ぐりんぐりん(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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【猪熊弦一郎】(1902~1993)

https://www.mimoca.org/ja/about/inokuma/

1902香川県高松市生まれ。少年時代を香川県で過ごす。

1922東京美術学校(現 東京藝術大学)に進学。★藤島武二教室で学ぶ。

1936志を同じくする伊勢正義、内田巖、小磯良平、佐藤敬、三田康、中西利雄、脇田和、鈴木誠と★新制作派協会(現 新制作協会)を結成。以後、発表の舞台とする。

1938フランスに遊学(1940年まで)。★アンリ・マティスに学ぶ。

1950★三越の包装紙「華ひらく」をデザインする。

1955再度パリでの勉学を目指し日本を発つが、途中滞在した★ニューヨークに惹かれそのまま留まることとし、約20年間同地で制作する。

1973日本に一時帰国中、病に倒れる。

1975ニューヨークのアトリエを引き払う。その後、冬の間をハワイで、その他の季節は東京で制作するようになる。

1989丸亀市へ作品1000点を寄贈。

1991★丸亀市猪熊弦一郎現代美術館開館。

◎美術館設立によせて:私が少年時代を過ごした、想い出深い丸亀の地に美術館が建てられた事を大変嬉しく思います。現代美術を専門に展示する美術館は、全国的にもユニークであり、丸亀市民の皆様の力で建設されたこの美術館によって、まち全体が文化的な環境になって行くことを期待しています。

1992所有するすべての作品などを丸亀市に寄贈する趣旨の文書提出。以降、順次丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に搬入。

1993東京にて死去。90歳。

 

《NEWS》2020.3.5日本経済新聞より

香川の猪熊弦一郎美術館、4月に改修開業

香川県出身の画家、猪熊弦一郎の作品を展示する「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」(香川県丸亀市)が4月18日に改修工事を終えてリニューアルオープンする。再開の目玉の一つが休館中に見つかった猪熊に宛てられた「手紙」だ。★戦争の影響で中止となった1940年東京五輪に関わっていたとする内容で、若き日の活躍を知る貴重な資料だとして一般公開する。「当日御審査の為、ぜひとも御来訪たまわりたきこと懇願いたします」(同館による現代語訳)。40年東京五輪の開催が決定した翌年の37年6月28日の日付で、組織委員会会長の徳川家達(徳川宗家16代当主)は、猪熊に公式ポスターの審査会に出席するよう求める手紙を送った。猪熊は★三越の包装紙「華ひらく」などで知られる。当時は洋画家の小磯良平らとともに美術団体の新制作派協会(現新制作協会)を結成したばかりだった。調査を担当した同館で働く佐々木良さんは、「自分で描いた作品が評価されるのか、誰かの作品を審査するのか、最初は分からなかった」と振り返る。調査を進める中で、組織委の報告書に、日本画家の鏑木清方や洋画家の安井曾太郎らと並んで、審査員として名を連ねていたことが確認できた。この事実から、佐々木さんは、「34歳で審査員に選ばれており、確認できた中では2番目に若い。若き日の活躍ぶりを知る貴重な資料だ」と話す。猪熊が大家に並んで審査員に選ばれていたことは間違いなさそうだが、審査会に行ったかどうかは不明だという。同館は91年に開館し、猪熊から寄贈を受けた約2万点に及ぶ作品や資料を管理している。2018年12月から建物の改修工事で休館しており、管理システムへの入力作業などをしていく途中で、今回の手紙が見つかった。さらに、組織委が作成した報告書も見つかり、幻に終わった40年東京五輪への猪熊の思いがひしひしと伝わってくる。同館は4月18日からの再開で、今回の手紙に加えて、企画展「猪熊弦一郎展★アートはバイタミン」を開催する。旧猪熊邸の台所と居間を実物大に再現し、どのような暮らしをしていたかを紹介する。旧猪熊邸は建築家★吉村順三の設計で、田園調布の家という名で吉村建築の重要な一点としても知られている。また、慶応義塾大学や★JR上野駅の壁画など猪熊が描いたパブリックアートの現在の様子を知ってもらう。★香川県庁舎東館1階ロビーの陶画の一部(8面のうちの3面)を実物大に再現し、パブリックアートの迫力を伝える予定だ。

