今、最も読まれている新書でしょう。バラマキ
主導の政治家もきっと目を通していると思いま
す。
「人新世」とは地質学上の時代区分です。ビル、
道路、農地などの人間の経済活動の痕跡が地球
の表面を覆い尽くし、環境に多大な影響を与え
るようになった現代をさしています。
そしてその状態は賃金の安い途上国などから安
いものを輸入して豊かになる先進国の資本主義
経済が限界であることもさしています。
つまり、もはや経済成長は有りえないというこ
とですね。
ではどうすればいいのか。
なんとマルクスの思想に学ぼう、というのが本
書の主題です。
「え?マルクスの思想ってことは、社会主義国
家を目指すの?」と思う人がほとんどだと思い
ますが、違います。
近年の研究ではマルクスが晩年に追い求めてい
たのは資本主義の永続的な経済成長から脱した
脱成長主義を追い求めていたことが明らかにな
っています。
行き詰まった資本主義の成長が及ぼす影響は、
最近の気候変動に顕著に表れています。
つまり今は「終わりの始まり」とも言え、それ
を誰もが目の当たりにしている時代なのです。
人類が新たな進むべき道を示す挑戦的な一冊で
す。
クリックお願いします。
