・・・まだまだ混乱が続く「ころな」に「こまる」、そして「こもる」毎日です。
《NEWS》2020.3.19産経新聞より
阪神間の往来自粛要請に「意味あるのか」「気分悪い」
経済圏や生活圏が重なる大阪-兵庫間の人の往来について、行政側が自粛を要請するという異例の事態となった。神戸市内の繁華街では19日夜、ニュースで一報を知った市民らが一様に驚きの声を上げたが、「はたして意味があるのか」と疑問視する向きも多かった。「ここ最近は客足も減っている。また売り上げが減ると思うと苦しい」。神戸市中央区で洋菓子店を営む打浪晋也さん(43)はこう打ち明け、「往来自粛要請を受けて、家族連れや高齢者の方は3連休の外出を控えるだろう」と表情を曇らせた。神戸市須磨区の女性会社員(26)は大阪府知事からの発信について、★「『多くの感染者が出ている兵庫には行くな』という印象を受け、兵庫県民として気分は良くない」と不満げ。「各地域で蔓延(まんえん)している今、兵庫と大阪だけを封鎖して意味があるのか」とも語った。一方、神戸市内の大学に通う大阪府八尾市の女子大学生(20)は「明日も大学のサークルのイベントがある。幹事を務めているので、休むわけにはいかない。平日は通学しないわけにはいかないし」と困惑しきりだった。
●兵庫県知事、往来自粛要請で「大阪とやり取りなし」
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、兵庫-大阪間の往来の自粛を要請した兵庫県の井戸敏三知事は19日の会見で「(これまでの)『外出を控えて』という言葉に『往来』を付け足し、対策を強化しただけだ」と述べ、あくまで従来の措置の延長線上のもので、市民生活に大きな制約を課す趣旨ではないと強調した。同じく往来自粛を要請した大阪府の吉村洋文知事は「兵庫県では爆発的な感染がいつ起きてもおかしくない」と強い警戒感を示したが、井戸知事は「大阪府知事の言ったことにコメントする立場にないし、コメントするにも値しない」と述べ、要請の強度について、両府県の温度差もうかがわせた。さらに往来自粛要請に当たり、大阪と協議したかという報道陣の質問には★「向こうが勝手に発表している。それを受けた形というわけでもなく、厚生労働省の対策案を参考にさせていただいた」とした。
●コロナ封じ込め、北海道と大阪で効果顕著/愛知・兵庫は予断許さず
イベント自粛や学校の臨時休校など、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための取り組みは効果があったのか。19日に開かれた政府の専門家会議では、その評価が示された。北海道や大阪では新規感染者の数に目に見える効果が表れた一方、愛知や兵庫では介護施設や病院などで新たな感染者集団(クラスター)が生まれ、予断を許さない状況が続く。各地の現状は自粛の解除か、継続かの判断に影響を与えそうだ。「医療崩壊を起こすような急激な患者の増加は起きていない。恐れていた状況に至らずに済んでいる」。北海道の鈴木直道知事は18日、独自に出していた緊急事態宣言を19日で終了することを明らかにし、その成果を強調した。住宅設備の展示会がクラスターになるなど感染拡大への緊迫感が急速に高まった北海道では、鈴木知事が2月28日に緊急事態を宣言し、週末の外出自粛などを求めてきた。その結果、新規感染者は27日の15人をピークに減少傾向が続き、今月17日にはゼロになった。一方で、札幌市のライブバーが新たにクラスターに認定されており、この三連休も外出自粛を継続する。計83人の感染者を出し、全国最大規模のクラスターとなったのが、大阪市のライブハウス4店舗。換気の悪い密閉空間で、参加者が密集し、近距離で発声が行われたという感染拡大の条件を全て満たし、感染者は16都道府県にわたり、感染者の家族や同僚にも感染がつながった。ただ、大阪府は19日、感染が12日以降確認されていないとして「終息」宣言を出した。府は当初からライブハウスの具体名を公表し、参加者に名乗り出てもらうように呼びかけた。府の窓口に今月15日までに364件の相談が寄せられたほか、153人が検査を受け、48人の感染が判明した。★吉村洋文知事は19日、「新たなクラスターが生まれないように徹底的に検査し、制圧できた」と胸を張った。
