辰巳芳子さんの名前を知ったのは
母が買っていたNHK「今日の料理」テキスト
を眺めていた高校生くらいの頃だと記憶しています。
介護の経験から、研究されて
スープの作り方を自宅で教えていらして
生徒さんが何百人といらっしゃるとか。
もうウン十年前に覚えた辰巳さんのスープの作り方は、
とても手間がかかる、丁寧なプロセスです。
人参のポタージュひとつにしても、
人参は◯mmのいちょう切りで、
厚手の鍋に汗をかかせながら蓋をしては外してかき混ぜて火を通す、とか
椎茸スープはホウロウの小さな鍋に入れたものを蒸し器で蒸す、とか。
パパの最近の食べられる量が減ってきたので
辰巳さんの玄米スープを作ろう、
と思い立ちました。
無農薬の玄米を丁寧に炒って
パチパチ弾けてきたら、冷まします。
これを、梅干しと昆布と水で
ことこと煮出して、
濾したものをスープで頂くのです。
澄んだ、香ばしいお茶みたいなスープです。
玄米の栄養がスープに濃縮されて
滋養がとれるのだそうです。
濾して残ったふやけた玄米は
雑炊やお茶漬けにして頂けるそうです。
前日の夜に炒っておいた玄米を
スープにしてみました。
さっぱりして、美味しい。
パパには味が物足りないというので、
梅干しの身を少し溶いてあげました。
「いのちのスープ」
と言われてる、このスープ。
ゆっくり丁寧に心をこめて
作りたいと思います。
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