月の調べ(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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わからないこと・しらないことに対して、不安や恐怖ときには面白半分・興味本位に想像たくましく好き勝手な妄想・幻想を抱くものです。★《7月5日》が近づいてきました・・・「月の裏側」についてもいろいろな話が至極当然のように語られてきました。
★月の裏側とは、私たち地球から常に背を向けている半球を指します。月は地球の周りを約27.3日かけて公転しますが、その間に月自身も一回転(自転)しているため、いつも同じ面だけを私たちに見せています。この裏側には人類の視線が一度も直接届くことはありません。この“見えない”現象の正体は「潮汐ロック」にあります。太古の昔、地球と月の重力の引っ張り合いによって月の自転速度が減速。ついには月の自転周期と公転周期が一致し、いつも同じ面が地球を向き続けるようになりました。この驚くべき天体力学の現象によって、裏側は永遠に地球の反対側に隠されることになったのです。
表側と裏側は見た目も成り立ちもまったく異なる“双子のような存在”。地球側には宇宙飛行士が残した足跡や科学観測機器もありますが、裏側は近年まで人類未踏の地でした。そのため裏側の地形・地質・磁場は、まさに月が“もう一つの顔”を持つことを教えてくれます。1959年、ソ連の無人探査機「ルナ3号」が人類史上初めて月の裏側の写真を地球に送り届けました。公開された写真はぼんやりしていましたが、未知の地形・巨大クレーター・ほとんど“海”のない景色は、世界中の科学者に衝撃を与えました。アメリカのアポロ計画では宇宙飛行士が月を周回し、裏側を間近に観察。裏側から見た地球や地形データの収集が進み、月の成り立ちに迫る重要な情報がもたらされました。アポロ13号のエピソードなど、裏側は宇宙開発ドラマの舞台にもなっています。
★月はすごい 資源・開発・移住』/大阪大学・佐伯和人准教授
「子どもの頃にアポロの月面着陸を目の当たりにして、大人になるころには、当然月面基地も完成しているだろうと思っていました。ただ、実際は当時の月面着陸は、『冷戦』の産物だったわけで、技術的にも資金的にも無理をしていたという部分がありました。現在は、技術が進化したことと同時に、それらが以前と比べて格段に低コストで利用できるようになりました。こうしたなかで、ビジネスチャンスがあると考えて参入する企業も増えています。こうした状況は大歓迎ですが、研究者としては、ビジネスにはならなくても、未知の分野を研究する必要があることは押さえておきたいと思います」