「マルモのおきて」は娘っこも大好きで
毎週家族で見ていました。
父親を亡くした双子の姉弟を演じる
芦田愛菜ちゃんと鈴木福くんの演技が可愛くて
その二人を引き取る阿部サダヲさんの演技がまた
面白くて、人間味溢れていて泣けて。
ほんとに毎週笑って泣いてました。
セリフがほんとにいいんです。
そして、リアルでドキッとするんです。
ある日、娘っこが朝ごはんを食べてるときに
急に言いました。
「死んだら、手とか体はどうなるの?」
ギョッ
「な、なんでそんなこと思いついたの?」と聞くと
「マルモのさ、おとうさん、死んじゃったでしょ。」
「うーん。そうだね。。。。」
実は、5月くらいで、パパの体調が悪くて検査をしていた頃。
私も(たぶんパパも)なんだか嫌な予感を敏感な娘っこが感じたのかと
内心ヒヤッとしました。
考えに考えて、こう話しました。
「あのね、亡くなったら、体はなくなって心だけが天国に行くんだって。
だけど、生きてる人の心の中に亡くなった人はずっといるんだよ。」
「ふーーーん。」
納得したかしないかのような顔で、無邪気にご飯を食べる
娘っこの横顔を見ながら、マルモめと思ってました。
子供からお年寄りまで見れるドラマなんだけど、
生と死もさらっと描かれていて、見ていて辛くなる部分も
多々あります。
スペシャルで、マルモが言うセリフに
「いつまで、こいつらと一緒にいれるんだろう。」
というのがありました。
(双子の実母は生きているから、いつかは二人を
返す日が来るかもしれない、というのを踏まえてのセリフです。)
状況は違うけど、たぶんパパも同じこと思ってるんだろうな。って。
そして、パパの気持ちを考える私も漠然といつまで三人で
いられるんだろうなって思ってしまいます。
ドラマの前日は娘っこの運動会でしたが、夜、パパが
寝る前に言いました。
「運動会、見れてよかったなー。
次は、入学式だ。」
「そんなの、すぐだよー。」
と私は返したけど、あーパパも色々不安なんだな、と
思った一言でした。
そんなこともあったし、マルモのこのセリフは
すごくドキッとさせられたのでした。
頭で色々考えつつもドラマを見続け、
後半の部分でマルモが言ったセリフに
私は激しく同感していました。
「先のことを考えるのも必要だけど
今が一番大事、って思うことにしたんです。」
(↑合ってるかわからないけど、このようなセリフがありました。)
そう!そうなんです!!
一年先、二年先がどうなってるかわからないなら
今を楽しく、有意義に過ごせばそれでいいじゃん。って。
ここ6年近くそう思ってきた私だけど、
8月にパパの再発がわかって、より強くそう思うようになりました。
マルモ、いいこと言うじゃーーーーん。
「マルモはホントの家族じゃないから、いつか離れ離れに
なるかもしれないけど、もしそうなっても
ずーっとマルモが私たちのことを好きでいてくれますように。」
と薫がお願いをしたのが、私のツボをぎゅーーーーっとつかんで
涙がとまらなくなりました。
「離れてても、家族。」
「相手のことを思ってれば、心がつながってる。」
名言が満載です。
いつの日か、私が娘っこに言い聞かせるかもしれない言葉。
でも、それはうんとうんと先でいてくれますように。
今の私には大事な大事な言葉がつまっていて
すごくすごく印象深いスペシャルドラマとなりました。