ついに、ついに戻ってまいりました!
この日が訪れることを、店主も番頭も常連さんたちも
どれだけ待ち望んでいたことか。
一時はもう幻と諦める覚悟すらしましたが・・・
なにが、かと申しますと、
「宗玄」の新酒が入荷したんでございます。
山田錦55%の無濾過生原酒と、そのにごり酒。
宗玄といえば、能登杜氏の次代を担う最右翼ともいわれる、
坂口杜氏がつくった鉄壁のような酒を思い出します。
しかし、最強の相性であると思われたこの宗玄と坂口杜氏の
組み合わせは、不運にもこのところ中断していました。
我々も、一日も早い復帰と、そしてまたあの強く豊かで美しい
宗玄無濾過を、一日千秋の思いで待っていたのです。
まずは、と試し酒。
なんといっても、無濾過を飲まないと始まらない。
店主「んんっ、やっぱりこれだ!坂口さんの酒だ!」
番頭「いやはや、さらに洗練されたような。そして強い」
坂口さんの師匠・波瀬さんの酒を思わせるようななめらかな
飲み口と、坂口さんらしい後半の力強さが融合。
うまい、のひとこと。
どれどれ次は、とにごり酒。
今回の復帰劇の功労者・宗玄の大門さんいわくところの、
「他所がやらんようなにごりを造ったから、まあ飲め」
というにごり酒。
おっかなびっくり開けてみると、さほど噴出するわけでもない。
でも、一升瓶がずしりと重い!重すぎる!
そう、中からはまるでマックシェイクのような白い液がドロリ。
スーパー特濃にごり酒の登場です。
う~む。こ、濃い。まるで甘酒を3倍濃縮したよう。
これだけ濃いと、さぞもたれるなぁ…というのは杞憂にすぎず。
恐る恐る飲めば、ひとこと、「旨い!」のであります。
濃くてなめらか、そしてバシッと切れる後味。
うまみはギュッと詰まっていますが、甘くだれたりしません。
「こんなのはじめて~!」と、調子に乗った店主と番頭は
ついつい2人で5合も試してしまいました。(笑)
さて、入荷しましたのは先週末。
折しも行われていた、常連さんたちの企画した大忘年会にも
なんとか間に合いました。
そして、合計4升もの宗玄が、常連さんたちの肝臓に吸い込ま
れていきました。(ほかの酒もしこたま飲んだのに…)
途中からは無濾過とにごりのハーフ&ハーフとかねぇ。
いやあ、うまかったですね。
さて、
ちゃんと補充しましたので、皆さまにも飲んでいただけます。
どうぞ復活した宗玄を、その舌で味わってみてください。
今日は長くなってしまいました、はい。
アツくなってしまって、すみません。
でも、" I shall return !"を信じて、待った甲斐がありました。
万歳!

