・「人新世の”資本論”」斎藤幸平 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

今、最も読まれている新書でしょう。バラマキ

主導の政治家もきっと目を通していると思いま

す。

 

「人新世」とは地質学上の時代区分です。ビル、

道路、農地などの人間の経済活動の痕跡が地球

の表面を覆い尽くし、環境に多大な影響を与え

るようになった現代をさしています。

 

そしてその状態は賃金の安い途上国などから安

いものを輸入して豊かになる先進国の資本主義

経済が限界であることもさしています。

 

つまり、もはや経済成長は有りえないというこ

とですね。

 

ではどうすればいいのか。

 

なんとマルクスの思想に学ぼう、というのが本

書の主題です。

 

「え?マルクスの思想ってことは、社会主義国

家を目指すの?」と思う人がほとんどだと思い

ますが、違います。

 

近年の研究ではマルクスが晩年に追い求めてい

たのは資本主義の永続的な経済成長から脱した

脱成長主義を追い求めていたことが明らかにな

っています。

 

行き詰まった資本主義の成長が及ぼす影響は、

最近の気候変動に顕著に表れています。

 

つまり今は「終わりの始まり」とも言え、それ

を誰もが目の当たりにしている時代なのです。

 

人類が新たな進むべき道を示す挑戦的な一冊で

す。

 

 

クリックお願いします。


読書日記ランキング