深夜食堂
小学館
ゆったりとした手書きタッチ、食材や湯気、料理の温度感が伝わってくるリアル感。
モノクロの中“心の色を感じさせる奥行きがあります。
深夜0時から午前7時まで、夜の街角にひっそりと灯るめしや。
メニューは豚汁定食とお酒だけ。
それ以外はお客さんの食べたいものに応じてマスターが一皿ずつ作ってくれる――
そんな誰もが心の隙間を埋めに来る場所です
こんな飯屋があったら、是非行きたいですね~
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原作・作画:安倍夜郎
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出版社:小学館(ビッグコミックオリジナル)
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累計刊行:29巻以上(2025年7月現在)
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ジャンル:青年/グルメ/日常/群像劇
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メディア展開:テレビドラマ(主演 小林薫/2009年〜全10話~)、複数の映画化、アジアでも翻訳・人気
あらすじ
昭和から令和まで、さまざまな職業・年齢・事情を抱えた客たちが深夜食堂を訪れる。赤ウインナー、カツ丼、納豆ごはん…每話の“ごはん”を通じて、それぞれの人生の一幕が柔らかく浮かび上がります。人生の波間にあるちょっとした幸せや孤独を、美味しく、やさしく照らす連作オムニバスです
印象的なシーン・セリフ
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第1話の赤いウインナーは、小さな定番メニューながら心に響く始まり
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納豆を400回かきまぜる話では、父と娘の再会と心のかけらが味噌汁だった瞬間にじんわり感動。
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猫まんまが誰かの寂しさに寄り添い、涙を誘った回も—まさに めし屋だからできる温かさ
ここが刺さるポイント
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特別じゃないけど無性に食べたくなる料理を媒介に、人間ドラマが静かに、しかし確かに心に残る。
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一話完結・短めの構成で、忙しくてもしっかり読める安心設計。
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マスターを囲む常連・一見客たちの物語が重なる群像劇としての味わいも◎。
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グルメ漫画よりも心情描写がメイン。食べる=癒やし効果バツグンです。
こんな人におすすめ
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夜の時間帯が好きな人、隙間時間にじんわり癒やされたい人
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シンプルな料理から物語を紡ぐ日常ものが好きな人
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心に染みるヒューマンドラマをちょっとずつ味わいたい人
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ドラマや映画も楽しんでいる方に、原作との繋がりを体験したい人
真夜中に一人、ふと思い立って暖簾をくぐる――
そんな時間のための めし屋があります。
大きくは泣かず笑わず、それでも帰るときには少し心が軽くなる。
安倍夜郎が紡ぐ、人生の隙間に寄り添う一杯とひと皿、ゆるやかな灯りをあなたにも。

