深夜のおねだり | << 真菜板だより >>

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池袋「味里」、高田馬場「真菜板」、鳥取県智頭「うどん家&真菜板」と47年間の日本酒人生の最終章は長野県諏訪にて幕を開けました。
個性豊かな日本酒、とくに無濾過生原酒にこだわって、料理と酒のマリアージュを楽しむお店です。

皆さまこんにちは。
女中頭のハルです。

先週は寒の戻りで何と雪まで降ってしまい
ましたが、桜も咲き始め、今週は早くも
見頃を迎えますね。

毎年のことながらこの時分はマスター
花粉の君と格闘中。
涙目ウルウルのマスターですが、
それでも連日気合い十分です。



今夜は春のお魚、
鰆の炙り刺しでスタート。
春が旬ではありますが、12月の極寒の頃から
脂がのってきますよね。
鰆は青魚の中でも上品な味わいとしっとりと
した脂ののりで、皮も身に膜が張ったような
薄皮で口の中で溶けていきます。

新鮮な上物は是非刺身でいただきたいもの。
真菜板では新鮮な鰆の皮目をさっと炙って
氷水にくぐらせた炙り刺しが毎年恒例です。

薄い皮目が身と同化するほどですが
上品でしっかりした脂をまとい、
今まさに食べごろです。
こちらは是非、開運雄町でまったりと、
そしてできれば山田のキリッと爽やかな
合わせをそれぞれ楽しんでみてください。

そうそう、先週、無宿人Zさんも書いて
いましたが、開運雄町は二本目のタンクを
搾ったばかり。
嬉しいことに、時期の短い雄町をもう少し
ばかり楽しめますね。

「そういえばマスター、無濾過山田の今年の
スケジュールはどうなるんでしょうね?」

その瞬間、マスターすかさず携帯電話を
取り出し、ホットラインへ。
お相手は、きっとあの方か?

「あのね、開運無濾過なんですけどね、
今年もまた11月くらいまで・・・ ホニャラホニャラ」

あれれ?
何だかこれってお願い事ですかっ︎

このお二人の長年の信頼関係あっての会話?
なのでしょうが、側で聞いていますと、
何を伝えたのかお相手がどう返事をされたのか、
よくわからない流れの会話でした。
でもね、マスターは確実におねだりしてましたよ。

つまり、昨年と同様、
長い期間、無濾過を楽しめたら良いな、と!

この先どうなりますかは全く不明ですが、
真菜板ではその季節その時に一番よい状態の
お酒をこれまた季節を感じる料理に合わせて
提供されますので、
皆さま是非真菜板で春を先取りしてくださいね。