賞味期限の切れたCD-ROM | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・こんなニュースがありましたので、昔々の「教材研究」を久しぶりに紹介しておきたいと思います。

 

《NEWS》2021.2.27Jタウンネットより

古DVDにこんな使い道があるなんて...!破片を表面に張り付けた「七色に光るギター」が美しすぎる

日常でよく見かける「あるもの」を使ってリメイクしたギターがかっこよすぎるとツイッターで話題になっている。ギターの表面が、七色に輝いている。まるでステンドグラスを貼りつけたかのように美しい。これは2021年2月21日、デザイナーで、ハンドメイド作品を制作している総毛宣博さんが、作品を投稿しているcraft DAVID(@craftDAVID5)のアカウントに「古いDVDをハサミで切ってギターに貼ったら、存在感半端ないギターになった件!」とコメントを添えて投稿した画像。なんとこの表面のキラキラ光っているのは、使わなくなったDVDだというのだ。発想が素敵すぎる。この投稿に、ツイッターでは「まるで螺鈿細工のようで素晴らしく美しいです...」「発想が素敵ですね!ゴミにせずに装飾にするとは、あっぱれです!!」「ライブの照明でむちゃくちゃ反射しそう!!!」「完全にどう見てもゼマティスですね!」「THE ALFEEの高見沢さんが使いそう...」といったコメントが寄せられている。また、中には「音が変わらないんですか?」といった疑問の声も上がっていたが、それに対し投稿者の総毛さんは「元々のギターがそんなに高いギターではないので、思ったより音の変化はないように感じます」とコメントしている。「このキラキラを何かに活かせないものか...」Jタウンネット編集部は24日、投稿者の総毛さんを取材し、このギターについて詳しい話を聞いた。本業の他に、専門学校や県立高校でデザイン、美術の講師をしており、普段から物づくりに親しんでいるという総毛さん。今回話題となったギターを制作した経緯について「以前、デザインデータのやり取りで大量出た古いDVDをハサミで切りながら捨てておりまして、このキラキラを何かに活かせないものかと考えておりましたところ、趣味のギターにふと目が行き、これでリメイクしてみようと思い立った次第です」と話す。まるで元からこんなデザインだったかのように、DVDの欠片がギターにピッタリとハマっているが、どのようにして作ったのだろう。制作過程の詳細を尋ねると、以下のように説明してくれた。

★「ハサミでまず、DVDを四分割し、エンボスヒーター(編注・ハンディサイズのヒーターのこと)をあてながら熱を加え、ディスクの透明な部分と、コーティングされた(キラキラした部分)を分離させます。このキラキラした部分をさらにハサミで切りながら、おおよその形を合わせながらボンドで貼り付けます」総毛さん)ディスクのキラキラした部分を熱で分離させて、それをハサミで切って貼る...。なかなか大変そうな作業である。

なお、総毛さんによれば「時間があるときに少しずつ作業した」そうで、制作期間は約半年とのことだった。ツイッター上で、「実際に引いたら怪我をしないか心配」というコメントに対し、「クロスでボディを拭いてみたんですが、変な引っ掛かりはなく、普通に拭けますので、手を怪我する事は無いと思います。劣化して剥がれたりすると分かりませんが」と返答していた総毛さん。ギター自体は普段メインで弾いているものではなく、あくまで今回の創作用のものだというが「普通に弾けます」とのことだった。このギターの気に入っているところについては、やはり「見た目ですよね」としており、「話題性が出来たので、ライブのサブ(ギター)に使えそうです」とコメントした。ちなみに、今回、投稿が注目を集めたことについては「ただただ、イイネしてくださったり、リツイートしてくださったり、カッコいいとコメントで沢山の方々が共感してくださって、本当に感謝です。デザインでも、アナログの美術でも制作するには多くの時間が掛かるものですが、何にせよ自分の制作したものが、興味を持ってもらえ、共感してもらえることは本当に嬉しい限りです。今後の制作の励みになりました」と感想を述べた。

 

【総毛宣博】

653-0053神戸市長田区本庄町3-2-2/078-733-1672

https://david.co.jp/

https://www.kobedesign.net/portfolio/souke

https://www.osk-ymca-intl.ed.jp/hc/introduction/staff/souke.html

https://ha.athuman.com/about/teachers/

大阪芸術大学デザイン学科卒。WEBデザイン、グラフィックデザイン、イラストレーション、ペーパークラフト、CMソング、兵庫県立舞子高校美術講師、ヒューマンアカデミー デザインカレッジ講師、WEBデザイン・アドデザイン、YMCA国際専門学校 表現コミュニケーション学科美術講師、YMCA学院高等学校美術講師。1989年7月クリエイティブオフィス「ダビデ」設立。遊び心のある形式にとらわれない幅広いデザインを手がけるとともに、高校及び専門学校の講師として後進の育成に努める。

 

・・・美術教師仲間たちと共同で教材研究に取り組んでいる頃、当時出回っていた★「ダイヤルアップ接続」のための無料CD-ROMが、役目を終えて大量に廃棄されている現実を知り、その活用を研究したことがあります。

 

・・・それらの研究成果は小冊子にまとめて発行するとともに、堺・山之口商店街にあるギャラリー「いろはに」で《CD-ARTS展》を開催しました。

 

《参考》「ダイヤルアップ接続(Dial-up)」Wikiより

またはダイアルアップ接続とは、コンピュータがネットワークに接続する方式のひとつであり、電話網を使用し、電話交換機を経由して接続を行う。オフフック及びダイヤル信号の発呼から通信手順が始まり、ネットワーク接続後は、音声信号と同じ周波数帯の電気信号を用いて通信を行うため、コンピュータが通信する音を聞くことができる。★専用線が非常に高価であった時代、大学・研究機関等において、アメリカでは1980年代前半・日本では同後半、TCP/IP以前のUUCP接続としてダイヤルアップ接続が多用された。日本では同じ頃から、パソコン通信の通信手段としてオンラインサインアップにより接続設定し、すぐにサービスを利用開始できるようになっていた。また★CD-ROMによるオンラインサインアップ用のソフトウェアの配布(店頭、雑誌添付など)、新規購入PCへのバンドル(初期インストール済)などもあった。CP/IPの普及後、日本において一般向けのインターネットサービスプロバイダが登場した1993年以降、専用線を引けない中小企業や家庭からの接続においても、もっぱらこのダイヤルアップ接続が利用された。★2000年代以降、FTTH・CATV・ADSLなどのブロードバンドインターネット接続の普及により、ダイヤルアップ接続設備の縮小が行われている。

 

・・・もはや「ダイヤルアップ接続」そのものが賞味期限切れとなっており、この教材研究も終了となってしまったわけですが、共同による教材研究はますます重要な時代を迎えていると感じます。

 

・・・当時の作品として「ギター」や「ウクレレ」へのCD-ROMコラージュもありますが、最高傑作は「CD-ROMドライポイント」です。誰か、どこかの学校で実践してくれないかなあと、今でも思っています。