 

 

《NEWS》2020.6.2瀬戸内海放送より

「猪熊弦一郎現代美術館」がリニューアルオープン!新型コロナで予定より約1カ月半遅く/香川・丸亀市

リニューアルをして再開です。香川県丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館が1年3カ月に及ぶ改修工事を経て、6月2日に再開しました。

「美術館は、足の不自由な人もスムーズに入り口に行くことができるようにスロープを設置するなど、バリアフリーの面でも改装されました」館内のカフェも新しく、そのほかにも一部の階段に手すりをつけたり、授乳室を設置したりするなど設備を全面的に新しくしています。改装に伴い館内のカフェも新しくなりました。カフェの隣には香川出身の作家による雑貨を中心とした物販コーナーも。美術館は当初ことし4月に再開する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、予定より約1カ月半遅れました。来館する人に手指の消毒やサーモグラフィーカメラを使った検温を行い、感染症対策に取り組みます。この美術館は丸亀市ゆかりの画家・猪熊弦一郎の協力のもと1991年に開館しました。当時、猪熊はこの美術館のあるべき姿として「美術館は心の病院」という言葉を残したといいます。現在は、常設展の「猪熊弦一郎回顧展」のほか、企画展の「アートはバイタミン」を開催しています。「今の時期、皆さんお疲れになってストレスもたまっておられると思うので、ぜひコロナに気をつけてここに来ていただいて、疲れた心を癒して、また元気を出して頑張ってほしいと思います」(猪熊弦一郎現代美術館/長原孝弘館長)

(来館者はー)「元気になれますね。何か刺激になるようなものを探していけたらなと思います」「美術館も好きだし、猪熊さんの絵も大好きなのでリニューアルをずっと待ってたので、まず入った時から、いきなりもうバーンと想像以上のスケール感と内容で、もう感動して胸がいっぱい」常設展、企画展とも当初は6月28日までの予定でしたが、会期の延長を検討しています。

 

 

《参考》ディスカバージャパンより

瀬戸内が世界的アートエリアとして認められるルーツは「香川県庁舎」にあり?

https://discoverjapan-web.com/article/1605

一般的にはお堅いイメージが強い役所の建物が瀬戸内アートのシンボルとして誕生したのは、1958年5月のこと。高層棟と低層棟の2棟からなる香川県庁舎(現・東館)は鉄筋コンクリートづくりで、設計は日本を代表する建築家★丹下健三。柱と梁が生み出す日本的な美の構造をコンクリートで表現し、『タイム』誌でも取り上げられました。香川県庁舎がアートのシンボルとして注目を集める理由は、芸術家やデザイナーによる作品の集積ゆえ。高層棟1階ロビーには香川県出身の画家★猪熊弦一郎の陶板壁画があり、低層棟2階県庁ホールの椅子や調度品などはインテリアデザイナー、★剣持勇が手掛けました。また、丹下デザインのロビーのベンチや木製のクロークなどは、現在では香川県を代表する家具メーカーとなった★桜製作所が手がけたのです。

徹底してデザイン性を追求した県庁舎の実現には、当時の香川県知事★金子正則の存在が大きかったといいます。6期24年を務めた金子は「デザイン知事」の異名をもち、現在に至る香川県のグランドデザインを決定づけた人物です。「金子の希望は民主主義の時代にふさわしい建物をつくることでした。高松は空襲で街が焼失していますので、県庁舎は復興と民主主義を取り戻す意味があったのです。『観光県香川の象徴となる建築を』とも丹下に伝え、地元産品と資材を用いることも挙げていました」と香川県庁の今瀧さんは語ります。ちなみに、★知事に丹下を引き合わせたのは猪熊弦一郎。猪熊は旧制丸亀中学の先輩。当初予定していた会社の設計案に手ごたえを感じていなかった金子は東京で猪熊と偶然に会い、助言を受けます。猪熊らの計らいで、大阪から高松へと渡る夜行汽船の中で相部屋となった二人は意気投合し、県庁舎計画はドラマチックに幕を開けたのでした。

