番頭のばんです。
いよいよ寒くなってきましたね。
こうなると、ますます飲みたくなるのは燗酒。
ある意味では、(酒飲みには)いい季節です。
さて、今日ご紹介するのは鴨。
以前はずっと国産のバルバリー鴨を扱っていましたが、数年前
からずっと地鶏のみになっておりました。
でも、最近「鴨はないの~?」と聞かれることが多くなったそうで。
せっかくだからといろいろ探しまして、我らが征子さんが導入を
決めましたのは、なんとフランス産の鴨。
通常はフランス料理店御用達の高級食材なんですが、番頭が
コネを使って上物を引っ張ってまいりました。
ムネ肉は「マグレ・ド・カナール」とよばれて、かのフォアグラ用に
育てられた鴨の、1つ500gはあろうという立派なもの。
鴨にしては柔らかくてジューシーで、少しフォアグラを思わせる
くらいに旨みが強くリッチな味わいです。
モモ肉は「シャラン鴨」という、フランスでも入手が難しい希少な
野生種に近い鴨なんだそうで、こだわりの飼育方法と独特の
「エトフェ」という鴨の血を肉全体に回す締め方が特徴。
こちらはしっかりした噛みごたえで、少し野生の青首を思わせる
濃い味わいです。
どちらも、日本のあい鴨とはひと味もふた味も違う味わい。
このフランス産の鴨肉を使って、この冬はいろんな料理を出して
行く予定ですが、まずは鴨の串焼きと鴨汁つけうどんあたりから
スタートさせていただいています。
ゆくゆくは鴨鍋なんかもぜひ!と(番頭の好みで)推しております
ので、この冬はフランス鴨の鍋で不老泉の燗酒、とかいう贅沢も
実現しそうでじつに楽しみ。
なお、入荷日によってどちらかしか無かったりいたしますので、
その時はあしからずご了承ください。
*今回は画像はのちほど追加いたします。