリアの空白期間という扱いですが、LinkedInが生まれたアメリカでは、この期間にもお母さんがスキルを得ていることに気が付いたのかもしれないですね。

 

企業が子育て期間をブランクとして扱って、優秀なお母さんを採用するチャンスを失っているなら、それはすごくもったいないことです。

 

例えば、子育て経験のある方が採用者であれば、その期間の重要さやそこで得ることが多いのは分かってもらえると思うので、様々な立場にある人が採用に関わるといいんじゃないかな、と思っています。

(子育てだけでなく、介護や家庭環境など、考慮すべきことはたくさんあるので、多様な人材が採用に関わり、たくさんの視点から物事を見ることは大事ですよね)

 

今回のLinkedInの取り組みは小さな一歩ですが、この積み重ねで少しずつ企業や社会の意識が変わり、誰もが自分の意志で子育てや仕事を選択できる社会になるといいなぁと感じました。

 

文:平野 優子