「ISO/FDIS 9001:2015」~箇条タイトルレベルでのDISとの差異~ | 京都で働くコンサルタントのブログ
2015-08-01 07:11:52

「ISO/FDIS 9001:2015」~箇条タイトルレベルでのDISとの差異~

テーマ:品質マネジメント
皆さん、こんにちは。
(株)マネジメント総研の小山です。

「ISO 9001」の改正手続がいよいよ大詰めです。

FDIS(最終ドラフト版)に対する投票が7月9日に開始されました。
9月9日には投票終了となり、9月16日には「ISO 9001:2015」が発行される段取りの模様です。

従って、「JIS Q 9001:2015」も11月に発行されることとなりそうです。

DIS(ドラフト版/2014年7月)について、本ブログ(2014年9月16日/「ISO 9001」の改正動向(ISO/DIS 9001:国際規格原案) )で取り上げたことを踏まえ、今回は、FDIS(最終ドラフト版)について、箇条のタイトルレベルで、DISとの主な差異をご紹介いたします。


1 適用範囲

2 引用規格

3 用語及び定義

(1) DISでは、用語及び定義が69件記載されていましたが、FDISでは「ISO 9000:2015」に飛ばす形に変更されました。

4 組織の状況
(1) 「4.4 品質マネジメントシステム及びそのプロセス」について、DISでは箇条分けされていませんでしたが、FDISでは実施事項に関する要求事項を「4.4.1」、手順・記録に関する要求事項を「4.4.2」という形で細分化されました。ただし、いずれもタイトルはなしとなっています。

5 リーダーシップ
(1) 「5.1.1」について、DISでは「品質マネジメントシステムに関するリーダーシップ及びコミットメント」というタイトルでしたが、FDISでは「一般」というタイトルに変更されました。元々、「5.1」「リーダーシップ及びコミットメント」というタイトルでしたので、重複感を取り除いたというところでしょうか。
(2) 「5.2 品質方針」について、DISでは「5.2.1」「5.2.2」にタイトルが付いていませんでしたが、FDISではそれぞれ「品質方針の策定」、「品質方針の伝達」というタイトルが付けられました。

6 計画
(1) DISでは「6 品質マネジメントシステムに関する計画」というタイトルでしたが、FDISでは附属書SLに従い「6 計画」というタイトルに変更されました。
(2) DISでは「6.1.1」「6.1.2」「6.2.1」「6.2.2」にタイトルが付けられていない状態でしたが、FDISでもタイトルなしのままとなっています。

7 支援
(1) 「7.1.5」は原文は同じですが、DISで「監視用及び測定用の資源」と和訳されていたものが、FDISでは「監視及び測定のための資源」に変更されました。
(2) また、FDISでは、“機器”という用語を使わず“資源”を対象とする「7.1.5.1 一般」と、“測定機器”を対象とする「7.1.5.2 測定のトレーサビリティ」の2つに細分化されました。
(3) DISの「7.5.3 文書化した情報の管理」の下に位置する「7.5.3.1」「7.5.3.2」はタイトルが付けられていない状態でしたが、FDISでもタイトルなしのままとなっています。

8 運用
(1) 「8.2」について、DISでは「製品及びサービスに関する要求事項の決定」となっていましたが、FDISでは「製品及びサービスの要求事項」に変更されました。
(2) 「8.2.2」について、DISでは「製品及びサービスに関連する要求事項の決定」となっていましたが、FDISでは「製品及びサービスに関連する要求事項の明確化」に変更されました。
(3) 「8.2.3 製品及びサービスに関連する要求事項のレビュー」は、DISでは箇条分けされていませんでしたが、FDISでは「8.2.3.1」「8.2.3.2」に細分化されました。ただし、いずれもタイトルなしとなっています。
(4) DISの「8.2.3」について、FDISではその一部が独立する形で、「8.2.4 製品及びサービスに関する要求事項の変更」として新設されました。
(5) 「8.4」について、DISでは「外部から提供される製品及びサービスの管理」というタイトルでしたが、FDISでは“プロセス”が追加され、「外部から提供されるプロセス、製品及びサービスの管理」というタイトルに変更されました。
(6) 「8.4.2」について、DISでは「外部からの提供の管理の方式及び程度」というタイトルでしたが、FDISでは「管理の方式及び程度」というタイトルに変更されました。
(7) 「8.7」について、DISでは「不適合なプロセスアウトプット、製品及びサービスの管理」というタイトルでしたが、FDISでは「不適合なアウトプットの管理」というタイトルに変更されました。
(8) また、DISでは箇条分けされていませんでしたが、FDISでは実施事項に関する要求事項を「8.7.1」、記録に関する要求事項を「8.7.2」という形で細分化されました。ただし、いずれもタイトルなしとなっています。

9 パフォーマンス評価
(1) 「9.2 内部監査」において、DISの「9.2.1」「9.2.2」はタイトルなしでしたが、FDISでも解消されませんでした。
(2) 「9.3 マネジメントレビュー」について、DISでは、「9.3.1」「9.3.2」についてタイトルなしでしたが、FDISでは「9.3.1 一般」「9.3.2 マネジメントレビューへのインプット」「9.3.3 マネジメントレビューからのアウトプット」に修正されました。

10 改善
(1) 「10.2 不適合及び是正処置」において、DISの「10.2.1」「10.2.2」のタイトルなしは、FDISでも解消されませんでした。



以上、箇条のタイトルレベルでのDISとの主な差異について、ご紹介させていただきました。

詳細につきましては、実際にFDISをご覧いただき、ご確認ください。



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