 

・・・このようなアートの土壌が「瀬戸芸」へと受け継がれていく、素晴らしい。行政はこうあってほしいものです。さて、猪熊さんの「ぐりんぐりん」に匹敵する次なるグッズを探していますと、

 

 

《MOUTH》

BOSOTON CLUB あべのHOOP店

545-0052大阪市阿倍野区阿倍野筋2-1-30あべのHOOP3F/06-6629-1775

https://shop.mouth-jp.com/

2009年にスニーカーショップの片隅で試作を繰り返し完成した30本のバッグを販売した事からMOUTHはスタートしました。スニーカーショップを営む中、サイト制作などで一眼レフカメラを使用する機会が多った私達は、「なぜ、おしゃれなカメラバッグはないのか? 」 「チャックテイラーの様に豊富なカラーバリエーション、シンプルなデザインと必要な機能を持つカメラバッグがあれば…そのふと生まれた疑問から私達を代表するロングセラーカメラバッグ”バケットマウス”は誕生しました。

 

 

・・・素敵なバッグがいろいろある中で、

 

《炭酸デザイン室》

https://tansandesign.jp/

2014年にテキスタイルデザイナーの水野智章と井野若菜によって設立。滋賀の自然豊かな土地にアトリエを構え、日々の暮らしの中からインスピレーションを受け、鮮やかな記憶としてテキスタイルを生み出しています。近所の山や田んぼ、村の家々、散歩道の草花や木々、川のせせらぎ、全てが太陽と月のもとでキラキラと輝いています。旅先の文化、特別な経験もデザインのスパイスです。ライフスタイル自体がものづくりのコンセプトとなり、楽しい経験はアートやデザインの枠を超え、新たな作品や商品となって日常をさらに楽しくしてくれます。オリジナルブランドTANSAN TEXTILEをはじめ、企業とのコラボレーション、デザインなどを行なっています。モンゴルでデザイン指導、台湾や香港での商品展開、フランスでの展覧会など、国内外で活動の場を広げています。
「いつもの暮らしにシュワッとした刺激を。」

 

〈主なコラボレーション実例〉

2015★MOUTHとのカメラバッグ&ストラップ

2016 株式会社ネコ・パブリッシングの商品デザイン

2016-2017 ムーンバット株式会社とのパラソルコレクション

2017 壁紙ブランドWhO wallpaperへのデザイン提供

2017 イギリスのバス用品メーカー株式会社LUSHの商品デザイン・店舗ファサードデザイン

2017 西陣岡本との共同反物作品「光る山」

2018 富山スガキ株式会社の「cusuri」紙風船のイラストレーション

2019 大和書房のフェアアートワーク

2019 富山県高木焼菓子店の包装紙デザイン

2019 滋賀県茶業会議所 「食べまっ茶」パッケージイラストレーション

2020 神戸阪急百貨店のバレンタイン企画ヴィジュアルデザイン&ディレクション他多数。

〈主な展覧会〉

2016年~「炭酸デザイン室展」(東京・富山)

2017年7月 「炭酸デザイン室のアートワーク展」(滋賀)

2017年11月「ワールド工芸100選」(富山県美術館)

2018年11月「ジャポニスムの150年」展(フランス・パリ装飾美術館)

2019年2月 「COULEUR ET FORME EXPOSITION」(フランス・SWAY GALLERY)

 

・・・大阪でも展覧会やってほしいなあ。

 

 

【水野智章】代表・テキスタイルデザイナー

愛知県出身。東京造形大学テキスタイルデザイン専攻を卒業後、文化ファッション大学院大学 ファッションデザインコースを修了。卒業後はスポーツメーカーで企画デザインを担当。2014年に炭酸デザイン室を立ち上げる。第2回再生デザイン大賞優秀賞受賞。

【井野若菜】テキスタイルデザイナー

滋賀県出身。東京造形大学テキスタイルデザイン専攻を卒業、同大学院修了。在学中に染色の作家 活動を開始。個展やデザイン制作、音楽家とのコラボレーションなど、幅広く活躍し、2014年に 炭酸デザイン室を立ち上げる。2010・2012年 新制作スペースデザイン部 新作家賞受賞。

