まほら藤井寺(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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★「芝生ひろば」の設置(屋上)

屋上には、一面天然芝生を敷いた「芝生ひろば」を設置し、中央には子どもの遊び場として、滑り台を配置します。また、屋外ステージを整備し、さまざまなイベントを開催します。地域の皆さまの憩いの場として、新たなにぎわいを創出します。

★子どもの遊び場「こふんひろば」

2F「プラサカプコン」前には、子どもの遊び場「こふんひろば」を設置します。「木育」をテーマに木のぬくもりを感じる天然木を使用した滑り台や見守り席も配置。安心して親子で遊べるスペースです。

 

 

・・・子どもたちの遊び場も大事ですが、地域に根差した歴史や文化もこのように掲示することが重要です。

 

 

・・・そろそろ「水の輪」の時間が近づいてきました。

 

 

《第17回日本水大賞》/日本河川協会

http://www.japanriver.or.jp/

http://www.japanriver.or.jp/taisyo/oubo_jyusyou/jyusyou_katudou/no17/no17_jyusyou_katudou.htm

水の大切さを次世代に伝える 新作能「水の輪」―子ども達と作る能

■水都大阪の再生を通して「水を大切にする気持ち」を強くアピール

新作能「水の輪」は、水の浄化をテーマに環境問題について考える能である。汚れてしまった川の水を、子ども達が扮する水鳥達が美しく掃除し水が清められることで、きれいな水にしか住むことのできない水の神様が現れ、澄んだ水を喜び大阪の繁栄を言祝ぐという物語である。宗教学者の山折哲雄先生にご監修いただき、平成21年に「水都大阪2009」の最終日を彩るイベントとして、大阪の新しい川の拠点として整備された八軒家浜の船着場で制作・初演した。テレビ・新聞等のメディアでも多数取り上げられ、当日は約3,000人を超える皆様にご鑑賞頂き、「水の大切さ」を周知し、「水」によって繁栄がもたらされてきた大阪の歴史を伝え、「水都大阪」としての新しい街の魅力を発信することができた。

■現代アートと古典芸能の融合により「水を大切にする気持ち」を芸術を通してより深く表現

「水の輪」は、世阿弥から続く観世流能楽の伝統に基づいて制作された新作能である。「古くさい芸能」と思われがちな能楽に、現代美術家・井上信太氏による新しく美しい舞台美術を加えることで、約700年の伝統を持つ能楽と、時代の最先端の思想を内包する現代アートが融合し、誰にでも親しめる美しい世界を表現し、能を「わからないが崇高なもの」ではなく「誰にでも楽しんでもらえるもの」へと発想を転換し制作した。世界最古の仮面劇に現代の最先端の思想を内包する現代美術のエッセンスを加える事で、能楽が持つ魅力がさらに輝き「、水の輪」をご覧になった皆様に、日本を代表する伝統芸能の力によって、より心の奥深くまで「水を大切にする気持ち」を感じて頂けるのではないかと考える。

■次代を担う子ども達の自発的参加により楽しく「水を大切にする気持ち」を継承

新作能「水の輪」は「、こどもたちと作る能」である。平成21年の初演時には、広く一般からの応募による子ども達約30名と1ヶ月以上かけて、大阪の歴史を学び、船に乗って大阪の川を遊覧し、水の大切さを考え「水の輪」を一緒に作り上げた。子ども達は楽しく環境問題を学びながら自分たちの衣装や小道具をワークショップにより手作りし、能の稽古を重ね出演した。「水の輪」の公演によって、次代を担う子ども達に日本の伝統文化を伝えると同時に、私達の祖先が大切にしてきた「水を大切にする気持ち」を子ども達に伝え、水と共生してきた「日本人としての誇り」の伝統も継承する事ができればと考える。

■日本を代表する古典芸能である能楽に外国人が参加し「水を大切にする気持ち」を文化を通して共有

水の浄化をテーマに環境問題を考える新作能「水の輪」には、汚れてしまった川の水をきれいに甦らすために子ども達が大勢水鳥役になって登場する。2010年には、子ども達に代わって外国人が能について学び「、水を大切にする気持ち」を共有し、その気持ちを母国語(英、仏、韓、中、加)で表現し出演した。2011、12年には、ブルガリア共和国での公演で、約30名の日本語を学ぶブルガリア人の子ども達が「大阪ことば」で出演し、文化により日本との深い絆を構築した。水鳥役を外国人が演じることで、700年の能楽の伝統は守りつつも能楽を外国人にとって馴染みやすく興味深く理解しやすい演劇へと劇的に変化させることができる。「水の輪」を世界各国で上演することで「、水を大切にする気持ち」を世界で共有し国際親善につとめ、世界共通の大切な「水」を世界で守っていければと願っている。

