春のかをり 地ハマグリ | << 真菜板だより >>

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池袋「味里」、高田馬場「真菜板」、鳥取県智頭「うどん家&真菜板」と47年間の日本酒人生の最終章は長野県諏訪にて幕を開けました。
個性豊かな日本酒、とくに無濾過生原酒にこだわって、料理と酒のマリアージュを楽しむお店です。

番頭のばんです。


<< 真菜板だより >>-地ハマグリ

今年の3月は、本当に晴れの日が少ないですね。

前半で東京が晴れだった日は、たったの2日だそうです。


ようやく春らしい陽気になってきました。

春はとっても食の楽しみが多いシーズンですが、

個人的に外せないのは山菜とハマグリ。

この時期のハマグリは、もうほんとにたまりません。


でも欲を言えば、鹿島灘の地ハマグリが食べたいところ。

同じハマグリでも、よくスーパーで売っている中国産などの

手頃なハマグリとは、味も香りもまるで別もの。

とくに、焼いたときに出てくる、あの濃厚なうまみのツユ!

…考えただけでもよだれが出てきます。


でも、高いんですよね、地ハマグリ。

普通のハマグリが1パック6個以上入って500円でなのに、

地ハマグリは安くて4~500円、大きいものは700円以上します。

これが1個の値段なんですから、ハマグリというよりビックリです。


美味で知られる鹿島灘のハマグリも、年々漁獲が減っていて、

保護のためにわずかしか獲れない決まりだそうです。

訊けば、一人の漁師さんが年間に漁に出られるのは5回とか・・・

なんと、そんなに希少なものになっていたとは。


だから、日本で出回っているハマグリの9割以上が外国産。

おもに中国からの輸入品で、パッケージに三重県などの業者の

名前が書いてあっても、よく見ると中国産とかなってます。

まあ、おかげで手ごろにハマグリを買えるんですけどね。


でも、せっかくハマグリ食べるならうまい方。

というわけで、真菜板でも鹿島灘の地ハマグリをご用意しました。