(※ネタばれ有り)

昨晩、テレビ東京で放映していたのでここぞとばかりに観てみた。
実はこの作品を観るのは今回が初めて。

テレビ関西でも放映していたらしいので、
全国的にも結構観た方がいるのではないだろうか。

周囲の人からずっと名作だと聞いていたので、
いつか観てやろうと思っていたのだが、初放映はなんと1994年!
もう14年も前の作品なのだ。

内容は説明するまでもないかもしれないが・・・、
殺し屋レオン(ジャン・レノ)と、若干12歳のマチルダ(ナタリー・ポートマン)との、
孤独で切ないけど、不思議な愛のある物語。

この場合「愛」の種類としては師弟愛なのだろうか。
純愛であることには変わりない。

少々ヒロインであるマチルダの年齢が若すぎる部分に引っかかるが(12歳)、
少女だからこその純粋さというものも感じられる。

パートナーを庇って命を落とす作品はいくつかあるけれども、
この作品は、元は赤の他人であった少女を庇い、
本来は非情なはずの殺し屋が命を落とす。

それは愛が育まれた結果なのだろう。


バックグラウンドで流れる切ない曲や、
殺しの技術を学んだはずのマチルダが、
結局殺しの技術は作中では生かしていないという無力さ、
この辺りも渋い演出だと思った。

そして忘れてはいけないのが、
悪徳刑事スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)
彼の怪演がギラリと光っている。
適度に狂っていながらも不思議とカッコイイ。

このスタンスフィールドの危険さが、
対極においてそうであって欲しい、レオンとマチルダの平穏な未来、
それを破壊してしまうのでは?という部分を自然と煽り、盛り上げてくれた。


今までこんな名作を見逃していたことを残念に思う反面、
今回観られたことを素直に喜びたい。