久しぶりの寺内町(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《くわへきせる ひなわ火 無用》

https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/syoubouhp/2257.html

この道標は、京都から高野山に通じる★東高野街道の道しるべして建てられたもので、刻字から宝暦元年(1751)11月の建立であることがわかります。室町時代の末期、石川 の段丘上に建設された富田林寺内町は、江戸時代を通じ、南河内随一の商業都市として発展し、東高野街道を通って多くの旅人が往き来しました。『くわへきせる』や『ひなわ火』は、当時の旅人が携帯した必需品の一つで、江戸時代の旅の風俗をよく表しています。道標に刻まれた銘文は、町の中での火の用心を呼びかけたものです。寺内町には、わら葺きの民家が密集し、高台ゆえに水の便が悪く、町全体が火事の予防に細心の注意を払ってきました。この道標以外にも、北の一里山町や富山町には用心掘と呼ばれる防火用水の施設があり、町衆が共存共栄の精神で町を守ってきたことをうかがい知ることができます。寺内町には、今なお30棟余りの江戸時代の建物が残されています。大火が無く、古い町並みが残ったのも、一つにはこんな気づかいがあったからかも知れません。

《参考》富田林市消防本部より

https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/syoubouhp/45958.html

第1分団の担当している区域は、富田林市小学校の富田林町・毛人谷地区(面積133ha、人口約8000人)です。住民の生命・財産を守ることは当然のことではありますが、管内には、国指定重要文化財旧杉山家住宅をはじめ、大阪府指定文化財3件、国登録有形文化財4件、そして220棟の伝統的建造物を擁する国選定重要伝統的建造物群保存地区・富田林寺内町(じないまち)があります。江戸時代より要人堀と呼ばれる防火用水の設備や★「町中くわえきせる、ひなわ火無用」道標があることは、町衆が共存共栄の精神で守ってこられたことを引き継いで火災はもとより地震などの自然災害から人命とともに護っていく使命を団員の誇りとして活動しています。

 

《oasi》(勝間家住宅)

584-0033富田林市富田林町3-13/0721-21-3078

https://oasi-la-vecchia-casa.wixsite.com/oasi-

お屋敷をレストランに改装されたお店で、以前は重要文化財認定の旧杉山家の客室として使われていましたが、今は勝間家の所有だそうです。オアジと言う店名はイタリア語で「やすらぎの場」と言うそうです。こちらのオーナーシェフは北イタリアで修行をされイタリアンレストラン「オアジ」をオープンされました。南河内の食材にこだわったメニューは完全予約制で、ランチとディナーのみ。シェフ自ら裏庭で野菜を育て新鮮な食材を提供されています。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/katsuma20130310.html

建築年代:江戸時代末期。勝間家住宅は、江戸時代末期に仲村家により建てられました。明治7年富田林町の杉山長一郎氏が買受け南杉山と呼ばれていました。古くから寺内町の南の守りとして、高野街道の主要位置にあり、眼下に石川と金剛山を見渡せる景勝地で城塞化されていたそうです。明治43年に勝間家が買い受け、現在に至っています。本杉山家の後継者で歌人の石上露子(杉山タカ)は、この南杉山の敷地に建てた自身の山荘(恵日庵)で詩歌を楽しみ暮らしておりました。この恵日庵から続くつづら折りの小道を下った辺りには露子の芸術の舞台となった小川や水車がありました。水車の流れに架けた橋で夕暮れに恋人を待ち続ける心情を詠んだ「小板橋」は「明星」等で発表されその高い芸術性において賞賛されました。(勝間家住宅保存委員会)

 

《陶芸工房「飛鳥」》リノベーション:NEO GEO(ネオジオ)

https://neogeo-inc.com/works/146/

http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/toukoubou-asuka.html

店主手作りの陶器が所狭しとばかりに並ぶ明るい店内では、特別企画展も開催されます。100個のカップは、ひとつひとつに趣向を凝らしたこだわりの逸品が展示販売されており、図柄や色合いの組み合わせが目を楽しませてくれます。

 

