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今年最後の書評です。
東大進学校では全国ベスト１０内の位置を５０年以上キープしている、
いわゆる秀才の学校です。
しかしその校風はとっても自由で知られています。
生徒へのアンケート結果では1日あたりの学校以外での勉強時間が３０分や
１時間がざらであり、中にはゼロの生徒もいるそうです。
先生も教科書を使わず、勉強ではなく「学問」を教えることがあるそう。
「地頭がいいから」で終わってしまっては何も発展はないです。
麻布の教育方針を知ることで、知的好奇心が刺激されること請け合いの本です。
特に退任する校長先生が生徒に贈る最後の挨拶が素晴らしい。
どんな一流の社長でも、ここまでは語れないだろうというほどの名文です。