夏のキャンプ in 信州 | << 真菜板だより >>

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池袋「味里」、高田馬場「真菜板」、鳥取県智頭「うどん家&真菜板」と47年間の日本酒人生の最終章は長野県諏訪にて幕を開けました。
個性豊かな日本酒、とくに無濾過生原酒にこだわって、料理と酒のマリアージュを楽しむお店です。

番頭のばんです。
たいへんご無沙汰いたしております。
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東京から信州へ移り住んで、はや4カ月。
たまに東京に出てくると、あまりの暑さと人ごみにクラクラする、
すっかり番頭も田舎の人になりつつあるこの頃です。
真菜板は手代のあらちゃんはじめとする常連勝手連が盛り立てて
(介護して)くれていますので、安心しきっております。

さてさてこの連休に、店主夫妻をはじめ気心知れた常連さん達を
番頭の故郷、信州諏訪の山に誘って、キャンプを行いました。

事前の買い出しを前に店主に食べたいものを聞きますと、
「そりゃーやっぱり、リンゴで育った信州牛たべないとねぇ!」。
・・・こともなげに言ってくださいますが、あなた、いいところはグラム
1000円以上する高級品ですぞーっ!

もうこうなりゃ意地だ、とつきあいのあるお肉屋さんに頼んで特上の
ロースとモモを3キロほどお願いして、ほかにも生ラムのジンギスカン
4キロ、手作り生ソーセージ3キロ、鶏の丸焼き2キロなど合計12キロ、
一人当たり600グラムちかくドーンと用意しちゃいました。

肉だけではさすがに病気が怖いので(笑)、地物のとれたて新鮮野菜も
まるごと一本のキュウリの一夜漬け、茹でた朝どれトウモロコシなど
これでもかというくらい用意します。

もちろんお酒も諏訪の地酒はじめビール、ワイン、サングリア、ウイスキー
などなど合わせて4ケース。
普通に考えて到底食べきれない、飲みきれないだろう量の食材とお酒を
準備して、いざ昼下がりのビール乾杯からスタートしました。

はじめの1時間ほどはみんなで分業して、ひたすら下準備。
火を起こす人、野菜を切る人、締めのカレーを作る人、生ソーセージを
作る人、のんびり飲んでる人、それぞれの持ち場でまずは準備。

でもそのうちお腹が空いてきて、誰か(=征子さん)がもう待ちきれないと
言い出すともうそれまでです。
あとは食べて飲むのみ、いざスタートです。

霜降りの最高級信州牛に歓声を上げたかとおもえば、ハイエナのように
焼き網に群がる恐るべき真菜板常連部隊!
あっという間に(チョー高かった)和牛を平らげて、さらに生ソーセージ、
生ラムジンギスカンと食べ進みます。

あれだけ用意した肉も、あれよあれよと減っていきますので、さすがに
番頭も気が気ではありません。
ついに伝家の宝刀・締めのカレーライスを早めに出すことで、なんとか
肉切れは防ぐことが出来ました。
あとはスイカ割り、花火とフルコースで楽しんで、その後も夜の更けるまで
焚き火を囲んでさらに食べて飲んで飲んで飲んで。

気付くと、すがすがしい高原の朝に目覚めておりました。
イヤになる前にせっせと後片付けしましたが、さすがにイベント慣れした
真菜板メンバー、夜のうちにほとんど片付けが済んでおりました。
これには大いに感心!

そして、肉はもとよりお酒すらも、ほぼ残っていないことを発見!!
これにはただただ絶句!
ゆうに30人分は用意したつもりでいましたが、う~ん、甘かったか。
恐るべし真菜板の面々。

このあと一行で霧ケ峰高原をかるーくハイキングして、グライダーが飛ぶ
のを見たり、パノラマを楽しんだり、ソフトクリームを食べたり。
街におりて上諏訪温泉にある重要文化財の共同浴場、片倉館で汗を流し、
湯上がりには、番頭おすすめのそば屋で手打ちそばと地ビール。
そして最後は、お散歩がてら諏訪に5軒ある酒蔵を試飲しながら訪ね歩いて
ようやく今回のキャンプは終わりとなりました。

しかしまあ、なんとよく食べよく飲む集団なんでしょうねえ!

「楽しかったねぇ~、このキャンプは毎年恒例にしよう!」と店主がのたまって
おりましたが、おっしゃるのは自由ですが・・・
準備する側としてはおおいに躊躇する、そんな激しい(?)キャンプでした。



※一緒に参加してくれた友人Fくん一家と、画像提供してくれたあらちゃん、
どうもありがとうございました!