「天職は愛を表現する仕事」
「お金は愛」
私は最初にこの言葉を聞いた時、抵抗がありました。
どこかでお金に対してマイナスイメージがあったのです。
ですが、周りをよく見てみて気づきました。
お金を大切にする人は、愛情も深いし、
せこいなーと思う人は、人に対してもあまり優しくない。
そして何より、私は両親にお金をかけて育ててもらいました。
高校生から奨学金をもらっていたので、
決して裕福な家ではありません。
それでも、大学まで卒業させてもらいました。
本当は教師になりたくて大学へ行きたかったけれど、
すぐ下に弟がいたので、短大にしなればならなかった、と
母が話してくれたことがあります。
だから、私にはそんな思いをさせたくない、と。
そして、結婚する時には、私名義の通帳と印鑑を渡してくれました。
その通帳には、母が毎月私のために積み立ててくれた
記録が記されていました。
数千円ずつ、こつこつと、将来の私のために。
それを見たとき、思わず涙が出てしまいました。
お金はもう使ってしまいましたが、通帳は大切にしまってあります。
やっぱりね、お金は愛なんです。
働いてお金を得ることで、お金が循環しています。
ということは、働くことで、愛も循環していることになります。
働くことは、愛を与えることなのです。
天職とは、自分独自の愛を表現できる仕事です。
愛の形が人それぞれあるように
天職の形も人それぞれ。
人それぞれだけれど、
愛を表現できない仕事は、天職とはいえない。
私はそう、考えています。