★中井家住宅復元・富田林町集会所建設事業瓦募金(1枚2,000円)に関する趣意書

中井家住宅を復元する会会長 髙田昇(COM計画研究所代表、立命館大学名誉教授、富田林市伝統的建造物群保存審議会会長)

http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/shukaisho-bokin.html

2019年9月に富田林町町総代会や地元関係団体にて、「中井家住宅を復元する会」を発足し、また、「富田林町連合会(認可地縁団体)」も新たに組織し、後世に伝えるべき文化遺産である中井家住宅を富田林町集会所として復元する運びとなり、富田林町集会所建設事業(総事業費5,640万円)で行うこととなりました。富田林寺内町は、重要伝統的建造物群保存地区として、460年程前につくられた町割りがほぼそのまま残され、220棟程の伝統的建造物があり、合わせて、それらが連なる町並みが保存されている、特に貴重なところです。その中のメインストリートとも言うべき興正寺別院をはじめ、約40棟の伝統的建造物がつくり出す城之門筋の町並み、もっとも大きな間口をもって景観上重要な点景となっていたのが中井家住宅であります。 中井家住宅が失われたことは、単に所有者個人の問題ではなく、その悲しみを乗り越えて、富田林寺内町にとって失ってはならない、共有すべき面をもつことと言えます。 地元関係団体が一致結束して、市の協力をも得ながら、復元に向けての行動を起こすこととなったのは、極めて大きな意義があり、寺内町の現代の歴史に刻まれる事業への発展が期待されます。

 

《富田林興正寺別院》

584-0033富田林市富田林町13-18/0721-23-3555

https://www.koshoji.or.jp/betsuin_4.html

富田林興正寺別院は、富田林町に所在する真宗興正派の寺院で、大阪府内で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている富田林寺内町の中核となる寺院です。戦国時代の後半にあたる永禄初年頃(1558~1561)、浄土真宗の有力寺院であった京都興正寺第16世 証秀上人は、石川左岸の荒地を購入し、寺内町の開発に着手するとともに、その中核となる寺院を建設しました。平成26年、本堂・対面所・鐘楼・鼓楼・山門・御成門、附として築地塀3棟を合わせて国の重要文化財として指定されています。

https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/bunkazai/2499.html

本堂の襖絵「竹梅図」、「松図」は狩野派の絵師狩野寿石(1639~1718)によるものであり、本堂、対面所、鐘楼、鼓楼、山門、御成門は国の重要文化財に指定されています。

 

《中内眼科医院》

584-0033富田林市富田林町21-28/0721-25-2778

https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/bunkazai/2539.html

わたしたちのまわりには、残していきたい風景が意外にたくさんあります。ふたたび造ることのできないものなどは、立派な文化財です。しかし、最近の開発や生活様式の変化によって、多くの近代建築が失われています。そこで、平成8年に、これらの貴重な建造物を守るため、文化財として国に登録する制度ができました。この制度は、原則として建築後50年を経過し、国土の歴史的景観に寄与しているものや、造形の模範となっているもの、または、容易に再現できないものについて、文化財としての価値を評価し保存していこうというものです。今回取り上げるのは、富田林町にある中内眼科医院です。この建物は、大正13年ごろに国分銀行として建設されたもので、その後、昭和17年6月に三和銀行の所有となり、50年8月まで銀行として使用され、その年の10月に現在の中内眼科医院の所有となり、以降、診察所兼居宅として使用されています。この建物は、重要伝統的建造物群保存地区として国の選定を受けている富田林寺内町の中心部にあり、南と東を道路に面した角地に建つ鉄筋コンクリート造3階建てです。東西にやや長く、東南隅を斜めに欠き、そこに玄関ポーチを構えていて、道路に面する1階壁面には大型の半円アーチ窓を連ね、3階部分には半円すい窓台付の上げ下げ窓を配した、富田林で最初の鉄筋コンクリート建築です。特に町家建築が多いこの地域で近代的景観を際立たせています。内部は、医院に改築されたときに木造間仕切りなどが取り付けられていますが、旧営業室の玄関、客たまり部、業務カウンターの一部、そして大正期らしい意匠の階段、2階ギャラリーの手すりなど当初の空間が割合良く残っています。

http://www.isseikai.clinic-hp.com/infomation.html

 

《じないまち展望広場》

584-0033富田林市富田林町18-51/指定管理者:株式会社アスウェル0721-23-6117

https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/kirameki/14603.html

2010年(平成22年)4月オープン。じないまち展望広場から眼下に石川も望め、金剛山、葛城山、二上山が眺望できる数少ないスポットです。来訪者用トイレ、飲料自動販売機、休憩所が整備されています。寺内町の成り立ちを示す坂の地形や、伝統的な町家の活用を図ることをめざし、寺内町の東の拠点となる施設です。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/tenbouhiroba.html

 

《じないまち交流館》

584-0033富田林市富田林町9-29/指定管理者:アスウェル0721-23-6117

https://www.jinaimachi.jp/

富田林市の寺内町を訪れる方々に寺内町の歴史・文化についてさまざまな情報の提供や市民の交流の場、そして来訪者の休憩所を提供することなどを目的としています。