《旧田中家住宅》築:1892年 (明治25)
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/bunkazai/2498.html
旧田中家住宅は、主屋を含む主要部分が明治25年(1892)の建築です。主屋は敷地の南側、前面道路に平行に建てられており、木造つし2階建、片入母屋片切妻造で、東側は段落ちした棟に越屋根(煙出し)がついています。主屋は平入の建物で、向かって右手側を土間とし、左手側に四間取の居室を配置した明治期の農家型住宅の好例です。平成25年に国の登録文化財に登録されています。乾蔵は主屋の北西に建てられており、土蔵造2階建、切妻造、2階を座敷とする特異な蔵で、現在は調度品、什器の収蔵施設として使用しています。平成16年に市に寄贈され、整備工事を経て平成24年5月から一般公開をしており、現在は文化的活動などに利用できる施設とし、主屋の座敷部分を有料の貸し部屋として活用しています。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/tanaka.html
江戸後期に当地に移ったと伝えられる田中家は、幕末、明治期には素封家(明治44年「大阪府河内和泉資産家一覧」)に数えられる名家でした。平成16年(2004年)に富田林市に寄贈され、改修を経て2012年5月より一般公開されています。
《参考》「五六七稲荷大明神(いむないなりだいみょうじん)」
https://kininarugou.blogspot.com/2018/08/blog-post_29.html
《西口地蔵》
http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/jinaimachi-entrance.html
享保15年(1730年)11月、寺内町は壱里山町、富山町の全域と、北会所町の西方が全焼する大火に見舞われています。享保15年の大火の際に火が止まったところに地蔵が埋まっており、それを祀ったのが西口地蔵であるという言い伝えがあります。寺内町の石造物は道標や地蔵のほかにもあります。「駒つなぎ」といって牛や馬をつなぎとめておくためのもので、穴の開けられた石が家の入口付近に置かれています。今と違って車がなかった頃、物資の輸送には牛や馬が使われていました。家先につながれて主人を待っている姿は、今でいえば公認の路上駐車といったところでしょうか。
《浄谷寺》
584-0033富田林市富田林町7-12/072-123-4566
http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/jyoukokuji.html
当寺は、正式には半偈山(はんけいさん)三仏院(さんぶついん)浄谷寺といい、寺内町の一画、南会所町にある。融通念仏宗を唱え大阪市平野区にある総本山大念仏寺の末寺となっている。弘安9年(1286年)済戒真證上人によって毛人谷村に開かれ、天正2年(1574年)に当地に移転し、今日に至ったとされている。また、史料には慶長13年(1608年)に「大念仏道場」とあり、寛文6年(1666年)に総門徒の寄進により再興された記述が残っている。境内右手に二尊堂があり、その中に応長元年(1311年)銘の石像地蔵菩薩立像が安置されているが、大阪府下でもたいへんめずらしい古い年号の地蔵像として、昭和45年2月20日に大阪府指定文化財となっている。石像の両側に刻まれた文字によると、小比丘尼と真證という2人の報恩供養のために建てられたことがわかる。また、庭のすみに永仁元年(1293年)の年号がある笠塔婆があり、当寺の歴史の古さをうかがわせている。
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★浄谷寺石造地蔵菩薩立像
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/site/bunkazai/2490.html
この寺の中にある石造地蔵菩薩立像(お地蔵さま)が、昭和45年に大阪府指定文化財に指定されています。このお地蔵さまには、「応長元年」(1311年)の文字が刻まれており、鎌倉時代の終わりごろにつくられたことがわかります。このように古い年号がわかるお地蔵さまは大変珍しいものです。※一般公開はされていません。
《参考》「薬師堂(恋文薬師)」
http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/yakushido.html
安置されている乾漆座像の薬師如来像は信者の若い男女の恋文を漆で貼り重ねて作られたと伝えられています。毎年6月6日、16日、26日には南会所町・薬師堂界隈で夜店が並ぶ縁日が開かれています。(富田林寺内町をまもりそだてる会会報・じないまち瓦版28号、2004年7月16日号より抜粋)さらに、 毎年7月6日・7日夜7時から薬師大祭が開催されます。浄谷寺では、恋愛おみくじが発売されます。
・・・「シジミチョウ」が待って(舞って)います。




