・・・東日本大震災10年目、心に刻みながら5月主題派展覧会に向けて制作を続けてきたわけですが、ようやく基本コンセプトがかたまりました。
《晴耕雨読》
晴れた日には山を下り、百姓の牛の尻を追って農耕に従い、雨が降れば草庵で仏祖の書をひもとき、静かに古教照心のひとときを送る。晴耕雨読の語は、濃州伊深の里で聖胎長養された頃の関山国師の日常を髣髴させる。ある日突然勅使が下り、国師は召されて京に上ることになる。知らぬとはいえ、そんな立派な国師に牛を使わせていた農民のなげきはつきないが、国師の面目は、自然に随順して生きた伊深の里の晴耕雨読の生活にこそあろう。
《晴耕雨読「湯河原だより」》細川護煕
http://www.morihiro-hosokawa.jp/
湯河原の地で、やきものを始めてから22年。毎年開催してまいりました東京と京都の展覧会も、今年で20回目を迎えます。まずは、長い間ご尽力いただいてまいりました壺中居さま、古美術柳孝さまはじめ、会場へお運びいただきました方々へ心より御礼を申し上げます。60歳を機に政界を退いてからやきものに目覚め、幅広い種類のやきものを手掛けてまいりました。今では関心が、漆絵や書画へも広がりお蔭様で自由に楽しく制作を続けております。これからも、「一日生涯」、今日という日を大事に、好きなことに取り組んでまいりたいと思います。
★晴耕雨読―細川護煕作品集/刊:新潮社2007
政界を離れて10年、湯河原に閑居して、心の赴くままに、小さな畑を耕し、愛読書をひもとき、ロクロを回し、筆を執り、漆芸も手がける元首相が、自ら選んだ作品130点と、それぞれへの想いを語る。
・・・毎日のように作品と向かいあっているわけですが、調子のいい時(雨)そうでない時(晴)があります。そのありのままの日々を、思い煩うことなく作品にとじこめてみたい、と思うわけです。
《ザ・スリム》デュポン・スタイロ株式会社
https://www.dupontstyro.co.jp/woodlac/the_slim.html
薄くて、軽くて、丈夫。抜群の断熱性。4/7/10mmの厚さの3タイプ。表面を滑らかなスキン層で覆われていますから、水や水蒸気を寄せつけず、丈夫で弾力性にも優れています。リフォームをはじめ、一般改修の断熱材や補助材として広くご使用いただけます。
•薄くて断熱性に優れています。•軽量で取扱いが容易です。•表面は滑らかなスキン層で水や水蒸気を寄せつけません。•加工(カッターナイフ等)が容易です。
https://kaiteoku.com/woodrack-the-slim/
・・・これまで「発砲スチロール」ボードを基底材としてきましたが、今回はじめて「ページュ」の「ザ・スリム」を用いることにしました。その理由は、コラージュする和紙(能楽謡本)の色と一体化させるネライがあったからです。