久しぶりに旅に出ました。
今回は、もう本当に念願の、
石川県は能登半島・珠洲市の「宗玄酒造」さんです!!
ついに、ついに訪問することができました。
蔵見学のメンバーは、マスターの教えの下、
純米無濾過生原酒をこよなく愛する真菜板常連
「無濾過女子隊」総勢9名です。
いざ宗玄へ!
全国的に荒れたお天気の週末、
能登空港も雪で真っ白です。
乗合タクシーで一路、珠洲市の蔵へ向かいます。
海に近い蔵周辺は雪も少なく、薄日の射す中、
徳力社長、大門専務はじめ蔵人の皆さんが
われわれ酒飲み一行をあたたかく迎えてくださいました。
早速、あの坂口杜氏みずからのご案内をいただき、
造り真っ最中の蔵を見学です。
広くて清潔な蔵の中で、きびきびと蔵人さんたちが
働いておられます。
ちょうど八反錦の出荷が終わり、
山田錦55%のタンクがたくさん。
白い醪がブクブク元気に育っています。
坂口杜氏は1つ1つのタンクのお酒のことを
「この子達」とおっしゃって、
本当にご自分のお子さんのように愛おしそうに
お話ししてくださいます。
宗玄好きのかたはよくご存じのとおり、
宗玄純米無濾過生原酒のラベルには、
タンク番号が明記されています。
同じ時期に、同じお米、磨き、水、酵母で同じ造りをしても、
タンクそれぞれに味わいが違います。
宗玄さんはこのお酒の個性を大切に、そのまんまの姿で
飲み手の私たちまで届けてくださっているのですね。
宗玄酒造の山手には、旧のと鉄道のトンネルを使った
「隧道蔵」があります。
年間を通じて温度がほぼ一定で、振動も少ないトンネルの中は、
お酒の長期保管にぴったりです。
宗玄さんのお酒を買って、ここで寝かせることもできます。
もちろん手代も、
八反錦純米無濾過をしっかり預けてありますよ。
いつまで寝かせて、いつ取り出そうかと楽しみです。
宗玄トンネルから引き直された線路は海沿いを「恋路」駅に
つながっています。
かわいいトロッコ鉄道「のトロ」を漕いで通ることも
できますよ~!お問い合わせは宗玄酒造まで!
大吟醸の造りを間近に控えてお忙しい中、
蔵の皆様には本当にお世話になりました。
冬の珠洲の厳しくも静かな海沿いのたたずまい、
広い空と清冽な空気はとても印象深いものでした。
地酒ブームも定着した感のある昨今ですが、
「地酒」とはそれが生まれた蔵を取り囲む景色であり、
水であり、そこで暮らす人であり、
そのすべてが合わさって醸し出されるお酒に他ならない、
という基本に思い至ります。
地酒のファンになるということは、
その土地と人のファンになるということでもあるんですね。
というわけで、蔵見学を終えて、
能登と宗玄への愛が果てしなく深まった無濾過女子隊。
脂ののった旬のお魚と宗玄とのマリアージュで、
これからもたくさん幸せになることを誓います!
宗玄酒造の皆様、本当にありがとうございました!