★滋賀のアトリエで制作することで受けるインスピレーション:

井野:私たちが通っていた大学は東京にあって、そこで染めや織りといったテキスタイルのことを学んでいました。その頃から、身の回りにあるものからインスピレーションを得て作品に落とし込むことが多かったので、私自身は身近にあるものが重要だということを考えていました。やっぱり都会にいると建物を描くことが多かったんです。そういう作風も大切ですけれど、もっと自然な、身近にある植物とかを描きたいなと、やっぱり山とか川に囲まれた自然の中で創作活動をしたいなと思うようになりました。それでまずは東京から山梨県に移って、山と川に挟まれたようなところにアトリエを構えていました。それから今の滋賀県に移って、また山と川と田んぼに囲まれたところでインスピレーションをたくさん受けて、それが鮮やかな記憶となって、アートワークを描いている、という感じです。

水野:アトリエには大きな本棚がありますが、制作の際に見る本は、ジャンルでいうと、絵画とか。すごく鮮やかなものが多いですね。

井野:ほかには民族系・民芸品の本、装飾品の本、植物とかキノコが載っているものを、ペラペラめくって楽しんでます。

水野:本以外にも、資料にしているのは木の彫刻とか。いろんなアイディアを収集するようにはしているので、そういう刺激に囲まれながら、アトリエを楽しくしていこうって、常に意識してます。

井野:最近は川に行って、石とか水晶を拾ってきたりもしています。近くの山で水晶が取れるので、そこの河原で。あとは260万年前の地層がむき出しになってるところがあって、そこに埋まってる木を見に行ったりとか。

水野:本にはない面白さが「生のもの」にはありますね。

★活動に影響を与えてきたもの:

水野:引きこもるのが苦手で、旅行とか散歩が好きなんです。旅先で目にした自然とか、日常の風景とか、そういった日々の経験からアイディアを得ています。その中にあるエッセンスや生活における輝きに、敏感でいたいと思っています。音楽や映像でいうと、最近よく観ているのはThe Beatlesの『Yellow Submarine』です。極彩色で刺激的でとんがってる映像がすごくいい。娘がいるんですけれど「淡い色」を教えるつもりもないので、こういった「楽しい色」を一緒に観て、そんな空間で過ごしたいなと思っています。

井野:その反動でモノトーンが好きになるかもしれない!

 

★TANSAN TEXTILE Delicious 104 TOTE Sサイズ (GREEN)

「小ぶりなSサイズ、カメラトート」

https://shop.mouth-jp.com/i/mjt15041-gr

日本のテキスタイルクリエイター炭酸デザイン室が創る、テキスタイルブランド「TANSAN TEXTILE(タンサンテキスタイル)」とMOUTHのコラボ商品。小さめサイズのSサイズ「104 TOTE」(イチマルヨントート)です。バッグ本体のインナーポケット2ヶ所や大きなフロントポケット3ヶ所にはカメラ小物、スマートフォンや傘などが収納でき、中で混在しがちな荷物の取り出しにくさを解消してくれます。そのカジュアルなデザインはカメラバッグとして、通勤・通学などの普段使いに、マルチにお使い頂けます。荷物をたっぷり入れたい方にはオススメの収納力とカメラバッグ機能を兼ね備えた非常に使い勝手の良いトートバッグです。※B5サイズ以下収納対応可能(A4サイズ収納不可)。

炭酸ザイン室・・・「いつもの暮らしにシュワッとした刺激を」をテーマに、2014年に水野智章と井野若菜によって設立。テキスタイルから始まる、木が吸い上げる水のように循環し、ささやかに機能して毎日が楽しくなるような、生活の中からふと生まれるプロダクトを提案している。

テキスタイルは【木の標本】…「庭師が丹精込めて切りそろえた木々を集めた標本です。 実際には無い形ですが、自然豊かなアトリエから見える木々からインスピレーションを得ています。」どこか特徴的でやさしい造形。 イノセントでキュートな柄たちがいつもの暮らしにシュワッと刺激を与えてくれます。個体により柄の配置、見え方が違います。予めご了承ください。

 

・・・嗚呼、また即買いです。