育てたいのは、

『愛情深く』

『違いを受け入れ』

『他者とつながることのできる』

子どもたち

 

もう、去年の話になりますが…。

雪がちらつき、暮れも押し迫った、12月21日

 

『開発教育セミナーin青森~世界とつながる教室』

を実施しました(前職)。

 

まぁ、わりとね、堅めの組織だったもんで。

前半は全部、レクチャー。

 

 

教師海外研修というのを毎年してまして、

先生たちを途上国にお連れして、国際協力の現場を見てもらい、

「世界とつながる教室(いわゆる国際理解教育)」をやってもらうやつです。

 

 

2016年度、2019年度にその研修に参加した先生2人が、

どんな授業をしたのか、紹介。

 

セミナー参加者が、生徒になりきる場面も。

フォトランゲージという手法を使って、派遣国のタンザニアがどんな国かを出し合う


派遣から3年経った先生は、

・学校内で他の先生と協力すること、

・「無理なく継続する」方法 

を話していました。

 

※派遣された年は、報告義務もあるので、

学校での授業はやりやすいけれど、

翌年以降は、授業時間確保がなかなか難しくなります。

 

 

「どのように学校現場で国際理解教育を実践するか」

という講義を経て、

いよいよ後半のワークショップ!!!

 

 

まずは現状把握のために、

「こんな生徒を育てたい」を個人でたくさん書き出し、

グループ内で見せ合いながら発表し、テーマごとにまとめます。

 

個人作業は、5分くらいだったんですけどね、

書いたふせんが山のように積まれていましたよ。

 

まとめる様子

 

こんなんできました

 

各グループで出た『育てたい生徒』の抜粋です。

あ、愛があふれている…

 

・視野の広い人
・自分を大切にできる人
・健康な人
・公正公平な子
・社会貢献できる
・感性がある
・考える人
・信念を持つ子
・愛がある
・探究心がある
・ユーモアがある
・行動力がある
・他者とつながることが出来る
・身の回りをきちんとできる
・自分の弱さを認められる
・創造力、想像力
・発信力がある

 

 

 

次に、『育てたい生徒像』を一つだけ選んで、

目標として上に書き、下には「現状」と書きます。

 

そして、そんな生徒を育てるために、

「妨げる力(向かい風)」となっているもの、

「推進する力(追い風)」となっているもの、

を出していきました。

 

 

それぞれのグループで選んだ、

◇育てたい生徒像、・妨げる力は以下のとおり。

 

◇愛情あふれる人
・愛情不足、虐待
・少子化と核家族化
・体験不足
・トラウマを持っている
・人間関係が希薄(メディアやゲームばかり)
・自己肯定感が低い

 

◇違いを尊重できる人
・偏見
・他人の評価
・面倒がられる
・効率性重視
・失敗を許さない風潮
・和を重んじる教育や社会

 

◇他者とつながることのできる生徒
・面倒がられる
・無関心
・ないない尽くし(チャンス、金、交通手段、情報)
・失敗が怖い
・人目が気になる

 

グループでの話し合い結果を、全体で発表しました


全体発表後に、

この活動で気づいたことを聞いたところ、

「妨げる力はたくさん出たけれど、

それだけ自分ができるアクションも多いように感じた」

「育てたい生徒像が違っても、妨げる力は同じようなものが出たように思う」

「育てたい生徒像、たくさん出たけれど、みなさん同じ意見を持っていることに気づいた」

という感想が出ました。

 

 

セミナーの最後は、「月曜からできること」を考え一人ずつ発表。

まずは小さな一歩から。

先生たち、本当にやってくれましたよね???

 

 <それぞれの先生の、月曜からできること>
・出会った人に積極的に笑顔で話しかけてコミュニケーションを取ります!
・生徒とお喋りします
 ・たくさん生徒をほめます
 ・すぐに否定しないようにします
 ・図書館で座談会を開く許可を校長先生にもらう
 ・社内への発信、声がけ、コミュニケーションを密にする
 ・へぇーそうなんだぁを見つける
 ・思い込みを排除するために、対話を大切にする
 ・失敗を許す
 ・子どもをぐるぐる回します
 ・石森先生の本を紹介する

 

 

当日の様子はコチラにも掲載してまーす。

https://www.jica.go.jp/tohoku/topics/2019/ku57pq00000lt0jw.html