愛用のバーバリーのペンケース。
こいつとは、そう、ちょうど4年前の今頃からの付き合いだ。
こいつは塾の先生からいただいたもの。
かなりのお気に入りである。
特にバーバリーが好きだからというわけではない。
こいつをくれた先生が大好きだったからだ。
先生は、かっこよくて、腰がひくくて、優しくて、尊敬できる先生。
高校2~3年の頃の英語塾の先生だ。
高校の頃は、毎日のように先生目当てで、自習勉強のために通っていたものだ。
先日、卒業&就職の挨拶のために、先生のもとを訪ねた。
4年ぶりである。
先生は40歳を越えるのにもかかわらず、相変わらず皺の一本もなく、
ストレートパーマに茶髪、サングラスで高級車に乗って、城崎仁の如く、かっこよく登場した。
見た目があんなにかっこよくて、すごい経歴の持ち主なのに、中身はというと・・・
シャイで天然ボケで腰が低いときたから、年頃の女子高生にはもうキャーキャーである。
あ、でもこれは陰での話で、授業中や先生の前では、皆そろって真面目である。笑
バレンタインのときは先生の部屋にはいつも山盛りのチョコが置いてあった。
私も他の塾生に負けないように、チョコという定番を避け、考えに考えた末、
「リポビタンD」1ダースを買い、先生から驚きとひきつり笑顔をゲットした。爆
懐かしいな・・・。
先生は、有名大学を卒業後、銀行の内定を蹴り、ホテルマンとなるが、塾を開業し現在に至る。
だが、飛行士になりたい夢があり、部屋にはJALの飛行機のモデルがたくさん置いてあった。
そして、先生の机の前には「常に最高であり続けるために!」という言葉が。
先生はよく言っていた。
「ホテルマンの頃の話だが、えらい人ほど腰が低く、ジェントルマンだ。
あまりえらくない人ほど、偉そうで傲慢な態度をとる。」
ホテルマンをしていたら、いろんな役職の人が訪れる。
そこで、どのような態度をとるかでその人の器が分かるのだと言う。
だから、私もどんな立場になっても驕ることなく、惑うことなくありたい。
ホテルを出るときもシーツは整える。
レストランを出るときも食器を机の端に寄せる。
レジでは「ありがとう」という気持ちを持つ。
ルールにはないことを続けること、人が評価しないことをやることはなかなかできないけれど、
誰かのためにではなく、「自分がそうしたいからする」という気持ちでやれば、満足である。
話は変わるが、実はもらったのはペンケースだけでなく、ボールペンもあった。
しかし、大変残念なことに大学の講義中に紛失してしまった。
友だちそっちのけで休み時間探し回ったが、見つからなかった。
思い入れのあるものがなくなると本当にショックである。
そんなふうに思うのなら、家で大切に保管しておけよと思うかもしれない。
だが、お金やモノは使ってなんぼというのが私の考え。
何故なら、もったいないからと机の奥底にしまっておいたもので、時期を逃して今となってはガラクタとなったものがほとんどだからだ。
どうせなら、肩身はなさず持っておくほうが、少しでも宝のもちぶされ防止にもなる。
この先生に出会うまで、こんな大人になりたいという人がいなかった。
私は先生のような、いつまでも目標を持ち続け、腰の低い大人になりたい。
そう思った。
先生からもらったこのペンケースは一生大切にしたい。