著者は2014年にアジア人で初めてワールド・
バリスタ・チャンピオンで優勝した経歴を持
つ方です。
なので、コーヒーの歴史などを振り返る「ウ
ンチク」はほどほどであり、美味しいコーヒ
ーとはどういうものなのか、という価値に重
きを置いた内容になっています。
また、バリスタの地位向上にも力を入れてい
ます。
つまり、希少な豆などにはある程度の対価を
支払うことは当然と受け止められますが、「
あのバリスタが淹れたコーヒー」となると、
まだまだ付加価値が上がるとは言えないのが
現状かと思います。
ここで言う「教養」とは、コーヒー豆という
商品に対する知識ではなく、コーヒーという
「飲み物」が、どういうプロセスを経て我々
の口の中に入ってくるところまで知ることで
あると気付かされます。
明日からの一杯のコーヒーが少しだけ変わっ
た気がする一冊です。
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