デジタル生存競争(ダグラス・ラシュコフ著)を読んでみた。 | moony.m

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今日も一日が終わりました。
ブログを書けるなんて、なんて素敵なコトなんでしょう・・・。

知人から勧められた本があったので,ネットでポチって取り寄せて読んでみた。

 

 

「デジタル生存競争」 ダグラス・ラシュコフ著

 

普通の生活では使いきれないほどの,国家予算並みの資産を持っている超富裕層の人から著者は招かれたという話から入る。

談話中,彼らから「どこが安全か?」という質問をされる。

 

彼らは,世界的にヤバい状態(例えば暴動)になることを想定している。

そういう事態になった時に隠れ住むところを考えているのだ。

その隠れ住むところにそれなりの警備員や生活を維持するためのスタッフを集めて生き延びることを考えているらしいのだ。

 

例えば,隠れ住むところには当然しっかりとした門がある。

乳飲み子を連れた母親が門を突破して侵入しようとしている。

そういう侵入しようとする人たちを射殺してくれるスタッフを雇うことも想定しようとしているのだ。

 

あなたなら,世界のどこにどんな規模のシェルターを作って,どれだけのスタッフを集めて隠れ住みますか?

莫大な富を得た人達の中には,いわゆるデジタル,SNSで成功した人がいるわけだが,著者はここにフォーカスしている。

 

私は,SNS上でつながっている人は極めて少ない派だ。

しばらく前の言葉でいうと「ボッチ」的な人間だ,笑。

それはどうでもいい・・。

 

AIも含めてSNSをタダで使っているわけだ。

人によっては,タダで使わせて頂いている,なんて表現する人もいるようだが。

 

著者は,いやいやそうじゃない。 SNSという仕組みの中で,投稿したり,記事を読んだり,いいねとエールをクリックしたりと働かされているのである,と見ているのだ。

そういうタダで働く従業員(?)が多いプラットホームほど広告がつきやすく,広告収入が増えることもなるし,また商売につばがる情報を集まるといえるのかもしれない。

 

つまり。

ユーザといいつつもタダで働かさせて頂いている,と言い換えることができるわけだ,笑。

もちろん,フォロワーを集めて,その上でなんらかのビジネスにつなげている人達もいるかもしれないが。

 

米国内の読者を意識して書かれているので,米国内では普通に知られているトレンディなことを例にしているなど,日本人にとっては馴染めないジョークや話題も多く使われていて逆に読みにくい個所もあったりはするのだが。

このままデジタル化が単に我々を幸せな次元へと導いてくれるのだろうか?! と考えてみかけになるかもしれません。

 

AIやSNS等々を使うにおいて働かさせられている?! という働く喜びを意識した上で使うことも大事である。

 

ちなみに。

タダのAIサービスに暴動が起こりえるのか聞いてみたところ,あり得るとのことだ。

次に,安全な地域(国)を聞いてみた。

アイスランド,デンマーク,アイルランド,・・・とランキング形式で教えてくれるのだが,日本は10位内には入らない,涙。

確かに,自然災害,国際情勢の中においても強国とは言えず,国内的にもまとまりもなく・・,ネガティブな要素が多い。

日本人にとって住みやすい安全な場所を教えてもらった。

カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,・・・と続く。

 

ワタシにはそんな海外へ逃亡する資金などないので,せいぜいクマに気を付けながら山の奥に逃げるくらいが関の山か・・。

関の山といえば,明日から名古屋場所が始まる。

我らが石川県勢のTop大の里関の闘いが楽しみである。