『後継者発表のタイミング』(昭和57年7月)
1.次期後継者になれる期待を持たせることは動機付けに
なるが、期待が満たされなかったときの落胆も大きい
2.前任者は、後継者を決め、発表する場合には、後継者
のライバルを取り除き、全面的にバックアップする体制
をつくる
3.当人の「受諾」の返事を得た後、後継者が活動しやすい
体制づくりを始め、それが出来上がったところで社内に
発表
4.後継者の発表は、慎重に慎重を期す
※後継者は、社員からすれば何となくわかっている、という
ケースが多い。意表を衝かれることはあまりない。しかし、
タイミングは難しい。本人たちも何となく、としているからだ。
業績が順調であれば、30周年、40周年などの節目の
タイミングで交代しやすい。しかし、環境の悪化で、業績が
低迷すると、途端に交代時期が難しくなる。ズルズルと先延ばし
になりがち。しっかりとスケジュールを決め、業績も安定化
させておくことが重要となる。