■「水を大切にする気持ち」により地域間に深い絆を構築する。

新作能「水の輪」は、全国各地の水辺で再演を繰り返す事で、その土地の子ども達と一緒に,その土地の歴史や史実を盛り込みながら制作し、子ども達が故郷への愛情をより深く感じる事ができるよう制作している。平成23年には、淀川の源流である琵琶湖の近江八幡の子ども達と一緒に、滋賀県の伝統工芸品である八幡瓦を使用し、舞台美術や衣装などを制作し、子ども達が「八幡ことば」で登場した。ブルガリアではブルガリアの子ども達が日本の伝統的な絞り染めの技法で現地の文化を取り入れながら衣装を作り、「大阪ことば」で出演した。水鳥達が国境を自由に越えて旅をするように、新作能「水の輪」で世界の子ども達の心を一つにつなぎ、「水を大切にする気持ち」を次世代に継承し ていければと切望している。

http://www.noh-sugiura.com/theater/theater_120.html

 

 

《NEWS》2019.9.8大阪日日新聞より

有形・無形の文化遺産融合/新作能「水の輪」上演

従来の能公演の枠を超えた活動を展開する大阪市中央区の山本能楽堂(山本章弘代表理事)が16日、世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群で、最新技術の発光ダイオード(LED)照明を使った現代アートとのコラボレーションによる新作能「水の輪」を上演する。市民も交えて、有形(古墳群)と無形(能楽)の文化遺産の融合に挑む。アートを通して藤井寺の魅力を再確認するイベント「まほら藤井寺」(藤井寺市など主催)のプログラムの一つ。2017年に始まり3回目の今回は、古墳群の世界文化遺産登録を記念し「水の輪」の上演のほか、古墳にまつわるワークショップや藤井寺の話題の店が出店するマルシェが予定されている。一部が市民の憩いの場になっている同市の津堂城山古墳を会場とする。「水の輪」は、世阿弥から続く観世流能楽の伝統に基づいて、同能楽堂が現代美術家による舞台美術を加えて制作し、09年に初演。水の浄化をテーマに環境問題について考え、「水を大切にする気持ち」を伝える作品で、汚れた川の水を水鳥たちが掃除して清めると、きれいな水にしかすむことができない水の神様が現れて、澄んだ水を喜び大阪の繁栄をことほぐ。水都大阪の再生に向けて作られた作品だが、川などの名前を開催地にちなんだものに変更し、国内外で上演を重ねてきた。毎回地元の子どもたちと作ることを大切にしており、事前に環境問題や能などについて学びながら、本番は水鳥役などで出演する。今回は大人も一緒に3回のワークショップを行い、自作の裃(かみしも)を身に着けて地謡(じうたい)を担う。現代アートとの融合も「水の輪」ならでは。照明デザイナーの藤本隆行さんがLED照明を使って「森の木々までライトアップし、古墳全体が光で満ちるように」(藤本さん)演出する。世界で活躍する藤本さんにとっても、古墳で腕を振るうのは初めてだ。ワークショップで習う謳(うたい)は、同能楽堂制作のアプリ「スーパーうたい」や「WeNoh!」を無料でダウンロードして練習することができ、子どもたちがゲーム感覚で楽しんでいるという。約700年続く伝統芸能も、アプリでぐっと身近になっているよう。「10年継続することができたことで、いろいろな人との出会いがあった。将来的にさらに広がりのある事業になっていく確信がある」と手応えを話す山本さん。今回の古墳との“コラボ”で、また新たな歴史を刻む。「まほら藤井寺」は正午~午後8時、「水の輪」は同6時半~7時半。鑑賞無料。雨天予報の場合は会場を藤井寺市立市民総合会館大ホールに変更する。

 

・・・幸い、とても良い天気で涼しく気持ち良かったです。

 

【藤本隆行】(Kinsei R&D ディレクター、照明デザイナー)

http://kinsei.asia/profile/

1987年からダムタイプに参加し、主に照明並びにテクニカル・マネージメントを担当する。21世紀に入ってからは、ダンスカンパニーMonochromeCircusとのコラボレーション「Refined Colors」「lost」、音楽家の内橋和久+シンガーのUAとのインスタレーションコンサート「path」などで、LED照明を使った作品の制作を開始。07年には白井剛・川口隆夫・真鍋大度を含む9名のアーティストと共に、多方面に渡る「脳」に関する考察をもとに、LED照明を含めたデジタル・ディバイス間と身体の同期に焦点を当てた有機的な舞台作品「true/本当のこと」を製作。09年から10年にかけては、その舞台装置を応用したインスタレーション作品「TimeLapse Plant」を発表。最近の舞台作品としては、「Node/砂漠の老人」と「赤を見る/SeeingRed」がある。また、DanielYeung(香港)、EaSola(フランス/べトナム)、ChoyKaFai(シンガポール)、DanielKok(シンガポール)、MaxineHeppne(カナダ)、ErviSirén(フィンランド)、ArcoRenz(ベルギー)、川口隆夫(日本)、鈴木ユキオ(日本)、ELEVENPLAY(日本)等の国内外のアーティストとのコラボレーションも活発に行い、10年からは大阪の山本能楽堂にて、古典的な能の演目にLED照明デザインを付ける試みも始めているほか、11年から14年までは、毎年横浜で開催されている「スマートイルミネーション」で、遠隔同期をとったLED照明で、省電力かつ効果的な夜景の創出を試みている。その仕事は,デジタル技術を積極的に舞台や美術作品に援用することで,身体とテクノロジーが確かな相互作用を結び、より解像度と強度の高い経験を観客に提示することをめざしている。

 

・・・「お能」の撮影ができませんので、せめてLED照明をどうぞご覧ください。