パンを焼き始めて20年になります。

子供をおんぶしながら、職場の仲間と自宅教室に習いに行ったのが始まりです。

(何度発酵中の生地に穴をあけられたことか!)

 

その後次第にはまっていき、大手製パン教室などで資格をとりました。

下の子が幼稚園の頃は、ママ友たちと自宅パン教室を開くようになりました。

地元のテレビ局の取材も受け、少しだけ問い合わせも増えました。

 

順調にパンだけ焼いていたようですが、子育て中の私は生きるのに必死でした。

まず、上の子のこと。瀕死の状態で生まれたため体が弱く、病院通いが日常でした。1日のほとんどが点滴の時間。

その後下の子が生まれてからのこと。今度は自分が体調を崩しました。ほぼ寝たきりになり、1日のうち数時間しか起きていられませんでした。

治療を続け、本当にゆっくりと快復してきましたが、今でも病気とのお付き合いは続いています。

 

私にとってパンを焼くことは生きること。

もう外で働くことはできないだろうと覚悟して、子供のそばにいてパンを焼いて過ごしていきたいと思っていたのです。

そうして、小さな工房を作ることに決めました。

 

…長いですね。お付き合いいただきありがとうございます。