ブログ休日の土日を挟み、さらに月も変わってしまいましたが
予告通り、日本の少子化対策はなぜ進まないのか、なぜ国が
本気で取り組まないのか、を述べていきたいと思います。
それには、こちらの小田島氏のエッセイがまさしく「そうだ」
と言いたくなるほど、芯を喰っている内容と思います。
政府発表による「少子化社会対策白書」には、未婚男女の37%が
「恋人はいらない」という草食化傾向が少子化の要因とされている
そうです。
しかしこの37%という数字の根拠がとっても怪しい。
なんと全国20歳~39歳の男女7000人を対象にインターネット、
または郵送で回答をお願いしたもので、有効解答率は38%程度だった
そうです。
これを実数に換算すると7000人中「恋人がいらない:と答えた人は
282人。約4%の割合です。
どうでしょうか。
まるで若者全体が草食化しているように言われていますが、実際に調べた
内容はこの程度なのです。しかも白書で堂々と使われてます。
これが表しているのは、政府による保育所増設などの行政的努力を棚に上げて
若者の草食化こそが少子化の要因だ、とミスリードしたいとしか言えない
と思います。
要は「若者がこんなだから、俺たち国が頑張ってもダメなんだよね。
だから少子化対策なんて無理なんだよ」
という本音が透けて見えるようです。
日本で起こりうる少子化は国家的に危険なレベルと思います。
本当の危機とは、他国による侵略とかテロとかのように分かりやすくはなく
少子化のような、茹でガエル的「緩慢な縮小」こそが「今そこにある危機」なのでは
ないかと思います。