映画のレビューはそんなに得意ではないのだが、

せっかく視聴したので、"下手の横好き"で書いてみる。

 

 

観たきっかけはU-NEXTの1ヶ月無料期間で観放題だったからと、

きちんと2時間フルでこの作品を観たことがなかったからだ。

(自分の場合大体スパロボとかダイジェスト系の知識が殆ど)

 

初代ガンダムも正直通しで観たことはない。

オリジンの漫画を全部追いかけたので一応初代の流れは抑えているという程度である。

 

さて、このF91だが、富野監督に加えて

・キャラクターデザイン:安彦良和
・メカニカルデザイン:大河原邦男

と、初期のメンバーが再集結!というだけあって、

初代へのオマージュが多いと感じる。

 

主人公のシーブックは

ニュータイプで親(今回は母親)が設計したF91に

半ば強引な流れで乗ることになり、

敵モビルスーツと戦っていく

 

 

アムロのように未成熟な所はなく、性格も能力も成熟している辺りは、

初代ガンダムの二番煎じにならないような計らいかとも思った。

(但し主人公としての立ち位置はアムロからの流れを大きく継いでいる)

 

デキの良い妹がいるのはZZのジュドーの流れ、

闘い方が比較的熱い感じなのはカミーユの魂を感じた。

 

ライバル的立場のザビーネはやや影が薄いまま退場するが、

ヒロインのセシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ)が

敵国のお姫様であると同時に、主人公の良い人(ヒロイン)という

欲張りな立場になっている。

 

 

載っているモビルスーツも初代で例えるとジオングやキュベレイのような

敵国最強モビルスーツで、しかもそれが寝返るというなかなか凄い設定。

 

2時間の尺の中でこのヒロインの寝返りが2回発生したり、

それ以外のキャラ(アンナマリー)もかなりはしょられながらも

寝返ってその後すぐ戦死、唯一の盟友のビルギットも結構あっけなく戦死

…と尺の都合上仕方ないがやや雑に扱われている部分もあった。

 

最終ボスである鉄仮面との闘いは熱く、

ジオング戦やジ・O戦に匹敵する熱さもあった。

 

ただ敵国の王子であるドレル。ロナはどこへいった?

(マイッツァー・ロナも…)

 

しかしサイトによっては「未完」とも言われるこの作品だが、

意外な復活を遂げる。

それが新主人公トビアを据えたクロスボーン・ガンダム。

 

 

アムロと違って、シーブックが名前をキンケドゥに名前を変え、

更にヒロインのセシリー(ベラ・ロナ名義で)も続投するのは、

この作品が好きな人にとっては嬉しいことこの上ないだろう。

 

少し調べると分かるが、その後、クロスボーン・ガンダムは

壮大な物語としてコミックが今でも続いている…!

(是非いつかアニメ化して欲しいものである。)

 

ということでまとまりはないのだが、F91自体はかっこいいし、

よくまとまってるし、適度に雑に片づけられた部分もあったが、

面白い作品ではある。

 

F91だけでなく、F90も含めた、派生作品(全てコミック)も

あるので、そちらも併せて見るとより世界観を楽しめるだろう。

 

 

ちなみに自分は昔、作品自体は観たことない状態で、

プラモデルの造形の好みだけで、

ベルガ・ギロスとガンタンクR-44を持っていた