・「アイヌのことを考えながら北海道を歩いてみた」カベルナリア吉田 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

 

こういう旅の仕方はいいものです。

テーマを持って、関連した場所を巡るのです。

時間が無ければ何回かに分けてでも良い。

 

この本での旅のテーマは「アイヌ」です。

 

ゴールデンカムイなどの影響で北海道ではアイヌ

を観光の目玉に据えようとしているらしいです。

 

それにより東京から観光客が大勢来てくれるかど

うかではなく、いわゆる「ハコモノ」が作れるか

らだそうです。

 

なんとなくの知識では見えてこないハコモノが、

テーマを持って訪れた人にとって全く無駄である

ことが見えてきます。

 

まさに著者はその眼力を持って、各地のアイヌ関

連施設を訪れています。

 

実際には和人はアイヌを開拓の際に追い出してし

まった歴史があります。

 

著者の眼力は、そういった本当の北海道の姿を浮

かび上がらせます。

 

何より著者は、全て公共交通機関を使って北海道

を移動しているのです。

 

そこではアイヌだけでない別の弱者も切り捨てら

れようとしている姿も見えてきます。

 

やっぱり旅は歩きだ、と再認識させられる一冊で

す。

 

 

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