川田農園 訪問記 | << 真菜板だより >>

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池袋「味里」、高田馬場「真菜板」、鳥取県智頭「うどん家&真菜板」と47年間の日本酒人生の最終章は長野県諏訪にて幕を開けました。
個性豊かな日本酒、とくに無濾過生原酒にこだわって、料理と酒のマリアージュを楽しむお店です。

番頭のばんです。

<< 真菜板だより >>-ハウスにて

今年から、新たに有機野菜をいろいろと取り入れました。


栃木県益子市にある川田農園さんを紹介してもらいまして、

そのときどきの野菜を箱いっぱい詰め合わせて、毎週直接

送ってもらっています。


おかみの征子さんは、見たこともない野菜をつまみだしては

(子供のように)大喜び。

「これは、どんなところで作ってるか、見に行かないとねー」

なんて話しておりましたが、トントン拍子に話が決まりまして、

出掛けてまいりました。


高田馬場から車で2時間、名高い益子焼の産地もすぐ近くと<< 真菜板だより >>-品定め

いう、のどかな田園地帯に川田農園はありました。

こちらは、いまがまさに桜の真っ盛り。


川田農園さんは、まだお若い川田さん夫妻と全国から集まった

若者の計9人ほどで6ヘクタールほどを有機栽培されています。

作る野菜の種類が160種というんですから、これは驚き。


「うちはさー、ほんっと仕事は厳しいからねー。 

 脱サラの人は まず3日と続かないよー。」

と、のっけから硬派な川田さんの発言にビックリ。


この日は、2月からここで働いているという20代の新人さん

お二人に案内していただきました。


ハウスに行くと、ミズナの花が真っ盛り。アブラナ科だけあって、

菜花のような黄色い花が可憐です。

畑を見て歩きながら、カラシ菜の葉をちぎって口に放り込みます。

もう、辛いのなんの!みんなで咳きこんでました(笑)


こちらでは、普通に八百屋やスーパーで見かける部分以外も

いろいろ商品として出荷してくるのが面白いところ。

たとえばこのミズナも、葉だけでなく花芽も野菜として届きます。

これがまたいいんですよね。


逆に、私たちが食べてる野菜は、ずいぶん商売用に定型化した

ものだったんだなあと、改めて気付かされます。


さて、畑から戻ると川田さんの奥さまのお料理で大宴会。

大変なお料理上手で、とれたて野菜料理のオンパレードにビックリ。

栃木の麦茶(by川田さん)ことビール片手に、近年まれに見る

大量の野菜をおいしくいただきました。

(当然、日本酒も持ち込んで飲んだことは言うまでもありません)


これからもどんな野菜が入ってくるのか、毎回楽しみです。

川田さん、今回はどうもごちそう様でした!