私が、大学3年のなる直前期にある映画を見て、
衝撃を受け、そのショックのまま勢いで書いた記事。
なつかしい…
1994年4月。
みんなは何をしていただろうか。
私はたしかちょうど日本に帰国して、
初めての日本の小学校入学にわくわくしていた頃だと思う。
このとき、約100日間で100万人以上のツチ族が殺された。
つい13年前の出来事である。
今渋谷のUPLINKで「シネマアフリカ2007ルワンダの記憶」という映画祭が開催されている。
(4月7日~4月20日の期間)
最近「ホテルルワンダ」という映画がヒットして
多くの人がルワンダ大虐殺の事件を知るようになった。
この映画祭の上映作品は、どれもルワンダ発のルワンダ映画で、
ルワンダ大虐殺を描いたものである。
いわば、「ルワンダから見たルワンダ」だ。
私は今日、そのうちの一つ、「記憶の守人たち」を観に行った。
これは、ドキュメンタリー映画で、
今現在の虐殺の被害者・加害者の記憶を聞き、
当時の映像を交えつつ、虐殺の実像を訴える内容だった。
この作品を見た後は、
もう頭がぐるぐるして何がなんだかわからなくなった。
支離滅裂になるかもしれないけど、私の考えたことをここで一部書きたいと思う。
まず、私は当時の映像にびっくりした。
「ホテルルワンダ」でフィクションとして観ていた映像が、
現実の映像としてスクリーンに映し出されていた。
「ホテルルワンダ」の映像を見ている時、
ルワンダ大虐殺で100万人以上が亡くなったという情報を知っていたけど、
どこかで誇張する映像になっているのではと無意識にどこかで思っていたようだ。
そうではなかった。
現実を忠実に描いていた。
ある女の人は、夫も従兄弟も娘も息子も殺されてしまった。
もしも私も自分以外の家族を殺されてしまって、一人ぼっちになってしまったら
どうなるのだろう。
ルワンダのツチ族(虐殺された側)の人は、2種類のタイプに分かれていたように思う。
一方の人は、誰も恨んでないと言い、フツ族(虐殺した側)の人には悪魔が宿っていたと言ったり、
虐殺は神の思し召しだと言っていた。
もう一方の人は、虐殺した人や何もしなかった国際社会は罰せられるべきだと言っていた。
これは、映画ではなくアフリカ日本協議会の人から聞いた話だが、
ルワンダは現在、他のアフリカの国の見本になるほど、
秩序が保たれているそうだ。
たとえば、バイクタクシーの人も乗る人もヘルメットをつけるという決まりを守っているそうだ。
このようなことはタイやベトナムでも見られなかった。(もしかしたら決まり自体がないかもしれない)
しかし、本当に終わったのだろうか。
本当に憎んでいないのだろうか。
このことを考えたときに私は宗教について考えた。
映画の中に出てきたルワンダの人たちはキリスト教を
信じている人が多かった。
もしかしたら神を信じてその思し召しとしない限り、
他に虐殺が起こった理由や悲しみにとらわれてしまうのかもしれない。
深い悲しみを経験した人ほど、
宗教に信心深いのはこれが理由かもしれない。
しかし、私には映画の中で登場した人たちが精神的に前へ進んでいるようには見えなかった。
今日やっていたテレビのニュースで、
高松塚遺跡の石室を解体している50年間石工をしているしている人が以下のように言っていた。
「笑っていると、前へ進んでいる。
固い顔をしているのは前へ進んでいない。」
このコメントはルワンダの事件とは全く関係ないが、
私はこの話はどの場面にも使える気がする。
映画の中に出てきた人は、誰も恨んでいないと言いつつ、どの人も眉間にしわをよせ固い顔をしていた。
私には想像もできないような恐ろしく、悲しい、どんな日本語もあてはまらないような事が
起きたのだから、当たり前だろう。
でも子供たちは笑っていた。
子供たちは前へ進んでいるのだ。
あるルワンダ人が言っていた。
「子供たちが強い平和な国を作る」と。
私たちには何ができるのだろうか。
ある虐殺を生き延びた老人が言った。
「国連の人がルワンダに来ているようだが、
私たちはは9年間ここにいるのにここに来た所を見たことがない。
君は、ジャーナリストのようだ。
どうして質問を繰り返すんだ。
何の意味があるんだ。私たちの暮らしは9年間変わらない。」
その老人は虐殺で仕事を失い、今も仕事がなく、食料も少なく、生活が厳しいようだった。
ルワンダ虐殺が続いていた当時にも
あるジャーナリストが虐殺の映像を撮り、
世界へ発信した。
しかしその当初国際社会は何もしなかった。
私たちには何ができるのだろうか。
私にできることとは何なのだろう。
私は、この自問自答を多くの人にさせることが
メディアの力だと思う。
私たちはそれに答えなきゃいけない。
最後に、ぜひみんなも渋谷のUPLINKにルワンダ映画を観にいってみてください。
私は、自分に何ができるのか、
あの事件はなんだったのか、
まだまだ考えてみようと思います。
いろいろ支離滅裂に思ったことをとにかく語りまくってみました。
最後まで読んでくれた人、ありがとう!!