ヨモギ | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・2020年は「奈良」にこだわって、とするなら「法隆寺」から始めようと心づもりしていたのですが、あれよあれよという間に「新型コロナ」渦に巻き込まれて、そのまま「ステイ(ステイタス)ホーム」を決め込んだ(極め込んだ)わけです。以来、2ケ月近くほとんど出歩くことなく過ごしてきたのですが、家族のすすめ(心配)もあって運動のために出かけることになりました。

 

 

・・・まだまだ混雑は避けなければということで、比較的空いていそうな場所を選びました。府県を超えての移動ですが、地元に近いのですみません。

 

※道の駅ふたかみパーク當麻「當麻の家」

639-0272奈良県葛城市新在家402-1/0745-48-7000

http://www.futakami-park.jp/

 

・・・駐車場はいっぱい、道の駅にも多くの人がおられました。なんとか車を停めて、足早に公園へ。

 

 

《二上山ふるさと公園》

639-0272奈良県葛城市新在家492-1/0745-48-7800

https://www.city.katsuragi.nara.jp/index.cfm/14,10484,53,216,html

二上山のふもとに広がる自然公園で、ピクニックに最適な広い芝生広場があります。夏になると水遊び場に変身する水辺のテラス、木製コンビネーション遊具、ログハウス調のおもちゃ館など子どもたちが大喜びする自然遊びがたくさんあります。また奈良盆地が一望できる★456段の石段を、ぜひ一度登ってみてください。

 

・・・まずは「石段」。入口には「イノシシ除け」ゲートもあり、混雑することなくただひたすら登る、登るしかありません。

 

 

《ヨモギ》

キク科の多年草(冬になっても枯れず、越冬して翌年も成長する雑草)です。道ばたや空き地などいたる所に生育し、普段は雑草としてあまり歓迎されませんが、ヨモギは私たちの生活と大変縁が深い雑草です。若芽は食用に、葉は薬草としても利用されます。葉は羽状に深く切れ込んでおり、葉裏には綿毛が生えていて白く見えます。★地下茎(根のようなもの)が地中を横に這い株が大きくなっていきます。茎は直立し、高さ50cm~100cmまで成長します。8~10月に茎の先に黄色い花の穂を付けます。セイタカアワダチソウなどと同様に、地下茎から★他の植物の発芽を抑制する成分(アレロパシー)を分泌します。どこででもよく繁殖することから『四方草(ヨモギ)』、よく燃えることから『善燃草(ヨモギ)』などという説があります。

●阿蘇薬草園より

https://asoyakusouen.co.jp/herb/herb_yomogi.html

太古の昔から試し確かめられ「何にでもよく効く」といわれ、日本だけでなく、世界各地で薬草として使われてきました。私の子どもの頃は、現在の熊本市東部託麻地域で「ふつ」、「血止草(ちどめぐさ)」と呼ばれており、昔から大変お世話になっています。海外では、女性の出産に関する効能が多く伝えられており、よもぎ属の学名★「Artemisia(アルテミシア)」は、ギリシャ神話の狩猟と月の女神アルテミス(古くは山野の守護神、多産・豊穣の神ともされる)に由来するといわれています。「ハーブの女王様」という言葉もよく目にしますね。阿蘇薬草園では、商品にたくさんのよもぎが使われます。私の講座でも、よもぎは基本であり、全ての土台といっても過言ではないほど重要な薬草です。

●日本薬学会より

https://www.pharm.or.jp/flowers/post_29.html

5月頃から夏の間に葉を採取し、日干しにすることでガイヨウとなります。ガイヨウは経を温め、血を止める効果があります。ガイヨウが配合されている芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)は痔出血の治療を目的に使用されます。ヨモギと聞くと、草餅やおひたしが頭に浮かびませんか。沖縄でヨモギは★「フーチバー」と呼ばれ、野菜や薬草として考えられていて、風邪をひいた時に雑炊にして食べるそうです。ヨモギは食用や薬としてだけではなく、薬酒や薬草風呂、化粧品にも使用されています。陰干ししたヨモギと砂糖をホワイトリカーに1ヶ月漬けるとヨモギ酒になります。ヨモギ酒は独特の香りが広がり、咳止め、痰切り、止血の効果があるとされています。また、夏場汗をかいた後のかぶれやかゆみにはヨモギ風呂やヨモギの煮汁を塗布するとかゆみが和らぎます。更に、5月頃に採取した葉を乾燥し、臼に入れて粉末状に砕き、ふるいにかけて毛だけを集めた物が★もぐさ(艾)となり、お灸に使われます。韓国の民間療法で産後のケアとして、よもぎを煎じた蒸気を下半身に浴びる「よもぎ蒸し」が愛用されています。日本でも首から下をハーブテントで包み、よもぎ蒸しを温活として提供しているサロンがあり女性を中心に人気があります。ヨモギは古代においても、現代においても女性に好まれる植物なのです。

