理論と実践
今年の自分のテーマとして、 ・最新のテクノロジーの勉強 ・最新の経営学の勉強をしようと決めました。背景としてはせっかく実践の場で自身で考え行動できる立場なので、最先端の理論と実践を融合した経営をしたいと考えているからです。その中で年末に読んだ本から、「理論と実践」としてサイバーエージェント・グループの仕組みにもうまく生かされているなと思った内容があったので紹介します。それは『リアル・オプション理論』とサイバーエージェント・グループの『CAJJ』制度です。まず、『リアル・オプション理論』とは、”不確実性が非常に高い事業環境課では、何らかの手段で投資の『柔軟性』を高めれば、事業環境の下振れリスクを抑えつつ、上ブレチャンスを逃さない”という発想です。もう少し簡単に言うと、「今後伸びるかもしれないし、伸びないかもしれないよくわからない市場に対し、少額の投資で挑戦し、見込みがあれば追加投資/見込みがなければ撤退することで、もし伸びた時のチャンスを逃さない」といった感じでしょうか。(以前にはやったリーンスタートアップも近しい思想ですね)これに対し、サイバーエージェント・グループのCAJJ制度はうまくできているなと思っています。その理由は、 1.成長市場に対し、挑戦しやすい文化と環境がある 2.グループ全体を通し、期待収益基準(評価基準)が明確にされている事 3.撤退基準が明確化されている事 (※しかも赤字だから即撤退というルールではなく、黒字でも撤退の可能性がある) 4.CAJJ制度のルールそのものが定期的に見直されている1.や2.は言うまでもなく重要なのですが、3.と4.も重要なのかなと思っています。3.があるから黒字でも緊張感を持って事業を行い、また4.があるから仮に今うまくいっていても油断が出来ない(ルール変更で突然撤退基準に抵触する事もあるので)。その結果、責任者が内向きな評価や自己満足に陥らず、常に市場を見て自分を客観的に評価する意識を醸成する仕組みになっていると思う。立場上この制度の会議体の参加者でもあるので、各社の責任者と話す機会も多く、実際に黒字会社であっても次の成長市場をどうとらえ、自分達のリソースをどう生かすか常に真剣に考えている。またグループとしても、これがあるから人材の成長(特に経営者意識)も早いし、グループ内の人材の流動性も高く、常に優秀な人材を成長市場と判断した先にシフト出来る秀逸な制度だと思った。逆に、期待成長についての決めもなく、優秀な人材が非成長市場に張り付いている事ほどの不幸はない。そしてそういうところは頑張っていればいつか伸びるという事も限りなくないのでお互いに不幸になる。出典:ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学/日経BP社¥1,944Amazon.co.jpサイバーエージェント・グループの制度はネーミングがキャッチ―なのでそこに目が行きがちですが、裏には非常に研究された背景があるなと感じています。この本だけでもこんな感じであと3~4回くらいかけそうなので、また機を見て書こうと思います。(ちなみにこの本はサイバーエージェントの曽山さんが元旦にFBで紹介されてましてので、一読の価値は高いと思います。)