18日までに感染者130人、死者15人が出ている愛知県は様相が異なる。今月に入り、名古屋市で通所介護(デイサービス)が介在したクラスターが出現。複数の施設を利用する人が多いことが拡散の要因とみられ、市は多くの高齢者施設を対象に2週間の休業要請に踏み切ったが、封じ込めの先行きは見通せない。また、新たに感染拡大の中心地になっているのが兵庫県だ。県内で初めて感染者が出たのは今月1日で、当初は大阪市のライブハウス参加者が目立った。その後、姫路市の病院、神戸市の認定こども園、伊丹市の介護施設で、いずれも施設内感染が疑われる事例が相次ぎ、3カ所とも厚労省のクラスターマップに掲載された。兵庫県と神戸市は学校の臨時休校の期間を延長する措置も取った。国内全体でも14日に61人と、新規感染者の最大値を記録した。「一部の地域で感染拡大が継続しており、こうした状態が続けば爆発的な感染拡大を伴う大規模流行が起こる可能性が高い」。19日に示された専門家会議の見解案にはこうした一文が盛り込まれ、危機感をにじませた。
●大阪・兵庫「患者3300人に」厚労省試算、府が公開・新型コロナ/2020.3.20
大阪府は20日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、厚生労働省が府と兵庫県に提案した緊急対策案の文書を公開した。文書で同省は「(両府県の)全域で見えないクラスター連鎖が増加しつつあり、感染の急激な増加が始まっていると考えられる」と現状分析し、28日から4月3日までの間に、両府県の患者数が3374人、うち重篤者は227人に達するとの試算を示した。厚労省は、両府県で感染源の不明な症例が増加しており、兵庫県では1人の感染者が平均してうつす人数が1を超えたと指摘。今後、感染者が急速に増加し、来週には重症者への医療提供が難しくなる可能性があるとした。その上で対策として、両府県での不要不急の行き来の自粛に加え、今後3週間の学校休校とイベント中止の呼び掛け継続や、感染拡大リスクの高い施設の使用自粛などを提案。さらに段階が進んだ場合、緊急事態宣言を考慮し、外出自粛要請や施設の使用制限などを検討する必要性も示した。府はこれを受け、21日から順次再開予定だった府主催イベントなどについて、自粛期間を4月3日まで延期することを決めた。府有施設の休館も同様に延期する。会議後、吉村洋文知事は試算について「この数字は具体的で現実味があり、そういう状況を想像しないといけない。重く受け止める」と語った。府民には「(3連休中は)不要不急な外出は控えていただきたい」と呼び掛けた。
・・・なんともはや、重いニュースばかりで気が滅入ります。
《NEWS》2020.3.16毎日新聞より
猫の置物や猫形の絵馬で「猫寺」として知られる山口県萩市吉部上の雲林寺が、マスクをした猫の集合写真をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿して話題となっている。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、3月中は拝観の休止が続くが、ツイッターやフェイスブックの寺のアカウントに掲載された写真には、200~300の「いいね」が付いている。拝観者がいない寺の中で並ぶのは、チェーンソーやノミで木を削った猫の置物約90体。布製のマスクを自ら作った角田慈成(じせい)住職(49)は★「連日のコロナ感染のニュースで気持ちが落ち込む人が多いと思い、逆に笑える話題を提供しようと思った」と狙いを明かす。当初、拝観休止は15日までの予定だったが、11日に月末までの延長を決めた。そのお知らせとともに写真をSNSに投稿すると、「マスクの柄がかわいい」「癒やされた」などのコメントが相次いだ。中にはマスクから猫の口や鼻が出ていることを指摘するコメントもあり、角田住職は「マスクの正しい使い方のアピールにもなれば」と話す。「自分でもこの猫たちの写真を撮りたい」というコメントも寄せられているという。角田住職は「拝観を再開してからも、しばらくはマスクをつけたままの猫を展示したい」と語り、再開を待ちわびている。
・・・さらに猫つながりで、
●村上春樹さんは、国分寺にいた頃(1973年)ジャズ喫茶「ピーターキャット」のオーナーであった。その場所は殿ヶ谷戸庭園の並び、「ほんやら洞」斜め向かいのビルの地下だという。そこには村上龍も客として訪れていたという。村上龍は1976年に「限りなく透明に近いブルー」で衝撃的なデビューを果たした。翌年「ピーターキャット」が千駄ヶ谷へ移転している。
《NEWS》2020.3.15毎日新聞より
作家引退後にやりたいジャズバーの名前は決まっていて…村上春樹さんが熊本で語ったこと
