・「炎上CMでよみとくジェンダー論」瀬地山角 著 | 有井努(ありいつとむ)の乱読ブログ

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多読はするもののインプットと比較してアウトプットが極端に少ない。
そこでブログを利用することにしました。
ノンフィクションが好きなジャンルです。齋藤孝氏もよく読みます。
さらっと内容に触れただけの読書日記ですが、読んでいただければ幸いです。

 

炎上してしまうCMというのは数多く存在

します。

 

古くは「ぼく食べる人、私つくる人」で、

家事を押し付けている、などと批判を受け

たCMや、最近でも「女性差別」と受け取

られて炎上してしまうCMは枚挙に暇ない

です。

 

それらを分析するだけでなく、この本は

炎上広告を4つのパターンに分類し、それ

がどういう観点でバッシングを受けたかの

原因を考察します。

 

さらに同じパターンに分類されているにも

かかわらず成功して評判になったCMも挙

げている点が新しいです。

 

批判を受けた側の企業の言い訳として、

「女性の意見も吸い上げたのですが・・」

というのがあります。

 

しかし吸い上げただけで「採用」はされな

かったが故に女性の観点がスッポリ抜け落

ちたわけですね。

 

この要因は意思決定方法にも問題があるの

では?と著者は指摘します。

 

要は上層部はオジさんばかりで、女性の観

点で物申す人もいなくて、最終的に古い価

値観のオジサン目線のCMが世に送られて

しまうのです。

 

もはや問題は組織論にも及ぶのです。

 

そのくらい「またか」と呆れるくらい同じ

問題で炎上が発生しています。

 

「ウチの会社は大丈夫」と思わずに、しっ

かりとジェンダー論を学ぶ事ができる内容

なので、オジサンこそ手に取るべき一冊で

す。

 

 

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