昨年の4月に、自宅のある松本市から、北陸地方を経由して大阪へ行きました。北陸新幹線の敦賀延伸を前に、金沢駅から出る特急列車に乗り納めること、また、以前から行ってみたかった福井県の永平寺を参詣すること、さらに大阪では、これも以前から気になっていた国立文楽劇場で文楽を鑑賞することが今回の目的です。前回の記事はこちら↓

 

 

 

JR福井駅で、駅弁「越前かにめし」を買い、特急サンダーバードで大阪へ向かいました。

ふたが蟹のデザインになっている、シンプルな駅弁で、美味しくいただきました。

大阪ではこの日、日本橋にある国立文楽劇場へ行き「曽根崎心中」の公演を鑑賞しました。

文楽とは、日本の伝統芸能の一つで、ユネスコの無形文化遺産にも指定されています。

しかし私にとっては縁遠いもので、これまで実際に鑑賞する機会はありませんでした。

だいぶ前の大阪旅行の折、文楽の劇場があることを知り、いつか行ってみたいと思っていました。この時は「曽根崎心中」が上演されるとのことで、初心者にも文楽を感じ取るチャンスではないかと思い、チケットを取りました。

文楽劇場では、上演中に解説を聞くことができるイヤホンガイドを有料で利用することができます。当然、公演内容を理解するには欠かせないのでしょうが、初めて生で鑑賞するので、ここはあえて人形浄瑠璃そのものに集中してみてみようということで、イヤホンガイドは利用せずに鑑賞してきました。
話のすじは以前より知っていたので、どんな展開になるか予想しながら鑑賞しましたが、あらすじを知っていなければ、何が何だかわからなかったかもしれません。やはり、イヤホンガイドは必要でした…
それでも、音響装置や電気設備を使わず(炎の表現など一部電灯が使われてはいましたが)、太夫の発声と三味線の音だけが劇場に響き渡る時間に没頭しているうち、江戸時代の空気に一瞬、ふれたような気がしました。他の演目は、今回よりも長時間にわたるものが多いようですので、近いうちにまた行ってみたいですね。
 
すでに今年の3月に、北陸新幹線は敦賀まで延伸しています。北陸新幹線によって長野県と北陸地方は、確実に近くなっています。長野県民からすると、今回もお邪魔した福井県とのアクセスが容易になったのはよいことです。次は、新幹線を敦賀まで乗り、周辺を回ってみたいですね。(終わり)