2016年の熊本地震から4年を前に2月22日、世界的人気作家の村上春樹さんが熊本市内で開かれたトークイベントに登場。村上さんは、編集者で写真家の都築響一さん、熊本市在住のエッセイスト、吉本由美さんとともに、自身の呼びかけで集まった被災地支援の寄付金の使い道を報告した。この日は新型コロナウイルス感染者が熊本市内で確認されたと発表があり、「ギリギリまでどうするか迷った」(村上さん)という状況で、約200人の参加者やスタッフ全員がマスクを着用した。村上さんは、寄せられた多数の質問にもユーモアを交えて答え、会場は終始、なごやかな雰囲気に包まれた。始まりは熊本地震の前年、女性誌「クレア」(文芸春秋)の企画で、村上さんが都築さん、吉本さんと熊本県を旅したことだった。その10カ月後に地震が起こり、村上さんの発案で16年4月、被災地を支援する「クレア<するめ基金>熊本」が誕生。同年末までに全国から約1350万円が集まった。もともと3人は02~04年、「東京するめクラブ」として、熱海や江の島、清里、ハワイなど「ちょっと変な」(都築さん)場所を旅し、旅行記を月刊誌に不定期連載していた。「清里ではやること無いから、3人で僕が持って行った化け猫映画を見てたんだよね」(村上さん)という旅の様子は文春文庫の「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」に詳しい。その後、メンバーの吉本さんが熊本に帰郷し、クラブは休止状態となっていた。その「リユニオン」(同窓会)として、15年に2人が熊本県を訪れたのが縁となった。15年に訪れた際は、店主(田尻久子さん)とともに看板猫「しらたま」で有名な熊本市内の名物書店「橙(だいだい)書店」で非公開の朗読会を開催したほか、荒尾市の炭鉱跡・万田坑や阿蘇、人吉市などにも足を延ばし、県庁ではくまモンについても取材した。旅行記は同年の「クレア」9月号に掲載された他、村上さんの紀行文集「ラオスにいったい何があるというんですか?」に収録されている。基金の使い道については、3人で話し合い、村上さんは熊本市内にある夏目漱石の旧居の復旧600万円▽吉本さんは熊本市動植物園の園舎の修復500万円▽都築さんは西原村の音楽ライブ支援200万円――と決めた。これは、寄付金の使い道を明確にし、支援者に報告するためだった。
●最近春樹さんはジョギング中に3匹の猫と知り合い、ちょっとした挨拶を交わしているそうだ。だから猫との会話は春樹さんには特に不思議なことではないのかもしれない。春樹さんは学生時代、猫と一緒に寝て冬の寒さをしのいだと言っているし、経営していたジャズバーの名前は「ピーターキャット」。『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』にも猫が登場し、新潮社のサイト「村上さんのところ」では「『知らん振り』『照れ隠し』『開き直り』。みんなうちの猫たちから学びました。だいたいこれで人生をしのいでいます」とコメントしている。春樹さんの番組『村上RADIO』には日々リスナーからメールが来るが、先日はこんな質問が。「1日だけ猫になれるとしたら、何猫になって、何をしたいですか?」。その答えは? それは2019年12月15日夜7時からの「村上RADIO~冬の炉端で村上SONGS~」で!
●作家の村上春樹さんが、人生の3つの秘訣こと「ムラカミクス」を明らかにした。村上さんがコメントしたのは、新潮社の読者交流サイト「村上さんのところ」。54歳の男性から「ムラカミクスの三本の矢について教えてください」との質問を受けて、以下のように答えた。
ムラカミクスはかなり強力ですよ。
一の矢)知らん振り、二の矢)照れ隠し、三の矢)開き直り
みんなうちの猫たちから学びました。だいたいこれで人生をしのいでいます。にゃー。(かなり強力なムラカミクス - 村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト 2015/02/06)ネット上で読者からの質問を受け付ける「村上さんのところ」は1月31日に受付を終了したが、全部で3万通以上ものメールが集まったという。「ノーベル賞について騒がれることについてどう思う?」などのほか、「父親が羊男のモデルは自分だと言っていますが本当?」など一風変わった質問もある。全部に返事は出せていないものの、村上さんは全てのメールに目を通しているという。
・・・猫話はこれくらいにして、つづく。