宗玄 無濾過&にごり 入荷! | << 真菜板だより >>

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池袋「味里」、高田馬場「真菜板」、鳥取県智頭「うどん家&真菜板」と47年間の日本酒人生の最終章は長野県諏訪にて幕を開けました。
個性豊かな日本酒、とくに無濾過生原酒にこだわって、料理と酒のマリアージュを楽しむお店です。

番頭のばんです。<< 真菜板だより >>-宗玄無濾過・にごり



ついに、ついに戻ってまいりました!

この日が訪れることを、店主も番頭も常連さんたちも

どれだけ待ち望んでいたことか。

一時はもう幻と諦める覚悟すらしましたが・・・



なにが、かと申しますと、

「宗玄」の新酒が入荷したんでございます。

山田錦55%の無濾過生原酒と、そのにごり酒。



宗玄といえば、能登杜氏の次代を担う最右翼ともいわれる、

坂口杜氏がつくった鉄壁のような酒を思い出します。

しかし、最強の相性であると思われたこの宗玄と坂口杜氏の

組み合わせは、不運にもこのところ中断していました。

我々も、一日も早い復帰と、そしてまたあの強く豊かで美しい

宗玄無濾過を、一日千秋の思いで待っていたのです。



まずは、と試し酒。

なんといっても、無濾過を飲まないと始まらない。

店主「んんっ、やっぱりこれだ!坂口さんの酒だ!」

番頭「いやはや、さらに洗練されたような。そして強い」

坂口さんの師匠・波瀬さんの酒を思わせるようななめらかな

飲み口と、坂口さんらしい後半の力強さが融合。

うまい、のひとこと。



どれどれ次は、とにごり酒。

今回の復帰劇の功労者・宗玄の大門さんいわくところの、

「他所がやらんようなにごりを造ったから、まあ飲め」

というにごり酒。

おっかなびっくり開けてみると、さほど噴出するわけでもない。

でも、一升瓶がずしりと重い!重すぎる!

そう、中からはまるでマックシェイクのような白い液がドロリ。

スーパー特濃にごり酒の登場です。


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う~む。こ、濃い。まるで甘酒を3倍濃縮したよう。

これだけ濃いと、さぞもたれるなぁ…というのは杞憂にすぎず。

恐る恐る飲めば、ひとこと、「旨い!」のであります。

濃くてなめらか、そしてバシッと切れる後味。

うまみはギュッと詰まっていますが、甘くだれたりしません。


「こんなのはじめて~!」と、調子に乗った店主と番頭は

ついつい2人で5合も試してしまいました。(笑)



さて、入荷しましたのは先週末。

折しも行われていた、常連さんたちの企画した大忘年会にも

なんとか間に合いました。

そして、合計4升もの宗玄が、常連さんたちの肝臓に吸い込ま

れていきました。(ほかの酒もしこたま飲んだのに…)

途中からは無濾過とにごりのハーフ&ハーフとかねぇ。

いやあ、うまかったですね。


さて、

ちゃんと補充しましたので、皆さまにも飲んでいただけます。

どうぞ復活した宗玄を、その舌で味わってみてください。



今日は長くなってしまいました、はい。

アツくなってしまって、すみません。


でも、" I shall return !"を信じて、待った甲斐がありました。

万歳!