 

・・・たまげました。難儀な「雑草」であると同時に、とても有用な「薬草」です。まさしく★「共生」することが求められる植物ですね。さて、ここの公園に来た本当の目的は、

 

 

《参考》雑草は根から抜いちゃダメ!? 草刈りの新常識【畑は小さな大自然vol.4】/マイナビ農業より

https://agri.mynavi.jp/2018_06_28_30278/

●なぜ雑草を根から取らない方が良いのかというと、雑草を抜くたびに土が締まって硬くなっていくからです。土が固くなると、★固い土でも繁殖できるような雑草が生えて来やすくなります。このような雑草は根の張りがとても強いのが特徴です。つまり、根から抜くことを繰り返すことで、草取りがだんだん大変になるという★悪循環に陥る危険性があるのです。もちろんこれは程度の問題ですので、少しくらい抜いてしまっても、すぐに土が硬くなるというものではありません。

●植物の根の役割は、「土から栄養を吸うこと」と答えられる方が多いと思いますが、実はそれだけではありません。★「土を掘り進め、軟らかくすること」も重要な役割なのです。そうすることで、その植物自身も根を張りやすくなりますし、次の世代の子孫もそこで根を張ることができます。さらに、光合成で作った糖分を根から出して微生物を集め、彼らが住みやすい環境を土の中に作るという役割を持っています。つまり、土の中で微生物と植物がお互いに協力し合いながら、住みやすい土を作っているのです。それがまた、★野菜が育ちやすい土の環境にもつながっていきます。枯れた後の植物の根は、微生物たちによって分解され、土の栄養となります。また、根があった部分は土の中でトンネルのように空洞として残るので、★土がフカフカになっていくのです。根から抜いてしまうとこの空洞は生まれないので、土が少しずつ締まっていきます。

●このように植物たちは根を使って、微生物たちと協力して土の中に住みやすい環境を作っているのですが、より住みやすい環境になってくると、実は生える雑草が変わってきます。これはちょっと難しい言葉で説明すると★「植生の遷移」という現象です。耕作放棄地も最初は小さな雑草が生えますが、何十年と放っておくと、だんだんと森になっていくというのと同じような現象です。畑でも同じように土の環境が変わると、少しずつ生える雑草が変わるのです。つまり雑草の根っこを残して切ることで、土がフカフカになり、フカフカの土を好む微生物や雑草が増えます。このような環境で生える雑草は、根の張りが浅く、背が低く、柔らかいのが特徴です。こういう性質の雑草は草刈りするのにも楽ですし、野菜の生育の邪魔になりません。このような雑草が生える環境になってくると、畑の手入れはかなりしやすくなります。耕すことでも土はフカフカになったように思えますが、それは一時的なものなので、★根本的にそして長期的にフカフカな状態を保つためには、根っこを残した草刈りが必要になります。

●基本は、根を残して「根元より下」を刈ることです。特に葉っぱが細長いイネ科の雑草は★「成長点」と呼ばれる成長が始まる部位が根本にあります。ですから、これより上の位置で刈ってしまうと、またすぐに成長してきます。この位置よりも下で、鎌を少し土に入れて根をできるだけ残すように刈っていくことが大事なポイントになります。慣れないうちは時間がかかるかもしれませんが、★慣れると雑草を抜くよりも速く楽にできるようになるので是非マスターしていただきたい刈り方です。

●根を残しておくと、また生えてくる植物は大きく分けると次の2種類あります。まずは地下茎という地面の下で茎を伸ばし繁殖していく植物。代表的な雑草として★ヨモギ・チガヤ・スギナなどがあります。次が、球根で生えてくる雑草です。球根で生えてくる雑草よりも地下茎のものが圧倒的に多いので、まずは地下茎の雑草を覚えておきましょう。これらの雑草は野菜よりも強い雑草なので、野菜の近くに生えている場合は根っこごと抜いた方が良いです。「植生の遷移」の原理で、★土がフカフカで豊かな状態になれば、自然と地下茎の植物は減っていきます。

 

 

《中将堂本舗》

639-0276奈良県葛城市當麻55-1/0745-48-3211

https://www.chujodo.com/

今年も新よもぎの収穫が始まりました。主に★葛城の里に自生するものを、一年分収穫し一枚一枚を丁寧に洗い、色と香りをしっかり残すように茹で上げて新鮮なまま保存いたしております。スタッフ一人一人の丹念な手作業により、一年中美味しいよもぎ餅を作ることができます。4月・5月は、変化していくよもぎの香りをお楽しみ下さい。皆様の御来店、心からお待ち致しております。いつもありがとうございます。

 

・・・「環境」を守るためには、正しい知識や技術がなければなりませんね。ただ「環境、環境」と叫んでるだけではダメ、反省しながら「中将餅」をほおばりました。本当にウマイ。