池田満寿夫 | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・敬愛する池田満寿夫さんの作品を、この機会に振り返りたいと思います。

 

 

(1)1950年代/木版、ドライポイント、エッチング等でバラエティーに富む作品を制作し、池田芸術のバックボーンとなりました。代表作は「太陽と女」(第1回東京国際版画ビエンナーレ展入選)。

(2)1960~66年/ドライポイント、エッチング、アクアチント等を併用し、色彩と表現力豊かな作品を制作。代表作は「女の肖像」(第2回東京国際版画ビエンナーレ展文部大臣賞受賞)、「動物の婚礼」(第3回東京国際版画ビエンナーレ展東京都知事賞、第33回ヴェネチア・ビエン ナーレ大賞受賞)。

 

 

(3)1966~75年/渡米先でリトグラフ、メゾチント、コラージュ等の技法を駆使し、池田芸術の頂点となる作品を続々と制作。青の色使いがすばらしく★マスオブルーと賞賛されました。代表作は 「スフィンクスの肖像」、「七つの大罪」、「ヴィーナス」。

 

 

(4)1976~85年/ドライポイント、アクアチント、リトグラフ等の技法でビビッドな色調の作品を制作。★ピカソの造形と、★マチスの色彩の影響が感じられ、事実本人も「ポケットギャラリー池田満寿夫」の中でその様に述べています。代表作は「ミクスド・フルーツ」、「SAYOKO の肖像」、「陽光のように」、「顔の中の女」。

 

 

(5)1985~97年/83年より始めた陶芸をきっかけに、作風はがらっと変わり日本趣味に。又、コンピュータ・グラフィックスを導入して新しい境地を開きました。代表作は「宗達讃歌」、「天女乱舞」。

 

 

・・・日本の現代美術は西洋美術の模倣じゃないかという海外からの評価にうんざりした池田が「すべての創造は模倣から出発する」として〈創造的模倣〉を説いた。「模倣」は自然の摂理で、芸術の歴史は模倣の歴史と言い切る。そしてピカソ同様、パートナーが変われば作風も変容していく。納得?さて次は、マチスへ。