解禁オノマトペ(13)サウンドスケープ(Soundscape) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

             ●▲■●▲■●▲■●▲■

解禁オノマトペ(13)サウンドスケープ(Soundscape)
★R. Murray Schafer(R.マリー・シェーファー)1933~2021
1933年カナダ、オンタリオ州サーニャ生まれ。英国王立音楽院、トロント王立音楽院、トロント大学に学ぶ。1965年ヴァンクーヴァーのサイモン・フレーザー大学教授。1975年以降はフリーランスとなり、現在に至る。サウンドスケープ思想を提唱することにより、自然環境と人間、そして音楽との間の本来性を取り戻そうとした、現代を代表する作曲家のひとりである。世界中の音楽教育者たちに大きな影響を与えている。2021年逝去。
シェーファーが2021年8月に亡くなったことで、地元カナダのメディアやNY Timesは氏に作曲家、作家、音の環境活動家の順で3つの肩書きを付け、生まれながらに視覚障害があり8歳で片方の目を摘出したこと、本来は画家志望だったことも伝えていました。今の若い人たちにはオーディズムと誤解されそうな表現の数々は差別意識とは対極で、目から耳へと知覚をシフトして音楽家として生きるシェーファー自身の決意表明もあったように思います。なぜならサウンドスケープの概念は★「社会福祉」にもつながると本著でも示唆されていますし、何よりシェーファーは権威を嫌うオープンマインドの持ち主だったからです。
★サウンドスケープ(Soundscape)はR.マリー・シェーファーの造語で、私たちの音環境、つまり、私たち全員が生きている間に常に存在するノイズの配列のことです。(マリー・シェイファーによると)原始的な自然の音から始まり、私たちを取り巻く音環境は複雑さを増してきた。車輪のきしむ音、鍛冶屋のハンマーの音、蒸気機関車の遠くの音から、空 港、街路、工場などの★「音の帝国主義」まで、文明の発展とともに、新しい騒音が私たちの周りに立ち現れている。マリーは、私たちは今、過剰な音響情報に苦しみ、それに比例して、★音のニュアンスや繊細さを聞き取る能力が低下していると主張する。私たちの仕事は、耳を傾け、分析し、区別することである、と彼は主張する。私たちの社会は、呼吸する空気や飲む水を通して、有害物質が体内に入り込むことをより意識するようになった。しかし、★音環境の汚染もまた、現実のものとなっている。マリーは、私たちを豊かにし、養ってくれる音を見極め、より健康的な環境を作るために使われることの重要性を強調している。そのために、彼は音を分類し、その美しさや醜さを評価する方法を説明し、私たちの周りの音をより識別し、敏感になるための練習や★「サウンドウォーク」を提供する。過去と現在の私たちの音響環境を探求し、未来の音響環境を想像するための先駆的な試みであると言える。
https://soundscape-j.org/
★日本サウンドスケープ協会は、サウンドスケープという考え方を通して「音の環境」に興味を持つ研究者、アーティスト、行政関係者、教育者、企業、そして生活者の情報交流、意見交換を目的として1993年に設立されました。 背景には日本の豊かな聴覚文化と、カナダのR.マリー・シェーファーから発信されたサウンドスケープ概念が日本文化との高い親和性を持って受け入れられてきたという事実があります。北海道から沖縄県の全国にわたる会員が、多様な活動を展開しており、サウンドスケープに関する国際会議「World Forum for Acoustic Ecology (WFAE)」においては、日本の代表組織として登録されています。