ころな・こまる・こもる(12) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・さらに、日本画などの筆についても調べてみました。

 

《参考》絵を描く筆の話と製作実習/清晨堂・阿部悠季/於:2016.9.9済美高等学校

http://www.saibi.ac.jp/3500careereducation/backnumber/2016/006_20160909art/index_art.html

筆は、作家の精神や感性を画面に表現する「手」の役割をする物であり、「良い筆を選ぶことは良い作品を生み出す重要な条件である」と言っても過言ではありません。今回の講座は美術科1,2,3年生を対象として、東京・上野★「清晨堂」阿部悠季先生に筆製作のご指導に来ていただきました。原料の精製から仕立てまで全てご自身の手で行っている、現代では数少ない筆の職人の方です。筆の構造や製作手順の紹介の後、筆製作を実演していただきました。生徒たちは面相筆の一部製作工程を体験し、普段何気なく使っている筆は、製作者がめざす絵画表現を可能にするだけでなく、時として作家の想像をも超えた新しい表現を生み出す力を持つ大切な道具のひとつであることを実感することができました。もの作りについて興味関心を持つと共に、描くことへの感謝の気持ちや、道具の使い方や活かし方、ものを大切にする心を育てる機会となりました。

 

 

《参考》削用筆

http://zokeifile.musabi.ac.jp/%E7%B7%9A%E6%8F%8F%E7%AD%86/

橋本雅邦が、使いやすくするため、筆の毛を削っていたのを見て作られた。橋本雅邦命名。

 

《得應軒》

https://www.kanda-tokuouken.jp/

得応軒の字彫がされている筆は、筆作りの名人、宮内得應さんの直系で東京の神田にある得應軒(得応軒)本店でしか製造されていません。生産量が少なくどこでも置いてある物では無いです。登録商標を取っていない為、同名の商品が多いですが、日本画筆の削用・則妙、また俳画・絵手紙によく使う長流などは、得應軒本店(得応軒)が有名な日本画家である★橋本雅邦さんや河合玉堂さんと共に作った筆です。

 

・・・そして、思い出したのが「漣」です。

 

 

 

《「漣」》/作:福田平八郎1932/蔵★大阪中之島美術館蔵

http://www.nak-osaka.jp/gallery_05.html

福田平八郎は若い頃から水辺の光景を画題にしていますが、40歳で描いた《漣》は水鳥や草木などは描かず、水面に揺れる波だけを絵にしたことで、それまでの日本画の常識を覆す新しさを示しました。釣りをしていた画家は、湖の表面で肌にも感ぜぬ微風が美しいさざなみを作っているのを見て絵の着想を得ます。瞬間の動きで変化する波の形をつかむため、スケッチや下図で構図を練り、陽を浴びてさざめく波が揺らぎを静かに遠くまで運ぶ様子を簡潔に表現しました。発表時の第13回帝展では賛否両論ありましたが、近代日本画が新境地を開いた先駆的な試みとして高く評価されています。プラチナ箔の上に群青の顔料が置かれた画面の、★プラチナ箔の下に金箔が重ねられていたことが、近年の修復で判明しています。

 

・・・大阪中之島美術館に展示される日が、楽しみです。

 

 

《参考》二人のカラリストの出会い~デイヴィッド・ホックニー、福田平八郎/於:東京・銀座「蔦屋書店」THE CLUB

https://store.tsite.jp/ginza/floor/shop/the-club-gallery/

http://theclub.tokyo/

1937年にイギリス・ブラッドフォードに生まれた画家のデイヴィッド・ホックニーと、1892年に大分で生まれ、1974年に逝去した日本画家の福田平八郎。ホックニーは1971年に初めて来日した際に福田の作品に出会い、その色使いや構図に圧倒されて、ロンドンのテートギャラリーで福田の個展を開きたいと話したという。

http://theclub.tokyo/ja/exhibitions/HockneyFukuda/

 

 

・・・大好きなホックニーが福田平八郎さんに刺激を受けた、納得です。ホックニーの「プール」シリーズは「漣」に通じるものがあり、「風」を追いかけてホックニーに辿り着き、感激です。

 

 

・・・「蔦屋」に展覧会カタログを注文しました。