番頭のばんです。
真菜板とは、「番頭」と称しながらもお客として長いおつきあいに
なりますが、いつ行っても何かしら新しいメニューがある、という
のは、考えてみればかなり驚きですよね。
下手をすると毎日通っていたころでも、何かしら新しいものが
あった気がしてなりません。
(おそらく同じ感想をもたれた方もいらっしゃいますね!)
その理由は何かと思って考えてみましたが、やはり店主夫妻の
弛まぬ努力ではなく、飽きっぽさと好奇心の旺盛さからくるとの
説が有力でしょう。
(これまた、賛同者の声があちこちから聞こえます!)
で、征子さんに聞いてみたんですが、
「あたし何にも考えてないのよ。ほら、飽きっぽいからいつも同じ
もの作ってるとやんなっちゃうのよね~。それに、お客さんだって
同じものばかりじゃ飽きるでしょ。だから直感でね。」
だそうで、やはり想像の通りの答えでした。
さて、今日ご紹介しますのは「ずわいカニ玉ゆずくずがけ」。
真菜板自慢の日本一おいしい卵とズワイガニの脚でを合わせて
半熟に焼き上げたトロトロのカニ玉に、かつおだしベースの優しい
あんを掛けまわして、青ネギをパラリ。
ほんのりユズが効いてます。
何ということはない「カニ玉」ですが、和風に仕立てています。
中華料理屋さんのそれとは違って、あっさり優しく仕上げながら、
それでいて真菜板の個性的な酒とも合うようになっているのが
不思議なところ。
意外なくらいにいろんな酒に合います。
「開運ひやづめ」や「風の森真中採り」あたりの軽めで優しいもの
に合うのはもちろんのこと、「諏訪泉田中農場」「宗玄山田錦」など
にも合ってきます。
個人的には、愛知の酒「長珍」がなかなかいい相性でしたね。
