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有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

「パンチライン」とは名セリフのことです。

 

誰もが知っている主に漫画作品を主に、その作品の名セリフを日本語の言語学

観点から考察するのが本書の内容です。

 

しかし本書の面白さはそれだけではありません。

 

その作品のキモとなる部分の解説には、思わずクスりとさせられるツッコミが

あり、「そういえばそんな場面があったなあ」と思い出に浸ることもできます。

 

あの「タッチ」の朝倉みなみによる「めざせ、カッちゃん、甲子園」はなぜ、

「カッちゃん、目指せ、甲子園」ではないのか。意味としては後者の方が通じ

るのになぜ?

 

ガンダムの終盤に登場するジオングの整備士はジオングの脚がないことについ

て、「偉い人にはそれが分からんのですよ」というセリフがありますが、実は

映画版では最後の「よ」が消えているのです。

 

この「よ」があるのとないのとでは、観る側にどのような印象を与えるのか。

 

などなど無意識に使っている日本語の奥深さを学ことができる一冊です。

 

 

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発祥は中国なのでしょうが、ラーメン同様にもはや日本食と言ってもよい

シューマイについての本です。

 

あの弁当でも有名ではありますが、何となく餃子の陰に隠れて「餃子デイ」

はあっても「今日はシューマイで行こう」という話は聞きません。

 

しかしシューマイも確実に進化を遂げているのです。

 

この本によると、明治時代の頃にシュウマイは日本に伝わってきて、現在

では「第七世代」が人気を博しているそうです。

 

まるでお笑い芸人のような話ですが、本当なのだそうです。

 

「今日は熱々のシューマイで一杯やるかな」なんて声が聞かれてくるよう

になることを予感させる一冊です。

 

 

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日本人なら誰でも学校の授業で書道を習ったことがあると思います。

 

考えてみればこれは凄いことです。1000年以上も続いている伝統文化芸術を

誰もが知っていて、体験したことがあるのです。

 

他の国でこんなのはあるのでしょうか。

 

ヨーロッパで言うと誰もがギリシャ哲学を学んでいる、ようなものでしょうか。

 

そんな書道はグルーバル社会の現代では、より「日本」を表すツールの一つで

あると言ってもいいようです。

 

しかし当の日本人は「学校で習っただけ」で終わってしまっています。

 

それではもったいない。

 

「書の道」とは何なのかを知ることができる一冊です。

 

 

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この本を一言で表現すると、戦国時代版ショートショートです。

 

全都道府県のそれぞれにゆかりのある戦国大名のエピソードが短編で綴られ

ています。

 

最後に出典となる古文書も紹介されているので、「本当にそうだったのかも」

と思ってしまいます。

 

誰もが知る石田三成の「三杯の茶」や、毛利元就の「三本の矢」もその結末

にニヤリとさせられる遊び心ある歴史小説です。

 

 

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村上春樹氏の「騎士団長殺し」についてです。

 

読後の感想は「ああ不思議なファンタジーだなあ」で終わってしまいましたが、

この本を読んで考え方が変わりました。

 

全編においてキリスト教的な示唆に富んでいるのです。

 

冒頭の「顔のない男」も「スバルフォレスターの男」も、そして免色氏もです。

 

何より洞窟内の出来事も、ペンギンのアクセサリーも、さらに絵画の「騎士団

長殺し」も全てが一つの線上に繋がるメタファーなのです。

 

こんな読み方ができる人が他にいるのだろうか、と正直思ってしまいました。

 

読書の深みを再認識させられる一冊です。

 

 

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