4丁目です。智頭に行ってきました!(その1) | << 真菜板だより >>

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池袋「味里」、高田馬場「真菜板」、鳥取県智頭「うどん家&真菜板」と47年間の日本酒人生の最終章は長野県諏訪にて幕を開けました。
個性豊かな日本酒、とくに無濾過生原酒にこだわって、料理と酒のマリアージュを楽しむお店です。

常連の4丁目と申します。

今年も7月を迎え、一年の半分が過ぎてしまいました。
ちょうど去年の今頃は真菜板移転が水面下で動き出した頃(?)
でしょうか。

真菜板が智頭に移転して、早8か月。
すでに私を含め何名もの方が智頭真菜板を訪れているようです。
(ちなみに私は2月と4月の2回)
そのときのことを思い出すまま書いてみます。
これから智頭に行かれる方の参考になれば幸いです。

まず第1回目は、2月8日~10日の2泊3日。
「とにかく行けるときにさっさと行こう」ということで家人を
説得、思い切りました。
とはいうものの、さて、鳥取県智頭というのはどうやって行く
のがいいのか?
もちろん、アプリやら、ネットで検索すればいろいろルート
やら、料金やら出てきますが、正直、どれが正しいのか、
どれがお得なのか…
そこに加えて宿はどこに取るのか、電車の乗り継ぎはどうなる
のか…そういったことに疎い我々夫婦はさっさと旅行代理店に
丸投げ(?)しました。

あくまで個人の感想になりますが、国内の旅行は代理店を通した
ほうが、宿代もセットにすることでトータルでは安くつくように
思います。ホテルの部屋も個人で申し込むより代理店を通じて
取ったほうが良かったりします。
それに向こうはプロなので「これこれこういうことをしたいので、
どうしたらいいのか」と聞けば最適の答と情報を出してくれます。
そこでどうやら、姫路まで新幹線で行き、そこから智頭急行に
乗り換え、鳥取駅周辺に宿を取るのがベストではないか、という
結論になりました。

智頭にはホテルがありません。(昔ながらの旅館や民宿はあります)
ホテルだけでなく、2次会をするところもありません。
地元の方からのアドバイスもあり、夜10時過ぎの最終があると
いうことが決め手になって、特急で30分の鳥取駅周辺のビジネス
ホテルを押さえました。
これだと真菜板閉店まで居ることが出来、鳥取市内で飲みなおしも
出来るわけです。

それと18歳まで広島で暮らした私ですが、鳥取県は一度も訪れた
ことがありません。
ちょうどそのころブラタモリで「鳥取砂丘」をやったこともあり、
人生初の鳥取なんだし、真菜板だけじゃもったいない。
鳥取の名所といえばここ、鳥取砂丘へ行ってみることにしました。
行くのは真菜板と砂丘、これくらいの緩い日程でちょうどいいんです。

2月8日 朝9時前に東京を出発、12時前には姫路着。
スーパーはくとに乗り換えて午後2時前には鳥取駅着、という感じ
でした。
途中、智頭を通り過ぎたのですが、姫路から約1時間で智頭、そこ
から約30分で鳥取。「あれ?姫路からも意外と近いじゃん」という
のと、車窓から見える風景は「子供のとき、電車から見る風景って
こんな感じだったよねー」というものでした。
鳥取駅に着いたら、なんと有人改札。(ちなみに鳥取ではスイカとか
PASMOは使えません)
この辺も昭和感満載でうれしくなってきます。

さて、真菜板に行くにはまだ時間があったので、ホテルにチェック
インしがてら、市内散策 …ですが、全く人がいません。
えっと…ここ県庁所在地だよね?
平日とはいえ、金曜日なんですが。
そういえばコンビニはセブンイレブンが駅中にあるだけで、あとは
見当りません。気軽にちょっとコンビニで…とは行かないようです。
まあ、これはこちらが「東京」に毒され過ぎている…からでしょうか。

しかし、チェックインしたホテルは過不足ないビジネスホテル。
部屋からの展望もそれなりで、目の前が桜並木なので、季節に
なったら見事なことでしょう。
ただ残念なのはこの時期、こちらの地方は曇天が多いんですよね。
この日もそうでした。

さて、ホテルを出て真菜板に向かいますが、途中で谷本商店という
お酒が揃った酒屋さんを見つけ、乾杯用にスパークリングと赤ワイン
を購入。
日本酒の揃いも立派なものでしたが、これから行く先にも日本酒は
たくさんあるのでねー(笑)

鳥取駅で戻りの最終電車の予約を取って、一路、智頭へ。
智頭の駅前にスーパーがあるので覗いてみると、その奥にももう一軒
スーパーが。おお、結構モノが揃ってる。「カール」も売ってる(笑)
なるほど、これだけモノが揃っていれば生活に支障はないなあ。
お酒も…諏訪泉さんもあるけど、やっぱりこんな感じだよなー。

真菜板までは駅からすぐ。先に訪問された方のレポートを見ていた
ので、「あ、ここ曲がるんだ」と見たらすぐ看板が。
3か月ぶりの真菜板です。

お店というより、普通のお宅を訪問した感じですが
「いらっしゃーい」とマスターの声。「やーよく来たねー」。
マスターも征子さんもちょっとふっくらした感じ?

挨拶もそこそこに、「じゃあ、乾杯しようか」と、まずは諏訪泉の
「純米にごり」シュワシュワです。
メニューもありますが、まずは刺身、納豆のレタス包み。
そして煮込みハンバーグ、鶏のから揚げネギソース。
合間に突然サラダの盛り合わせや、発酵バター乗せパンが出て
くるのが真菜板流ですね。

持ち込み酒も空けて、開運、宗玄、もへじの生といったおなじみ
のお酒に進みます。

その間、マスターの喋ること喋ること(笑)
途中から征子さんも加わって、お酒のこと智頭のこと、鳥取のこと、
話が尽きることがありません。
意外と高田馬場のこともよく知っていて、これはどうやら毎日
お隣の「大観楼」さんに電話しているかららしい(笑)

やはり高田馬場とは違って、こちらではお酒は酔うもの。
できれば短時間でということなので、焼酎、酎ハイといったものが
多く出る、9時くらいにはお開きになって帰っちゃう、なかなか
純米無濾過生原酒まで辿り着かない、とのこと。
そういう日本酒の話ができる人がこっちには数人だけなので、
「もうたまっちゃってたまっちゃって」。
そこへ我々がきたもんだから(笑)
「もうね、みんなと話をしたくて、お酒の話をしたくてしょうが
ないんだよー」と言ってました。

とはいってもねえ、高田馬場が異常だったとも言えるわけで(笑)。

(次回に続く)